旅系YouTubeをお勧めできない訳
私は旅をしながらYouTubeで情報を発信したり、多くの人と旅の楽しさを共有しようと考えた。
YouTubeで発信しながら旅を楽しむことは理想だとも思った。
しかしそれがどれほど大変なことなのかは分かっていなかった。
定年退職後に始めたYouTube
人生経験を多く持っていた方が心も豊かになるのではと考え、手当たり次第に色んなことをやってみたがYouTubeもそのひとつだ。
運が良ければ年金の足しになるかも知れないとも考えた。
旅系YouTubeの体験談
毎日一回は視聴する旅のYouTubeは見ていて楽しい。
それは私が旅好きだからでもある。
自分もそんなYouTubeチャンネルを作って見ようと思った。
始める前にもリサーチはしたが、やりながら学ぶことの方が断然多かった。
見ている時は簡単そうに思えるが、やってみるとその大変さも実感できる。
YouTube発信を継続するには楽しんでやることだと、何度も自身に言い聞かせながら続けたが定期的に挫折する理由が生まれるのことも感じていた。
挫折の理由は沢山ある。
想像以上に必要な時間的な苦痛、ネガティブなメンタル要素、報われない思いなどだ。
私は三つのYouTubeチャンネルを持っているが今はどれもほとんど休眠中だ。
そのうちの二つは旅系だ。
旅動画のコンテンツを作る過程は、家で作るコンテンツと比較して何倍もの時間がかかる。
旅に行って動画を撮影し、家に帰ってから編集作業をするからだ。
私は最初、海外旅のチャンネルを立ち上げた。
海外に出向いて動画を撮影し、それを家に帰ってから編集して投稿した。
YouTubeで発信することがメインではない。
旅をすることが好きなのでYouTubeは旅の副産物だと考えた。
旅の楽しさを多くの方と共有し、旅の情報発信ができればいいと思ったのだ。
しかしそれは甘かった。
チャンネルを作って発信し始めても見て頂けるのはほんの数人だった。
何百人何千人の人に見て頂けるわけではない。
そこで私は考えを改めた。
友人たちと一緒に行った旅はその友人たちと共有できればいいし、ひとり旅の場合は思い出動画になればいいと考えた。
もし視聴者を増やすことを目的にするなら投稿頻度を上げる必要があった。
一本の動画をバズらす自信などあるはずもないからだ。
YouTubeの報われない思い
一般的にYouTubeを継続するモチベーションは収益だ。
辛いと感じながらでも継続できるのはお金になるからだ。
定年退職者の場合は、少しでも収益があれば年金の足しになる。
好きなことをやりながら例え少しでも収益が得られるのは、老後の理想と言ってもいいだろう。
しかしこの考え方には落とし穴もある。
YouTubeのコンテンツを作って発信するという一連の作業にストレスを感じることだ。
旅は好きでも、YouTubeのコンテンツを作ることにストレスを感じれば、好きなことをやっているという実感は薄れる。
しかも撮影時間や編集時間のことを考えると、それが報われることはほとんどない。
その時間を仕事に置き換えると、収益化していたとしても時給数十円(私の場合)で働いていることになりモチベーションにするには程遠かったりするのだ。
つまり収益をモチベーションにしたYouTubeを始める場合は、旅というジャンルは不向きだと言うことだ。
それでも旅系のYouTubeを始めたい場合は、収益以外のことをモチベーションにできないかと考えるべきだ。
そこで考えたのが、YouTubeコンテンツをつくる過程を好きになることだった。
動画撮影や編集のスキルを上げ、こだわってコンテンツを作ることで満足感を得ることができる。
お金ではなくYouTubeのコンテンツ作り自体を趣味にしてしまうという訳だ。
言うのは簡単だがこれも単純ではない。
こだわればこだわるほど、今度は視聴者を増やせないかと考えるからだ。
満足できるクオリティーの動画コンテンツを発信すれば、それを多くの人に見てほしい欲求が生まれる。
結局視聴時間や登録者数といった数値をモチベーションにするしかないということだ。
そうなれば今度は、その数字のために旅をしなければならにという負の連鎖に陥るという訳だ。
YouTubeのネガティブなメンタル要素
YouTubeは動画投稿型のSNSだ。
他のSNSと比較すればネガティブなメンタル要素も多い。
そのひとつがバッドボタンだ。
今でこそ視聴者にバッド数字は見えなくなったが、それでもチャンネルのオーナーには分かるようになっている。
コメントもネガティブな要素になることがある。
多くの場合は共感や励ましのコメントだが、時にはメンタルに打撃を受けるようなとんでもないコメントを受信することもある。
特にメンタルが弱い人はバッドボタンやコメントを設定で外しておくことが好ましい。
YouTubeに限ったことではないが、顔出しや声出しも慎重に考えてからチャンネルを開設するべきだ。
家族やこどもの顔出しなら尚更だ。
私もYouTubeを始めるまではそんなにメンタルが弱いとは思っていなかったが、批判的なコメントを見てしまうと予想していた以上に引きずった。
もちろんそのコメントを何度も見るのは避けたかったので、直ちに削除してそのコメントをくれた人をブロックした。
そのように自分と合わない人には近付かないことだ。
例えばそのコメントに返信をしたとすると尚一層嫌な思いをすることになるのは目に見えている。
メンタルに打撃を受ける経験をして、これまで以上に相手のことを考えるようになったことはプラスと受け取るべきだろう。
YouTubeで発信することは、このようなネガティブな要素を避けて通れないと言うことなのだろう。
そんな経験をしているのに懲りずに、また違うジャンルでYouTubeを発信してみようと考えているのだ。
次にYouTubeチャンネルを作るなら
どうせ数字がモチベーションになるなら、短期で1000人の登録者と4000時間の視聴時間をクリアする目標を立てようと思う。
チャンネルのジャンルは好きで毎日のように家でやっていることだ。
一番難しいのはそれをどのような視点でコンテンツ作りをするかだ。
それが最も重要なのはこれまでの経験で感じていることだ。
動画のネタ探しに苦労しないことや、撮影や編集に時間が掛からないようなコンテンツだ。
慎重になりすぎても始めることはできない。
しかし今はこれまでやって来たことを整理することの方が先決だ。
楽しんでやってきたこれまでのYouTubeも、休眠中のチャンネルは方を付けなければならない。
これまで通った道を消しておかなければ、寄り道をした道に戻る選択肢でまた迷子になりそうだ。
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