見出し画像

PCの選び方〜スペック表からは分からない注意点 その1〜

 PCを買い換える時、組み替える時、どんな点を重視、注意して選ぶでしょうか。大体の方は「性能」を挙げるのではないでしょうか。CPUやメモリ、ストレージの容量などが性能を判断する部分になってくるかと思います。予算の中で自分が想定する使い方に対して、最も最適な性能はどういうものなのかを選ぶ。そういう選び方をするのではないでしょうか。また、性能よりも「デザイン」や「ブランド」を重視する方も一定数いるのではないかと思います。いや、PCに詳しくない人たちにとっては、こういったデザインやブランドでチョイスする方がもしかしたら一般的なのかもしれないです。本体ブランドとしてはAppleのMacBookやLenovoのThinkPad、パナソニックのLet's NOTEなど、お馴染みですよね。
 性能で選ぶにしろ、デザインやブランドで選ぶにしろ、スペック表や見た目からは判断できない点がいくつかあります。「画面の見た目」「キーボード、ポインティングデバイスの使いやすさ」です。これらはスペック表にも記載がありますが、それでは中々良し悪しの判断が難しいところだと思います。これについて書きたいと思います。

▼画面について

 デスクトップPCならば、別個にモニタを購入してしまえばいいので影響はあまりないですが、画面一体型PCやノートPC、タブレットPCに関しては、影響がとても大きいです。

 画面を選ぶ上で、スペック上で注目できる点はいくつかあります。
 ・画面サイズ(○○型とか○○インチで表されるもの)
 ・画面解像度(1920×1080など、パネルの解像度を表したもの)
 ・パネルの種類(TNやVA、IPSといったパネルの種類や、グレア、ノングレアのパネルの表面処理の違い)

 他にもHDR対応だとか、色域など、スペック表から読み取れる点は色々とあります。
 前述の項目の中でも、画面サイズや画面解像度など、スペック表の数値からも読み取れますが、実際に製品を見て確認して方が無難だと考えます。小型のノートPCなのに、高解像度の画面だったりすると、文字が小さくて見難い可能性があるからです。解像度が高いと作業領域を広くとれると思いがちですが、画面サイズとの兼ね合いで、スケーリング前提になっていることも多く、中々に一筋縄にはいきません。
 そしてこれらに加え、スペック表から読み取れないものがあるのです。ズバリ「画面の見た目」です。

▼画面の見た目

 スペック表からは読み取れないもののひとつが「画面の見た目」です。パネルがギラついていて長時間見ていると眼が疲れるとか、パネルに黄色みがかかっている(俗に「尿液晶」などと呼ばれる)ものとか。こればかりは実際に製品を自分の目で確認するほかはなく、スペック表からは読み取ることが出来ません。実際の製品を見ずに通販などで購入してしまうといった場合に起こりがちです。そして厄介なことに「画面の見た目」は、同じ製品であっても、製造ロットによって当たり外れがあることがあるのです。実に厄介です。
 また、意外と盲点なのが「画面の明るさ」「調整範囲」です。屋内を想定した場合、家電量販店は一般家庭と比べると、照明がかなり明るいです。そのため、お店では気にならなかった画面の明るさが、自宅では「明るすぎる」と感じる可能性があります。また、屋外を想定した場合は逆に、お店の照明は暗いのです。太陽光の下では、画面の明るさが足りずに、画面が見辛いという可能性もあります。
 せっかく高いお金を払って買ったパソコンなのに、画面の表示がストレスになってしまっては勿体ないです。そのため、スペック表だけに頼り切るのではなく、実際に自身の目で見て確認するのが大切です。

▼余談

 画面の話ついでに、最近のノートPCの画面のアスペクト比についておまけで書きます。
 アスペクト比とは画面の縦横比のことですが、その昔は4:3の比率のスクエア画面が主流でしたが、映像コンテンツが16:9のワイドの比率が主流になってくると、PCの画面も16:9の比率が高くなっていきました。そういった映像コンテンツを視聴するのであれば、PCの画面も同じ比率の方が都合が良かったからです。現在は多くの製品がこの16:9のものですが、数年前より3:2の比率の物がジワジワと増え始めているのです。これは、PCの主な使用目的をどこに置くのかという点で分かれていると考えています。映像コンテンツの視聴であれば16:9の物が使いやすいですが、3:2のものは縦方向の表示領域が増えることで、Webブラウジングやオフィスソフトなど、そういったものの使い勝手が良くなるのです。しかしながらこれは、どちらが優れているのかということではなく、どちらにも得手不得手があるので、自身の利用スタイルが何を想定しているのかで、向いている画面のアスペクト比は変わってくると思います。
 ちなみに僕が使用しているデスクトップPCの画面アスペクト比は16:10です。フルHDより縦方向がちょっとだけ大きいものです。

▼最後に

 今回はスペック表からは読み取れない点のひとつ目として「画面の見た目」にフォーカスを当てて書きました。次は「キーボード、ポインティングデバイスの使いやすさ」について書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?