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普段行けない街や穴場に車旅

日本にはまだ行ったことがないところも多い。
定年退職後はそんなところへ行くいいチャンスだった。
今日は私が車旅で行った岡山県の穴場などを紹介しようと思う。


車中泊で行く岡山の町や街

隣の兵庫県に住んでいてもあまり行く機会がなかったのが岡山県だ。
隣県ならドライブで行くこともさほど苦にならない。
これまで行ったことがなかった町や、ひとりドライブ旅に相応しいと思える街などに出かけてみた。

岡山の赤い町

車中泊旅を始めてからマップをみることが増えた。
マップを見ていると興味を覚える街を見つけることもよくあった。

例えば岡山県の山の中にある吹屋という町だ。
ここは赤い町と呼ばれている。

町並みが赤色で染められているような、日本でも他では見ることができないような景観だ。

何度かこの地名は聞いたことがあったが、わざわざ旅行で行くところでもないと決めつけていた。
なぜなら岡山県でも広島県寄りの山の中なので、どこかへ行ったついでに寄れるところでもない。
行こうと決心しなければ行けない地域だからだ。

そんな行きにくい秘境の地も車中泊旅には持って来いの目的地だ。
私が住む兵庫県の自宅から約200キロ、下道なら4時間半なので手ごろなドライブコースだ。

ここは昔からベンガラで栄えた町だ。
ベンガラとは酸化鉄を含んだ土から取れる顔料のことで、家屋の塗料としてよく使われていた。

その吹屋集落は赤いベンガラを塗った壁や柱、石州の赤い瓦を使った屋根で町全体が赤いという訳だ。

インドのベンガル地方から伝来していると聞けばアジアや歴史好きには興味が湧くところだ。

私は秋に行った。
のんびりとたくさんの町や峠を越えて初めて通る道を楽しんだ。
ひとり車旅は時間を効率よく使おうとしない方がいい。

高速道路はお金を使って味気ないドライブをするようなものだ。

ひとりドライブを楽しむには下道(一般道)に限る。
初めて見る風景も空気感も記憶に残りやすい。

もし高速道路を使って1時間半早く行ったとしても、移動したというだけでドライブの醍醐味は薄れてしまう。

吹屋ふるさと村は観光客も少なくのんびりとした田舎町だった。

夕日とのマッチングが美しい岡山の五重塔

吹屋ふるさと村でゆっくり流れる時間を過ごしたが、日が傾きかけたので岡山に向かった。
この日は岡山で車中泊をして翌朝小豆島に渡ろうと計画していた。

そして吹屋を出る時、備中国分寺の五重塔を思い出した。

吹屋と国分寺の道中にある備中松山城も気になったが、寄り道する時間はなかった。
この備中松山城も竹田城跡と同じく山城だ。
城跡の規模としては竹田城跡が勝るが、備中松山城は天守が残る山城として有名だ。
どちらも秋の早朝の雲海が素晴らしい景観を見せてくれる。
残念ながら備中国分寺に着いた時には日が沈んだ後だった。
夕日に映える備中国分寺の五重塔を見ることはできなかったが、名残の夕焼けと暗くなっていく夕空をバックにシルエットになっていく五重塔は美しかった。

八つ墓村のロケ地になった岡山の村

広島県寄りにある吹屋ふるさと村と正反対の兵庫県側にあるのが八塔寺ふるさと村だ。

ドラマ火垂るの墓や八つ墓村のロケ地になった場所だ。

ここに行くのもすれ違うことができない細い山道を通った。
岐阜県の白川郷や富山県の五箇山、京都府の美山にも行ったが、ここはあまり観光地化されていない昔懐かしい日本を見ることができる。

観光客が少ないこともあり、ドライブがてらに寄り道するにはゆっくり過ごすことができる。

ただここは岡山国際サーキットの近くなので静寂とは言えないようだ。

ロケ地に使われた映画の雰囲気や、この村にまつわる八塔寺の歴史などを調べれば興味が湧くが車中泊をするには相応しくない。
ここは16世紀まで由緒ある山岳仏教の聖地だったようだ。

岡山県のひとり旅の似合う街

岡山県で観光の街と言えば倉敷だ。

私は倉敷アイビースクエアの有料駐車場に車を置いた。
倉敷アイビースクエアはクラボー(倉敷紡績)の工場跡を再利用した複合観光施設だ。

近くには伝統的な白壁がレトロな倉敷美観地区や、大原美術館、自然史博物館などもある。

芸術を楽しめお洒落な町並みはひとり旅の似合う街と言えるだろうが、夫婦旅ならアイビースクエアに宿泊するのがお勧めだ。

半日程度時間をかけてゆっくり散策するのがいいだろう。

昼間に倉敷を散策した後に夕日を見るなら、香川県の父母ヶ浜も圏内だ。
瀬戸大橋を渡れば1時間少しで行くことができる。
下道を使ったとしても1時間40分だ。

父母ヶ浜は天気が良く雲と風のない日は最高だろう。
その夕日の美しさに癒されるのは間違いない。

父母ヶ浜の駐車場は無料でトイレもあるので、私が行った時は車中泊可能だった。

車旅だから行くことができる町、ひとりだから行くことができる場所などの参考にして頂ければ幸いだ。

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