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「デスップ」たちとお経を唱える朝

昨日までのブータン旅行記はこちら

初日からザ・ブータン料理を食べて胃もたれしながらベッドに入ったものの、さすがに疲れていたのか夢もみないほど爆睡。

こういうときは身動きせずに寝るスタイルなもので、夜中に寝返りも打たず、まったくカロリー消費をしていないせいで寝起きもまだおなかが重い。

そんなぼってりとふくらんだお腹を抱えつつ、朝のあいさつをせねばと2階のリビングへ。

友人のお母さんがマグカップ片手にくつろいでいる

「おはよう!よく眠れた?お茶飲む?」

昨日の流れでいくと、こってりと甘いミルクティーが出るはず。

「おはよう!ぐっすり眠れたよ。お茶いただきます。でも砂糖、ミルクなしで!」

といったらOKといって台所へ。

運ばれてきたお茶はほんのり濁っている。
ノーシュガー、ノーミルクと言ったのだが、量を減らしただけでほんのちょっぴり入っている。ミルクと砂糖は少しでもいれるのが礼儀なのだろうか。

ということで、この日以降

「ジャスト、ホットウォータープリーズ」

といって白湯を飲むことにした。

お茶を飲みつつリビングでくつろぎながら、テレビを眺める。

僧侶がお経をとなえているのはわかるのだが、目の前に座っている人たちは僧侶ではない・・・男女まみれたこのオレンジ部隊は誰なのだろうと友人のお母さんに質問してみた。

オレンジの服を着た人たちは「デスン」と呼ばれるボランティア組織に属し、「デスップ」と呼ばれている。日本に美人妻を伴って来日した第5代国王が作った組織だそう。国の行事に関するあらゆる準備をしたり、最近でいえばコロナ禍でワクチン接種をするための会場を作ったり、消毒液を配ったりするとかで一応トレーニングのようなものもあるらしい。ちなみに、モディ首相かわたしかの記事で書いた道沿いのルンタも「デスップ」が総出で準備した。そういえば、ちらほらオレンジ隊をみたような気がする。

そんなデスップさんたちが朝のお勤めをしているところを永遠とテレビで流している。それを見ながら、正座してありがたいお経を聞くのかと思いきや、みんな銘々に起きて来て、温かいミルクティーを飲みながらただ眺めている。

そんなんでいいの?敬虔なチベット仏教徒の皆さん!
と思いつつ、こちらは初めての体験なので黙って耳を傾ける。

するとおもむろに番組、いやお経が終わり、始まったのがブータンらしい建物の前に座るお姉さん


おお!ヨガね。これはやるでしょ!と、コップを置いてヨガの体制に入ろうとしたら、チャンネルを変えられた。

まだおなかが重くて、朝ごはんを食べられるモードになってなかったからヨガでもやってちょっとは体を軽くしようと思ったのに・・・

とすかないお腹をさすっていると

「ブレックファーストレディー!」

の声。ブータン初めての朝ごはんはいったい・・・

に続く。

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