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私が算数でSAPIX偏差値60を取れた理由

こんにちは。中学受験国語講師のゆうこ先生です。
noteでは、日々の生徒さんの指導と自分自身の経験から、皆様のお役に立てそうなエッセンスを抽出していきたいと思っています。

今回は、自分自身の受験の話です。それも、あえて苦手だった算数の話をしてみます。
私自身、SAPIXに通って中学受験をし、第一志望の慶應SFCに合格した経験がありますが、その中で最も苦労したのが算数です。
実際に苦労していたからこそ、同じように苦労している方々のお力になれることがあれば嬉しいな、と思います。

私は中学受験勉強開始時から慶應SFCを熱望校としており、(Wじゃないですが)何が何でも合格したい!と思っていました。
しかし、小4、小5と学年が進むにつれ、どうやら算数がネックになりそうだということが分かってきたのです。
小4後半〜小5前半では算数偏差値が60に乗ることは無くなり、50台前半を取ることも。こうなると4科の偏差値もいよいよ危うくなってきていました。
「このままではマズイ!!SFCに行けない!!」
そこで、なんとか算数の偏差値も60に乗せたい!と思い、試行錯誤を繰り返しました。
結果、小6時には算数偏差値も安定的に60〜62くらいを取れるようになり、4科では概ねどこの学校でも戦える成績に持っていくことができました。
この記事を読めば、不器用な私の算数偏差値が60に乗った理由(と、同時に65に乗らなかった理由もw)が分かると思います。
それではいってみましょう!

ミスしそうなところを察知する

私はもともと不注意なタイプなので、特に算数は計算ミスや問題文の読み間違いのオンパレードでした。
しかし、「何でこんなところで間違えたんだ!!悔しい!!」という思いを胸に解き直しを行ううちに、徐々に自分のミスの傾向が見えてきました。
「また途中の計算で1桁間違えてる!」「これは複雑な筆算で迷宮入りしたんだよな〜」「答えは出てたのに違う数字書いちゃってる!」

よく言われることですが、「ケアレスミス」というミスはありません。
ミスの内容も多種多様。「これはケアレスミス!ホントはできたからいいや」ではなく、「何で間違えちゃったんだろう?次は間違えないようにしたい」こういう気持ちで、毎回のテスト直しを行いました。
こういった振り返りを繰り返しているうちに、解いている段階で自分のミスが見えるようになってきました。
「小数どうしの掛け算か、小数点の位置間違えそう」「筆算が複雑になってきた。でも0と6は綺麗に書かないと見間違えるんだよな〜」「計算終わったけど、聞かれてるのは今求めた数字じゃないんですよね?ハイハイもうその手には引っかかりませんよ」という感じで、自分がミスしそうなところを察知し、管理できるようになったのです。
そして、ミスしそうだと思ったところは解き終わった瞬間検算したり、後で見直せるように印をつけておいたり。
これだけで、いわゆる「ケアレスミス」は限りなくゼロに近づいた実感がありました。

とにかく手を動かす

「解答用紙が白い!白すぎる!」
算数が得意ではない私にとって、SAPIXのテストでは難しすぎる問題がたくさんありました。
「まずい、これじゃあ書いたところが全問正解でもろくな点数にならない!」と思ったとき、私の心に「気合いスイッチ」が入ります。
特に苦手だった場合の数なんかは、最悪全部書き出す。気合い。
分からなくてもとりあえず図を描いてみる。
文章題なら、それらしい数字を適当に当てはめて計算してみたり。
「あ、なんか図に表してみたら意外と分かったかも」
「全く分からん。けど、こういう設定なら常識的に考えるとこれくらいの数字でしょ?やってみよ。アッほんとに当たっちゃった、ラッキーww」
こんな感じで、分からないなりに手を動かしてみると大問の(1)くらいはなんとか正解にたどりつけたりします。
どうでしょう。私の必死さが伝わりますか?(笑)

さっさと見切りをつける

それでも、どうしても分からない問題があります。
特に、先程のように無理矢理(1)を求めたような問題は、もうその先は歯が立ちません。
そんなときは、潔くあきらめます。
「こんな問題知らん!算数強者は勝手に解いてろ!」
心の中でそう唱えて、ペラペラとページを戻るのです。
そこで、最初に印をつけておいた「ミスしそうな問題」を見直します。
目安としては、最後の5分くらいは見直しに使っていました。
「もうこれ以上は解けなさそうだ」というラインが自分で分かっていたのは大きいと思います。自分の実力を正しく認知できている、というのでしょうか。とにかくあきらめがすごく良かったです。
あとは、思考するのが苦手な分、計算自体はある程度速かったです。(ミスは多いけど)
全体をザッと把握→食らいつけそうな問題は食らいつく→無理ならさっさとあきらめて見直し。
この流れで点数をもぎ取っていたと思います。

以上が私のエピソードです。皆様のご参考になりそうなことはありましたでしょうか?
なんだかんだ、上に書いたようなことができたのは「絶対に点数を取りたい」という強い気持ちを持っていたからだと思います。
「どうせ自分なんて」「苦手教科だから取れなくても仕方ないよね」
こんな悲しいあきらめはやめてください。
自分に期待しなくなったら、本当に負けてしまいます。
絶対できる!やってやるぞ!という気持ちを持って、これからも頑張っていきましょう。

それではまた今後^^

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