見出し画像

大人の音楽ジャズの話!

偉そうにジャズを語るほど詳しいわけではない。
1年ほど前から、セッションに出向いては恥をさらしている音楽だ。
しかし最近になって楽しくなってきた。
ジャズとは理屈で語るものでも格好つけて聞くものでもなく、肌で感じてこそ本来の魅力を味わえる音楽だということを伝えたい。


生で聴いてこそ分かるジャズの味

ジャズには海外旅行を楽しんでいる時のような楽しさがある。
それは日本にはない文化に触れる非日常感だ。
当然だ。
アメリカ大陸発祥の音楽だからだ。

デートの行き先に悩んでいる人はセッション会場がお勧め

生の音楽が聴ける場所はそう多くはない。
自分好みの音楽のコンサートはそう頻繁には行われない。
気軽に聴けて安価でコーヒーを飲みながらお洒落な音楽を楽しむには、セッション会場がお勧めだ。

そうは言ってもセッション会場も多種多様なため、あらかじめリサーチして行くのがいいだろう。
私がこれまで行ったセッション会場は3ヵ所だ。
その内の一ヶ所は夜に音楽事務所的な場所で行われている。

聴くだけでも歓迎はされるだろうが少し敷居が高い。
昼に行われている後の二か所は聴くだけでも大丈夫だ。

一軒は通常営業されているカフェなのでもちろん入店して聴くのに何の問題もない。
通常のメニュー料金でドリンクを飲みながら生の音楽に触れることができる。

もう一軒は古民家を改修した田舎の一軒家だ。

カフェのような多彩なメニューはないが、コーヒーを飲んで聴くのは歓迎して頂けるはずだ。
演奏する方も観客がいる方が本番さながらで熱が入るのは間違いない。

私が行っているセッション会場はコンサート会場ではないため、静かに聴こうと気を遣うこともない。
通常のマナーがあれば充分だ。

私がこのようにセッション会場に聴きに来てほしいと思うのは、楽器を演奏しない人にも生のジャズに触れてほしいからだ。

ジャズの生は美味い

現在ではスマホであらゆる音楽を聴くことができる。
私もSpotifyで懐かしい音楽を聞きながらドライブすることも多い。

しかしジャズをスマホで聴くことはしない。
ジャズを聴くのはもっぱらホームスタジオだ。

スタジオと自分が呼んでいるだけで大した機材がある訳ではないが、それでもアンプ内蔵のスタジオ専用スピーカーから流れる音を聴く。
YouTube音源でもスタジオ録音された生演奏に極力近い音源を選んで聴いているのだ。

そんなことを言えば逆にジャズとはそんな小難しい音楽なのかと反感を買いそうだが、単純に生演奏が楽しい音楽だと伝えたいだけだ。

YouTubeなどでも誰かがスマホなどで撮影したジャズの演奏を見ることもあるが、おそらくその演奏をスマホで見るよりも生演奏時は10倍以上楽しんで見れたはずだ。
ストリートピアノやバスキングミュージックも生演奏だから楽しいと感じるのだろう。

生演奏はその場の空気感を一瞬で変えてしまう効果がある。
奏者が緊張していればその緊張は観客にも伝わる代わりに、楽しんで演奏していればダイレクトに観客に伝わる。

セッションでもそこにいる同じメンバーで何曲も演奏されるが、一曲として同じ演奏はない。
その時その時のプレイヤーのメンタルで演奏が変わることもあれば、同時に演奏しているメンバーによって化学反応しているかのように音楽も変化する。

最も個性が音楽に現れる音楽がジャズだ。
ジャズが飽きないのは同じ曲であっても聴くたびに違うからだ。

ジャズ経験の少ない私ですら、その都度違ったアプローチで演奏してやろうと考えているほどだ。

ジャズの魅力

ジャズの話をしようと思い書き始めたが、いつしか生演奏の話になってしまっていた。

私の浅い知識で深い話はできないが、ジャズとはアメリカで発祥した言わばアメリカの歌謡曲だ。
自由の国の歌謡曲に相応しく、それぞれの曲には作曲された当時の恋愛物語や文化などを肌で感じることができる。

セッションでは南米ブラジル発祥のボサノヴァやサンバなどもよく演奏される。
遠く離れたその国の音楽はお洒落で情熱的だ。

生で聴けば、ボサノヴァもレストランなどでただ静かに流れるBGMというだけの印象ではない。

もちろんポルトガル語が分かる訳ではないので歌詞の意味を理解することはできないが、ギターや独特のクラーベリズムからポジティブで情熱的なエネルギーは伝わってくる。
同じブラジルの音楽でも二拍子のサンバは更に情熱的だ。

そして中米の島国、キューバやジャマイカ、プエルトリコなどカリブ系の音楽は更に強烈だ。
日本では絶対に創造されない音楽だ。

このような音楽を演奏したり生で聴いている時は、脳が情熱の国にテレポーテーションする。

私はこのような音楽を聴いてバーチャル的に旅をし非日常を味わおうとしている。
ジャズを演奏する時は当時のアメリカの文化を頭に描き、中米音楽ではカリブ海を想像する。

ジャズとは一部の音楽理論に詳しい演奏者のための音楽でもないし、小難しい話をする音楽評論家の音楽でもない。

いまやジャズとは最も形式ばることなくラフに生演奏を聴くことができる音楽だ。

その時々に感じるまま演奏され、その音楽を直観的に聴けばそこには非日常な空気感が漂っているといった感じだ。

日本中で最も頻繁に多く生演奏されていて、お洒落なのに堅苦しくないのがジャズという音楽だ。

私はそうあってほしいと願っている。

#ジャズ #セッション #音楽 #生演奏 #ジャズの生演奏 #身近な音楽 #趣味の音楽 #音楽鑑賞


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?