パリピのツケが回ってきた(マッチングアプリ体験記)

どうも、きゃりーです。
今回はマッチングアプリを始めてからのことを綴っていきたいと思います。


はじめてのマッチングアプリ

私は今までマッチングアプリというものを、まじめに使ったことがなかった。
インストールして、どんな人がいるのか軽く見たことはある。

アプリ名は伏せるが、男性の一覧を見て湧いてきたのは「芋っぽい」「全然かっこよくなくて興味が持てない」だったのだ。

様々な男性のプロフィール写真いっぱいの一覧を見ていられなくなって、アプリを即削除をしていた。

今回はある程度腹を括り、見た目に対する自分のハードルを下げようとアプリをインストールした。

使ったアプリは東カレデート。
ハイスペックなアラサー〜ミドル層の男性達が登録しているらしい。
男女ともに会員の投票による審査、運営の審査があることに驚いた。

とびっきりに盛れている顔写真、全身が分かる写真、ある程度のプロフィール文を作成し、無事審査は通過した。

会員になってからは、驚くほどのいいね・バラを貰った。
マッチングアプリ界隈では引くて数多で女性は無双できるのだ。

そして、ほとんどの男性のスペックが華やかなのはもちろんだが、想定外に清潔感のある容姿の優れた男性が多かった。
しかも、メッセージも紳士的な文面がほとんどで、夢のようなアプリではないかと舞い上がった。


いざ、アポへ!

会ってみたいと思った方も多く、食事の約束をしていると、1ヶ月の空いてる日の予定がほぼアポで埋まっていた。

結果的に1ヶ月間で会った男性は、なんと12人。まるで仕事だ。
これ、大丈夫か?ちゃんとこなせるか?と思ったが、今回の私は本気だった。

会った男性は総じてスマートだった。
お店の候補をいくつか出してくれて、予約はもちろん、お会計もいつの間にか済ましている方がほとんどだった。

割り勘の男は一人だけだった。
しかも割り勘なのに領収書を貰っていた。普通に引く。

批判されてかもしれないが、私は割り勘はナシ派の女である。
奢り奢られ論争は男女の永遠のテーマなので、この辺りについての持論もいつか書きたい。

ヤリモクも潜んでいるのだろうと思ったが、意外にも一度もなかった。

ただ、振り返ってみると、会話がなんだかぎこちなく私は面接を受けているような気分だった。決して楽しくはなく、むしろ疲れる。

私が不慣れなせいもある。こんなにも自然体でいるのが難しいなんて。

今までの出会いはほとんどが飲みの場だったから、違和感を覚えるのは当然だろう。
シラフの状態だといつもの調子が出ない、これもパリピのツケが回ってきたのだ。

人間力を試されている気がした。

そしてなんと私は薄っぺらい人間なんだろうと、2回目のお誘いが来ない度に落ち込んでいた。

結局2回目のデートまで進んだのは、たった2人だった。

まだこの2人の男性の前では、自分の素を出せていたからかもしれない。

2回目のデートをし、2人ともまた会いたいと言ってくれた。
でもなんだろう、私はもう会いたい気持ちは無くなっていた。
端的に言うと、2人ともとても紳士的なのだが「つまらない」のだ。

このまま順調にいけばお付き合いもありえる。結末がなんとなく分かってしまっていて、それが「つまらない」のだ。だから自分が好きになった姿が想像できなかった。

今まで刺激的な恋をしてきたから物足りなく思ってしまう。私は典型的な結婚できない女だった。これもパリピのツケだろう。

お2人の3回目のお誘いLINEは返すことができなかった。


こじらせ女とは私のことだった

年相応の落ち着いた大人の恋愛をするべきだが、年齢と気持ちが一致していない。だからといって昔のように簡単に人を好きになれない。

完全にこじらせていることを私は身をもって知った。

そして、1ヶ月半ほどで一度アプリを退会した。

単純に、1ヶ月に12人もの人と会って疲れてしまったのと、こじらせにどう対処すべきか答えが出るまでは真剣な婚活はやめようと思った。

そんな時に、辻村深月の「傲慢と善良」という小説を読んでいた。
読んでから気づいたのだが、偶然にもこの小説は婚活で出会ったカップルを中心に話が進んでいく物語だった。

ネタバレは避けるが、初めての婚活を経た私には刺さりすぎる言葉が散りばめられていた。
言語化できなかった感情の正体が分かったような気がした。

既に有名だとは思うが、婚活中の方には是非読んでほしい作品だ。

脱線したが、アプリを経験したのはここ最近の話で、それからは自分がどうするべきなのか未だに考えがまとまっていない。

ただ、私はまだ恋がしたいという気持ちは確かだ。
スペックでは惹かれない人間なのだということは分かった。

本気の恋を再びできるのはいつになるのか…。


おわり。

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