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まっすぐは赤でも、左右は青
目的地へ向けて足早に歩いていた。季節にそぐわない気候に、少々顔をしかめながら。
あつい。顔がほてっているのがわかる。
信号が見える。渡りたい。
近づくと、点滅し始める。止まる。
また歩く。信号が見える。渡りたい。
近づくとまた、点滅し始める。止まる。
自分の歩みに合わせて信号が青に変わると、何かに背中を押されているような気持ちになる。逆に赤に変わると、意気込んでいるのに水をさされるような、
「知らないこと」への欲
「広く浅く」と「狭く深く」を比べると、「狭く深く」の方が何となくいいイメージをもたれているような気がする。広く浅い人間関係よりも、狭く深い人間関係の方がいい。広く浅い興味よりも、狭く深い興味の方が価値がある、と。
本当にそうなのだろうか。
確かに「広く浅く」はつまみ食いのような、いいとこどりをしてるようやイメージはある。人や物事の深い部分、本質まではたどり着いていない、表面だけさわっているよう
想像に飲み込まれない
あの人は今、どんな気持ちなんだろうか。それはどういうわけで、そういう気持ちになっているのか。こうかもしれない、ああかもしれない。私のせいな部分もある?でもこっちの人はこう思ってるかもしれなくて。
人の気持ちを想像しようとして、書いてみるときりがないことに気づく。考えたって、想像したって仕方ない。実際のところはその人に聞いてみないとわからないし、同じ物事を見ても感じることは人それぞれ。全員の気持ち
初日の出に教えられたこと
とある海が見える公園。大勢の人がぞろぞろと同じ方向へ歩く。時刻は6時30分前。空は少しずつオレンジとグレーのグラデーションに。日の出というより、夕焼けに近い空だった。
6時50分。日の出時刻が近づく。どこから出るのだろうとわくわくしながら遠くを眺めていた。建物の後ろ側から、神々しい光が見え始める。あそこだ。そろそろだ。周りもざわざわし始める。
そこからが意外と長い。太陽はわざと焦らしているんじ