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走りながらAudibleで本を聴く 2024春

ランニング時にAudible(オーディブル)でオーディオブックを聴くことが、すっかり習慣となりました。私は以前から走るときに音楽を聴くことはなかったのですが、本を読むのが好きなこともあってオーディオブックはピタリとはまりました。静かな道を走りながら面白い本を「聴く」のは、幸せな時間です。

以前にも何度かランニングとAudible の話を書いたことがあります。

AudibleはAmazon傘下のサービスです。本のラインナップがどんどん充実しています。小説も、ビジネスや一般向け科学書なども。どれを聴こうかと選ぶ楽しい悩みが増えてきました。最近面白かった本、これから聴きたい本をいくつかご紹介します(Audibleは基本、月単位のサブスクリプションがメインです。単品で買うと高いので、以下のリンクは紙の本のものです)。

まずは、前野ウルド浩太郎さんの『バッタを倒しにアフリカへ』。著者はバッタ研究者。アフリカのバッタ被害を食い止めるために現地に赴いた日々の記録が綴られています。ノンフィクションですが、ユーモアに溢れて本当に面白いです。走りながら思わず何度も笑ってしまいました。

続編の『バッタを倒すぜアフリカで』がつい最近刊行されました。こちらはまだオーディオブックになっていないので、紙の本で読むつもりです。

続いて沢木耕太郎さんの『深夜特急』。学生時代、これを読んで私もバックパックを背負う旅行に何度か出かけました(長くてもひと月ぐらいでしたが)。Audibleでそんなことを思い出しながら楽しんでいます。

ちょっと残念なのが、この本のオーディオブックは1巻ずつの配信タイミングが遅いこと。全6巻のうち5巻までは配信が始まっていますが、第6巻は今年12/31の配信となっています。紙の本がもうずっと昔に刊行されているシリーズは、できれば3か月に1冊ぐらいのペースで次巻のオーディオブックを出してほしいところです。

小説では、今村翔吾さんの『塞王の楯』が面白かったです。今村さんの時代小説は『幸村を討て』で大ファンになりました。『塞王の楯』も戦国時代の話です。絶対崩れない石垣を目指す職人と、何物をも打ち破る鉄砲を作る職人の対決。グイグイ惹き込まれる臨場感で描かれています。2022年に直木賞を受賞した作品です。

いま私がAudibleで聴いているのは、村上春樹さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』です。これまでに3回ぐらい本で読んでいますが、いい作品は何度読んでも、聴いても、面白いものです。

そして、これから聴きたい本。

池井戸潤さんが箱根駅伝をテーマに書いた新作『俺たちの箱根駅伝』。本も出たばかりです。Audible版と同時出版だったのかしれません。池井戸さんは以前、ランニング足袋「MUTEKI」に着想を得た『陸王』を書いています。そちらもすごく面白かったので、この新作も楽しみ。走るときの気分を盛り上げてくれそうです。

あと、最近「本屋大賞」の受賞が発表された宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。図書館で予約しようとしたら200人以上の待ちで断念しましたが、Audibleだったらすぐに聴けます。『俺たちの箱根駅伝』とどちらを先に聴くか、考え中です。

こういう話は、書いているだけで楽しくなります。Audible、本好きでラン好きの方にはとてもおすすめです。今は初回2か月無料のキャンペーンを行っています(5月9日まで)。オーディオブックは実際に試してみないとなかなか感触がつかみづらいものだと思います。もしご興味があれば、見てみてください。


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