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ライターたるもの

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ライター苦労話、うれしかったこと、役に立つ話もあるやも
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メモ14.緊張はいいもの

初めて著名人にインタビューをする機会を得たときのこと。 こんなペーペーライターのインタビューをうけてくれるなんてなんて心が広くいい人!と思うとともに、テレビでみる有名人にインタビューする自分の姿を想像してたら前日は緊張して一睡もできなかった。 できる女子アナがタイトスカートからまっすぐに伸びた足を組んで、髪をかき上げながら相槌をうち、絶妙なタイミングで質問をする・・・というのを想像していると自分にできるのか?と自分で追い込んでいた。誰もそんなインタビューのぞんじゃいないが

メモ14.ただ文章を書き写す

パワハラ、セクハラ、モラハラ、カスハラ・・・と枚挙にいとまがないほどハラスメントだらけの世の中。 ハラスメントしないように気を使ってしゃべっているうちに疲れるなんて人もいるのでは?わたしw ついつい思ったことを口に出したり、態度に出てしまう人なため、知らないうちになにかのハラスメントをしているのではないかと日々思っている。わたしの言動で気分を害した方がいらっしゃいましたらこの場を借りてお詫びいたします。 そんなストレス過多&頭の中が雑念だらけの日々に疲れた人たちや、起業

メモ12.ボキャブラリーの引き出しを豊かに

これは永遠のテーマ。今でも、 「あ~もうちょっといい表現あるだろうよ」 と自分の文章を読んで思うことが多々ある。 与謝野晶子によれば 「美しい」という現象を、少なくとも5つの言葉で表せるようにならなければ一人前ではない なのだそうだ。 ボキャブラリーを増やすには日頃の努力が不可欠。 新聞、雑誌、テレビを漫然と見るのではなく、心にひっかかった言葉をメモしたり、切り抜いたりして自分のものにしていく。 なんてもっともらしいメモがあったが、これをやると実は本が面白くなく

メモ11.納得がいくまで推敲を重ねる

自分で書いた文章は、読めば読むほど、いいのか悪いのかわからなくなる。いいと思って書いてるから、悪いところが見つからない。 と実は思っていた。 が、書き終わってすぐに読むからいけないのだ。 ちゃんと寝て、次の日に改めて読むと、でるわでるわ。あらばかりである。 推敲は加筆・訂正・削除の繰り返し作業。 自分が表現したい論理が書かれているか、感じたことが読者に伝わるように最適な言葉で表現されているか、検討しまくればしまくるほど、終わらないのが推敲。 だんだんめんどくさくなるのだ

メモ10.わかりやすい文章を書くコツ

・一文を長くしない ・主語と述語を離しすぎない ・主語の前に長い説明をつけない ・漢字とかなのバランス ・二重否定をさける ・接続詞(および、しかし、さて、けれども、とはいうもののなど)は同じものを続けない なんて書いている。 が、二重否定に関していえば、いい感じに散りばめている作家さんもいて、なんでもかんでもやめるのではなく、適度にいれて、リズムをつかめばいいと思う。 「いい文章の書き方」みたいな本も多く出ているが、いい文章なんて誰が決めるのだ?文章には正解がないからよ

メモ9.商標名に気をつけろ

今でこそ、慣れたもんで間違いは起こさないが若かりし頃は一般名詞と勘違いしてよく指摘された。 何気なく使っている名詞が実は商標名である例はかなりある。これを間違えて書くとかなり恥ずかしい。一度指摘されてから自分なりに調べてメモをとっていた。今はさらに増えているだろうが、20年前のメモをひとまず 味の素→化学調味料 これが恥ずかしくて穴があったら奥深くにもぐりこんだであろう商標名。味の素をしれっと書くなんて・・・若さとは恐ろしい。 テトラポット→消波ブロック これは間違

メモ8.ブリとハマチとイナダと

ブリの呼び方が違うのを始めて知った時の衝撃といったら!ということでメモしたのが残っていた。 知らないことを知った時の驚きと感激はいくつになっても楽しい。 回転ずしでの出来事だと思うが、ブリとハマチって何が違うの?と思ったときがあった。そのときはなんとなくハマチの響きがおいしそうと思い、ハマチを頼んでおいしくいただく。 普段はそんな適当な解釈でもいいのだが、取材となると話は別。きちんと理解しないと書けないし、理解していない状態で書くと読者も迷走する。 その場で聞いたメモ

