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スクランブル交差点に負けた岡本太郎

渋谷駅が昔の新宿駅みたいにあちこち工事していてわけがわからない。井の頭線の場所がわからず右往左往してしまった。

やたらおしゃれになった井の頭線方面の通路を歩いていくと、窓ガラスにへばりつく外国人たち。そばには旗をもった添乗員。


なになに?最近、問題になっている富士山がみえるコンビニ並みの何か外国人たちの心をとらえて離さないものがあるのか?と近寄っていくと


スクランブル交差点。ちょっと遠い気がするが、撮り方とかあるんだろうか?と外人たちのスマホをのぞきこむが、みんなこんな上の写真のようなものを撮っている。

のぞき込んでいたら、欧米の女の子から

「あなたは日本人?」

と聞かれた。

「うん、そうだけど、何かお手伝いしましょうか?」

というと

「いやいや、日本人もここから渋谷のスクランブル交差点撮影するだなと」

こちらこそいやいやいやいやだ

「いやいやいや、外国人たちが何撮影しているのかな?と思っただけでスクランブル交差点みたいな人混み、どこにでもあるし」

というと

「え~他にもあるの?教えて!」

でも、よく考えたら人が多いだけでクロスしてないか・・・と前置きしたうえで

「新宿、品川、銀座あたりかな」

と答えてみた。

「すごい!行ってみる!ありがとう」

といって去っていった。

新宿のどことか言わなかったのだがわかったのだろうか。
しょぼいクロスはしているかもしれないが渋谷ほどクロスしてないかも・・・

このエセ情報が発端で外国人フォトスポットが新たに追加されたらすみません、この場をお借りしてお詫びを。

ちなみに反対側にある岡本太郎の壮大なスケールの壁画には誰もスマホを向けてない。歴史的価値や壮大さでいえば勝つのに、岡本太郎はスクランブル交差点に負けていた。

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