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【走るときの音楽】『春は夜に咲く』踊ろうマチルダ

もう何年も、私にとって花見というのは敷物に座って飲み食いしながら行うものではなく、ランニングしながらするものになっています。これのいいところは、場所取りしたり大人数で予定を調整したり飲食物の手配をしたりする必要がなく、目的地を特に決めずとも、ある程度の距離を走れば桜に限らず沢山の花に出会えることです。これはいいなと思う場所があれば、しばし立ち止まって眺めたり写真を撮ったりすることもあります。

春のこの時期、もうひとつ嬉しいのは朝晩の冷え込みがほぼなくなることです。日中に走る時間を取れないとき、冬場は寒さに押されてそのまま走らずに済ませてしまうことが結構ありますが、今ぐらいの時期になると夜でも走ろうかという気になります。そんなとき、よく頭の中で流れるのが、踊ろうマチルダの『春は夜に咲く」です。とても好きな曲のひとつです。

この曲は、夢の中という世界を借りて好きな人にアプローチする歌です。歌詞は特に花見やランニングとは関係ないのですが、今の時期に夜走っていて、街灯の下でふわっと明るくなっている桜や他の花を見ると、すぐにこの曲が思い浮かびます。

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春に感じるちょっとした高揚感、一歩踏み出してみようかという気持ちをうまくとらえた曲だと思います。私は走るときに音楽はかけないので自分の頭の中だけ、あるいは口ずさむ程度ですが、この時期、夜に限らず昼間のランニングでもよくこの曲を思い浮かべています。

踊ろうマチルダというのは、ミュージシャンの釣部修宏さんによるソロプロジェクトです。アイルランドをはじめとするヨーロッパのトラッドと呼ばれる伝統音楽の影響を感じさせつつ、それを見事に自分のものにして日本語で歌い上げる方です。ちょうど2年前の4月、踊ろうマチルダとしての活動終了が発表されました。次の活動を始めてくれる日を、私は楽しみに待っています。『夜は春に咲く』が収められたミニアルバム「Hush」は、ほかにも『季節は変わる』や『ギネスの泡と共に』などの名曲があります。興味を持たれた方がいらっしゃったら、こちらも聴いてみてください。

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