“想い”はどこにいても、つながっている。

“想い”は相手とのつながり。


自分の心にある想いで
相手とのつながりを守れるのなら
愛ある想いを胸に抱きたい。

離婚してからも、前夫に
後悔や、苦しさや悲しさが
いつも心の片隅にあった。

もう、２年ほど経つのかな。
けっこう、長い期間。

思い出したくない
でも気を抜いたら、いつの間にか、気づいたら
思い返してしまっている私がいて。

悲しい思い出もあるけど、いい思い出もある。
なのに思い出してしまうのは

「なんで、あのとき」
「もっとこうしていれば」
「・・私は悪くない」
「どうして・・」

そんな言葉を並べるようなシーンばかり。

胸が苦しくなって
ビールの味が苦くなる。

私、寂しいのかな
だから、昔の思い出に浸っちゃうのかな。

思いだすたびに、気分が沈むし
もう過去のことは思い出したくない。

何かに集中したり、もっと忙しくしてたら、
思い浮かばないようになる？

そんな風に思ってたのに
今日、区役所で受付待ちをボーッと待ってたら
ある疑問が生まれました。

「この想いを抱えて、何を守ってるんだろう」

そして、わかったんです。

あぁ・・そうだ　

私はどんな想いだろうが
相手とつながりが切れるのが怖かったんだ。

想いをやめてしまったら
「ほんとうの一人」になってしまうんじゃないか。

一人になるのが、怖くて。

前夫への想いが、悲しみや後悔
憎しみのようなネガティブでも
相手を想うことで、支えられていたんだ。



悲しくて、辛い思い出でも
思いだすたびに前夫とのつながりを
感じられていたから。

例えそれが、思いだすたびに
気分が沈むものだとしても


その“想い”感じれば、まだ相手と繋がっているような感覚になるから。

だから、私は・・・

今までずっと、私が思い出したいから
思い出してたんだ・・

なのにネガティブな感情でしか
前夫を思いだすことができなかった私。


暗く陰湿な想いで
前夫を留めてしまっていたことに気づいて

情けなくて
うんざりして
もう嫌になって

だけどそれが分かって
なんだか嬉しくて、悲しくて、スッキリして。

気づいてしまったら、
もう、それは過去からの解放のサイン。

いろんな感情が瞬時に巡って

じわぁっ・・て一瞬で視界がボヤける。

マスクがあってよかった。

グッと涙を堪えて受付で手渡された番号札。

１００４

何年も、何十回もこの区役所にきてるけど
自分の誕生日の番号札を渡されたのは
今日が初めて。

「あなたは、新しく、生まれ変わったわよ」

大切なことに気づけたメッセージかな・・

そんな風に感じた番号札。

“想い”は見えないけど、ある。
相手を想うことで
相手が自分の中で生き続けるし会わなくても、その存在を感じることができる。

人とのつながりは
LINEやSNSのブロックや
着信拒否なんかじゃ切れない。

相手を想い続ける気持ちがある限り
私達はどこにいても、繋がっている。

区役所帰りに参拝して、見上げた空が、とても綺麗でした。

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