メモ7.る・る・ぶを楽しむ

旅に出ると決めたら、ネット検索。 気になった場所をグーグルマップで確認すれば口コミもあわせてみられる便利な世の中。 最近はその口コミのせいで営業妨害だと訴訟にまでなったグーグルマップのコメントだが、情報を調べる側からするととってもいい機能だ。 ガイドブック好きな私でさえ、最近は旅に出るときに本屋に行かなくなってしまい、読みたいなと思ったら図書館で借りている。ちなみに図書館で何気なくるるぶのアンコールワットを見つけて、久しぶりにアンコールワットにいくのもいいなと思い、ついつ

メモ6.取材は生き物

取材前は、企業情報や相手の著書など下調べはしすぎても、し足りないほどするのが一番。 だが、下準備をしすぎて、取材当日、下準備の答え合わせのような取材になってしまうことがある。せっかく、大事な時間を作ってもらい、取材に応じてくれているのに、下調べで調べられることを聞きだしても意味がない。 取材の醍醐味は、人との会話の流れにのって思わぬ展開や出会いがあること。 いい言葉を引き出せた! そんなエピソードが! と自分自身が感動したときは読者も感動するもの。 こんな出会いがあ

メモ5.聞き方のセンスを磨く

実は、数十年たった今でも聞き方のセンスがナッシング。 急にハタッ!と思いつくと、今聞きたくて仕方なくなる。すると相手の話に集中できなくなってそわそわする。結果、その間の話が話半分に聞いてるから忘れてしまうという悪循環。 最近は、仕事に限ってはだいぶ我慢してじっくり聞くことができるようにはなってきたがこと、友人同士になるとすぐに 聞いて!聞いて! モードになってしまう。 大人の女の余裕、包容力がある女になりたいのにまったくなれない。 昔からなんでなんで星人なので、疑

メモ4.何が何を語るのか

ライターに限ったことではないが、内容をわかっている人が書くと、いろいろ端折りたくなるもの。いちいち書かなくてもわかるだろと思ってしまうのである。 ライターの基本は、内容をまったくわからない人でもわかりやすく書くこと。わかっているのに、書いているとついつい細かく書くことを忘れてしまうのだ。 前段で別のことに触れて書く場合は、もう一度”何が””何を”語るのか読者に説明しないと、読者が行方不明になってしまう。 といったことをメモに書いていた。 確かに、こなれてくるとだんだん端

メモ3.声に出して読む

ライター駆け出しのころのメモが膨大にあり、ポイポイしつつ 「こんなにいいメモ残しているじゃん」 と自分をほめる毎日。ただいいこと書いているのに実践してないからメモした意味がないのである。忘れないようにするのがメモの役目でもあるが、メモすることで満足して全く自分のものにしていないものが往々にしてある。 ということで、今回は 「声に出すことによって文のリズムをつかむことができる」 無言で読み返して、なんか違うな~ともう一度読んでも、何が違うのかいまいちわからんなというと

メモ2.推敲を繰り返すことの大切さ

昔のメモ帳を大切にとっておいてたのだが一度も読み返さないので読みながら捨てることにした。 ライターを始めたころのメモってなかなか的を得たことを書いてて、これぞ初心忘るべからずだなと思う。となるとまた捨てられない悪循環だが今回こそは捨てる。紙に囲まれる生活とおさらばするのだ。 ・文章を書いている間は何も考えずにひたすら書く 確かに考え始めるとなかなか最初の一歩が踏み出せないからいいことなのだが、何も考えないと遥か彼方にいってしまうのでこのメモはわたしには当てはまらない。

多忙の中で得られる充実感

「頑張れ」 と言わないようにしている。頑張れと言われても、頑張れないからしんどいわけだし、頑張っても結果が出なかったときは相当がっくりくるから、ほどほどにする。そして、頑張れば頑張るほど増えるのが仕事だ。 企業に属していた時は、早く帰りたかったがために、時間内で仕事を終わらせ、終業時間1分前にはパソコンの電源を落とし、チャイムと同時に元気よく席を立つ。 すると、暇扱いされ、仕事が増える。でも残業はしたくない。ということで、忙しいふりをすることにした。毎日毎日、就業時間が