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豪快すぎる線香

昨日までのブータン旅行記はこちら

天候不順でパロ空港到着が大幅に遅れ、ティンプー市内を歩くにはもう遅い時間。

ただただブータンの唐辛子洗礼をうけた初日。2日目はようやっと観光らしい観光がスタートだ。

ただただ歩くだけで楽しい異国。見るモノすべてが新鮮で歩いても歩いてもあきない。


小学校、中学校、高校はどれも伝統的建築物。というか、最近建てられているマンションも窓枠にブータンならではの装飾を施しているからどこもかしこも同じような建物。好きでこのスタイルにしているのか伝統建築を愛しているのか、わからんなとお母さんに聞いてみると

「え?窓はこういうデザインなのよ」

建物は普遍的らしい。


チベット仏教で欠かせないマニ車は学校の中にも。お寺だけじゃないのだ。

マニ車とはチベット仏教にはなくてはならない存在。この中に経典が納められており、時計回りに回転することで経を唱えるのと同じ功徳が得られるありがた~い宗教用具。1回回せば、1回唱えたことになり、100回回すと、100回唱えたことになるというなんとも便利なもの。

ラサで初めてみたとき、みんな手にマニ車をもってくるくる回していたのだが、これで1回唱えたことになるとは・・・なんて楽な(失礼)と思った。

日本の仏教もマニ車を取り入れれば、●回忌ごとに坊さんを呼ばずにすむのでは?と思った。というのも、うちにくる坊さん、適当にお経を読んで仏壇の前に置かれたお布施をさも当たり前のように懐にさっと入れ、さっさと帰るから、供養もへったくれもないのだ。それで15万も包んでると聞いた日にゃ、返せ~と言いそうになったほど適当で速すぎるお経。

という話はおいておいて、生徒でもないのに学校の巨大マニ車をひと回し。ブータンで初めて経を唱えた(回した?)

てくてく歩いていくと豪快に何か燃やしているのが見えてきた。


朝から焼き芋か?と思うくらいの燃えっぷり。

「何焼いているの?」とお母さんに聞いたら

「焼いているんじゃないわよ。線香の代わりのようなものね。木の葉っぱを燃やして線香をあげる代わりにしているのよ。普通はよい香りを先祖に届けることで供養につなげるんだけれど、これはまあ香りはあまりしないわね・・・」

葉っぱはなんでもいいわけでなく、ちょっと香りがする葉っぱがあり、それを燃やしている、いやお炊き上げしているようなのだが何も匂わない。

そのほかにも心や体を清める力があるとか、そんな目的で線香を毎朝あげるのだとか。そうなのか。実家に帰省すると仏壇に毎朝ご飯と線香をあげて手をあわせるのだが、特になにも考えずにやっていた。よい香りを届けて、供養・・・今更ながら知るエセ仏教徒である。

それにしてもこの燃やし方いや、あげかたは豪快すぎやしないだろうか(笑)


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