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【グラジオラスの花束 〜何度LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう〜「村山美羽編」】4話


「はい、もうたぶん連絡事項ねぇから早く帰るか部活行け〜先生は呑みに行きたいんだよ〜」
「美羽ちゃ〜ん!一緒に部活行こ〜」
「あ、瞳月ちゃん」
「なぎやっほ〜美羽ちゃん貰ってくね」
「ばいばいなぎ」
「うん、また明日ね〜」
「どう?学校慣れた?」
「ぼちぼち」
「そっかぁ....なぎと沢村くん、一緒にいると楽でしょ」
「うん、楽しい」
「なぎも良い子だし、沢村くんも無気力でめんどくさがり屋だけどなぎのこと大切に思ってるしね」
「瞳月ちゃんはいつから2人のこと知ってるの?」
「中学校から2人と一緒なんだ〜」
「へぇ...」
「....中学生時代の沢村くん気になる?笑」
「気になる」
「笑笑  分かった今度見せてあげるね笑  あ、部室ここね」
「部室.....」
「うん!部活の時ここでみんな着替えたりミーティングするんだよ。着替え持ってきた?」
「うん」
「よし、じゃあ皆に紹介するね」
「緊張....」
「みんな優しいから大丈夫だよ笑  お疲れ様〜」
『瞳月〜おつかれ〜』
『お疲れ様です!』
『え!新しい子ですか?』
「そう!村山美羽ちゃんで〜す」
「あ....村山美羽です。人見知りなので優しく話しかけてください」
「しーと同じ2年生だよ」
『パチパチパチパチ👏』
「一旦今日はしーと動くからみんな先に講堂行ってアップしてて〜」
『は〜い!』
「......みんな元気だね笑」
「でしょ笑」
「荷物....」
「あ、ロッカーはしーの右隣空いてるから使っていいよ」
「ありがとう」

ーーーーーーーーーーー

「じゃあ....えーっと何からやろうかな」
「うん」
「ん〜....フリーいける?」
「大丈夫だと思う」
「期待.....笑」
「やめて笑」
「ちょうど音源あるから流すね」
「分かった」

♪〜

『あ、村山さん踊ってるよ!』
『フリー?』
『え.....すご.....』
『瞳月と一緒くらい....?』
『いやでも力強さで言うと瞳月さん超えてたり...』
『繊細さで言うと瞳月の方が....』
「.........😳」

〜♪

「ど、どうだったかな.....?」
「......あ、ごめん。いやビックリした!」
「褒められてる?」
「うんすごいよ!!」
「良かった....笑」
「期待を余裕で超えてて正直言葉が出ない.....途中のステップとか今度教えてほしい!」
「ええ....そんなにかな.....」
「もっと自信持っていいのに!....じゃあさ今から私がやるダンス真似できる?」
「やってみる」

ーーーーーーーーーーー

「お疲れ様〜今日は終了!当番の子たちは片付けよろしくね〜!」
『お疲れ様でした〜!』
「美羽!次の大会美羽も参加してよ」
「出てもいいの?」
「美羽の表現力ならもっと高いところに行けると思う!」
「......頑張ってみる」
「じゃあ私エントリーシート書き直したり色々あるから先帰ってていいよ!」
「わかった」
「また明日もよろしくね!」

大会か......。
心配だけど楽しみだな......。

「美羽〜!👋」
「あ、なぎ〜」
「今日初部活でしょ?どうだった?」
「楽しかった。なんかすごい褒めて貰えて」
「良かった〜」
「待っててくれたの?」
「うん、ダンス部の方が遅いの瞳月から聞いてるから」
「ありがと」
「瞳月、いい子でしょ?」
「うん、ちっちゃくて可愛い」
「そこ?笑 まぁそうだけど笑」
「あ、アイス買って帰ってもいい?」
「奇遇!私も買いたかった」
「踊った後、無性にアイス食べたくなるんだよね」
「一緒!私もテニスの後は絶対アイス食べてる!」
「ねぇねぇなぎが好きな味当てていい?」
「いいけど笑  分かるの?笑」
「ミルク系でしょ」
「え、正解!なんで?」
「なぎ、沢村くんとほぼ一緒っぽいから」
「あぁそういうことね!ほとんど一緒に育ってるから味覚一緒なんだと思う笑」
「ふふ笑  なぎ可愛いね」
「美羽って変なところで可愛いって言うよね笑」
「そう?笑」

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