小さな「できた」を積み重ねていく
慣れないスキーブーツを履き、板とストックを両腕に抱え、なだらかな斜面をよいしょ、よいしょと登る。足首が曲げられないため、歩き方がカクカクする。「ロボットみたいだね」と笑い合う。
ぼとぼとっ。ストックが途中で落ちる。子どもにとっては重く、抱えた腕がすぐに下がってしまうのだ。「あ、落ちちゃった。」拾うのを手伝い、改めて持ち方を整える。再度両腕に力を入れて、一歩ずつ前へ進む。
板を履く。ブーツ裏に雪がついているとうまく履けない。ビンディング部分にブーツ裏をガリガリとこすりつけ、