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「窓辺の猫」第三十三回 猫とおそろい

どうも猫とおそろいにしたい飼い主です。
これを読んでいる人はペットとおそろいのアクセサリーをする事に憧れたことがありますか。
子どもじみているかもしれませんが、私は憧れていました。
それも大人になってから、マクラメ編みでペットとペアルックするというのを昨年漫画で読んで羨ましくなったのです。
いい歳したおばさんがすみません。

しかし、実際やってみるのは恥ずかしくてなかなか実行に移せませんでした。猫が二匹いるので、二匹にお揃いの首飾りをさせようかなと思いついたのが最近です。

三毛猫のセミ猫は子猫の頃に、拾って育てたおかげか、大体人間にされることについて従順です。子猫の頃は、ハーネスを外すこともありましたが、今はハーネスをつけても絶対脱ぎません。家に帰っても、人間に外してもらうのを待っています。
たまに猫の皮を被った犬かしらと思うことがあります。家では今犬を飼っていません。
それとも私がその三毛猫が初めて拾って飼った猫なので、猫の賢さを侮っていただけかもしれません。

セミ猫は子猫の頃に首元に慣れさせようとしたことをがありました。しかし、嫌がったので、家の中で買うので、あまり必要ないかと諦めていました。ところが、どうやら鈴が気になっていただけらしく、洋服を着せても嫌がらないからなぁと家にあった紐で、雑な首飾りをつけてあげたら、どこか誇らしげにして、自然に首から落っこちるまで外さなかったのです。

セミ猫は何なら寝ている間に、首の周りで編み上げたとしても別に振り払ったりはしません。もちろん結んであげるのも簡単です。たとえゆるゆるだったとしても、落っこちないように自分で気をつけてくれます。

ところが、我が家に後からやってきた麦わら柄のトンボ猫様がなんでもかんでも嫌がります。激しく抵抗しないのはお風呂くらいで、ブラッシングも一年飼ってやっとさせてくれるようになりました。
抱っこは最初から平気でしたが、いまだにお腹はあまり触らせません。人間のお腹には勝手に乗っかってくるのに理不尽です。
もちろん、首輪や首飾りなんてもってのほかです。
車に乗るのは、セミ猫先輩が平気そうに、むしろ楽しそうにしていたおかげか、割と平気です。その空間で自由に過ごさせる分には別に何もしないんですよね。むしろセミ猫先輩の方が活発です。

ただ、やっぱり大人になって外からやってきた猫のせいか、人間に何かされることについて、おっかなびっくりの点があるようです。
セミ猫は注意深いけれど好奇心旺盛で、穏やかだけれどそっけなくて、警戒心が強いけれど勇敢です。
トンボ猫は、臆病だけれど粗忽者で、図々しいけど怖がりで、暖かい場所が大好きだけれど雪の日だけは外に出たがり、外に出ても、冷たい地面を我慢できる強さがあります。

一旦つけることに慣れさせてしまえば、別に首飾りが怖いものではないとわかると思うんですよね。ただ、何が何でもつけさせず、外そうとするので、首飾りをつけている姿を拝むことが今のところはできなさそうです。

仕方がないので、私の腕輪を作って、セミ猫とお揃いにしました。しかし、私は実はトンボ猫と同様でアクセサリーが苦手なのです。肌を擦る感じが嫌なんですよね。もともと金属アレルギー疑惑があり、子供の頃に何回もかゆくなったせいで嫌になってしまったのかもしれません。

noteでアドバイスいただいて、ロープ以外の素材でなら人間用にも目立たないとも思い、せっかく作ってみたのですが。
私より猫を揃いにしたいなという気持ちが消えません。私と猫ではなく、猫と猫をおそろいにしたいです。
大体私は自撮りも嫌いです。
猫と自分をお揃いにしても、猫とツーショットで写真に収まろうと言う気持ちがなかなか起きないのですよ。
さらにセミ猫だけでも、アクセサリーが映える感じにうまいこと、写真に撮るのが難しい。猫が上手にアクセサリーを身につけてくれても、私にその記念写真を撮る腕がないんです。
ガッカリです。
一方で、ご飯を手作りしたところで、トンボ猫は父が釣ってきた魚を喜んで食べますが、セミ猫は市販のご飯しか絶対食べないんですよ。そしてごはんに釣られてくれません。
だから、うまいことご飯で釣ってベストショットを模索することはできません。
マクラメ編み飾りの作り方もまだまだ全然覚えていません。
手作りアクセサリーの猫の写真が撮れるようになるのはまだまだ先になりそうです。

ちなみにトンボ猫には、ロープをとりあえず、ガチガチに解けないように編んで、犬のカミカミロープのようなものを作ってあげたら喜んでカミカミケリケリしてくれました。
トンボ猫には飾り物よりおもちゃやごはんがいいようです。

首飾りが見えないなあ!?
ケージの中ではシャキッとするセミ猫

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