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新御茶ノ水駅で思ったこと

普段使わないルートで出かける用事があり、地下鉄千代田線の乗るために、久しぶりに新御茶ノ水駅を利用しました。

都営新宿線の小川町駅から地下道を通って新御茶ノ水駅の改札を抜け、ホームへの階段を降りていた時、急に思い出しました。高校時代は3年間、この駅を使って通学していたことを。

当時住んでいた地域からのスタンダードな通学経路はバスと総武線を乗り継ぐコースだったのですが、私は子どもの頃から車酔いがひどくて、その片道20分ほどのバスは絶対に耐えられないと、すごい遠回りで余計な時間と交通費をかけて、常磐線・千代田線・総武線という電車オンリーの経路で通っていました。

おかげで、土曜日の帰り道にはお茶の水で途中下車して駅前のマクドナルドでマックシェイクをお昼ご飯代わりに飲んでから丸善などでふらふら本を見たり、たまに参考書を買ったりして帰るのがささやかな楽しみでした。

その高校時代はとにかく英語を一生懸命勉強しました。英語ができるようになれば明るい未来があると漠然と信じていたから。きっと何かしら活躍できる大人になれるだろう、みたな。その前に、「英語を学ぶならここ!」という憧れの大学に入りたい、夢と希望もあったので、本当に真面目に一生懸命勉強してたなぁ…ということを、その新御茶ノ水駅の階段を下りながら、古い懐かしいホームが視界に入ってきた瞬間に思い出したのでした。

で、それに思いを馳せている今の私はすでに62歳。17歳のセーラー服の少女から45年を経てしまいました(つい先日、その17歳からの付き合いの同級生と会ったのですが「自分が62歳になるなんてあの頃は想像もしてなかったよね~」と笑ったところでした(笑))。

で、その62歳の私ですが、ここ何年かは確かに「英語を使う密度が高い」仕事には就いているものの、中身をよくよく見れば、活躍にはほど遠くて、「全然実力足りないし!」と思い知らされ打ちひしがれ気味…。

新御茶ノ水駅を通ったこの日も実は新しく仕事を始めた会社で貸与されるパソコンを受け取るために出勤する途中でした。その仕事のチームは主要なメンバーがマニラ在住で、私はトレーニング期間中は彼らからトレーニングを受けているので、コミュニケーションはもちろん英語。

あんなに一生懸命に英語を勉強していた17歳の私が、想像もしなかった62歳の今の私を見たとしたら…? どんな風に英語で仕事をしているのか、できていないのか、勉強が実を結んでいるのかいないのか、どう思うのかしら~?と思ってしまいました。あんなに頑張った甲斐があったと思ってもらえるのか、あるいは、あんなに頑張ったのにこの程度とがっかりされるのか?

いずれにしても今の私の英語力って、中学高校の勉強(実際は8歳の英語塾通いからスタートしてますが)が土台と言うか、それだけをコアにして、留学も海外駐在経験もなしにドメスティックな勉強だけで、なんとか仕事でも使ってやってきているので、やっぱりあの頃の私の頑張りのおかげだなって、よく頑張ってたよねって、高校生の自分に言ってあげたい、そんな気持ちになりました。

駅のホームのタイムスリップしたような懐かしいただずまいが、そんな思いにさせたのでしょうか? 

冒頭の写真は、あらまきりんさんからお借りしました。モノクロで意図的にぼやけたところがいいなって、古い思い出に重ねてしまってよかったのかどうかわかりませんが、ありがとうございました。

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