この頃

どうもこの頃、作家ならこうしなきゃならない、あーしなきゃならないという呪縛から離れられているようです。
たくさんの人がいろんなアドバイスをしてくださり、そうだね、それは必要なことだねと思う一方で、できない自分にとても敗北感を感じてそれがすごい重荷でした。

そんな時偶然テレビで見た熊谷守一特集を見て、なんだかとても心が救われたので、自伝書を購入し、最近は外出時のお守りのように持って読んでいます。
自分という存在を究極に俯瞰してみている人の本は今まで読んだことがない、というほど突き刺さりました。
時に熊谷さんの仕事しなさすぎな様子には私の心を奥までほぐしてくれました。絵を描かなければニートと全く相違ない私は、描くことでなんとか社会と繋がっていて、このつながりのためにも描き続けなければならないということに囚われていたからです。

今は毎日ボーと過ぎてる日常がとても有難いと感じていて、
誰に会うにも億劫に感じて、
やることがないことを嬉しく感じています。

今の私には野心も向上心も共感力もなく
ただ生きているだけで面白いと心底思うだけの肉体です。
そう思えるようになってよかった。



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