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創作全般の覚え書き

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自分の、あるいは社会の創作の話題で反応してしまったことの覚え書き
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記事一覧

美しい道具は、用途を知っていても知らなくても美しい

シビアな職人仕事の何かの用途に使われる道具は、非常に魅力的な形をしています。色気すら感じ…

本阿弥光悦の大宇宙展へ行った

もう終わってしまった展示ですが東京国立博物館の「特別展 本阿弥光悦の大宇宙」へ行って来ま…

国立新美術館のマティス展に行きました。とても良かったです。

2023年の東京都美術館でのマティス展は本当に素晴らしい展示会でしたが、今回行きました2024年…

伝統工芸において明治以降の偉いとされている人ばかりを参考にしても伝統から学んだ事…

私は、染の着物や帯の文様染色の製造卸販売をメインの生業にしております。ですので東京在住の…

化学染料と天然染料のどちらも、ただの染料ですよ

このnoteで繰り返し書いている事ですが・・・ 当工房は生業としては和装染色品の製造卸販売を…

映画「PERFECT DAYS」を観たです

先日、妻と最近評判の映画「PERFECT DAYS」を観に行きました。 結論から言うと、私は好きな映…

今、現代美術とされている分野はゲームに似ていると思う

普通一般の人々が思い浮かべる「現代美術」というものは、その時代の「前衛」のような、まだ形式や評価が定まっていないものから、先進的かつ既に社会に受け入れられ機能しているものまでを含めた「新しいものを作り出そうとする意欲の強い、実験的要素も含む、今出来の表現物の事を特に分類して現代美術と呼ぶ」・・・そんな感じではないでしょうか。 私も含めた一般社会人にとってはそれで充分ですし、それで日常生活に困る事はありません。 * * * * * * * *  何かしらの創作様式や作品が

いつも全力でやらないとスグに堕ちて行きます

職人仕事・・・職人に限らず仕事人は、いつも100%からそれ以上の意識を持って仕事をしていな…

2023年棟方志功展に行った

先日、工房構成員の甲斐凡子と、東京国立近代美術館にて開催しております「棟方志功展・メイキ…

民藝館と現代の民藝

「民藝品は民衆の健やかな日常生活のためのもの」という定義であるなら、民藝館のミュージアム…

絵画と文様の違い

芸術とデザインの話はこのnoteに書いた事がありますが (下のリンクの記事の、中頃あたりから…

マティスが好きです

私は、画家のアンリ・マティスが大好きであります。創作的にも非常に影響を受けました。 今回…

当事者として自らやるのだから整合性の無い自分への批判や無理解は不快ではあっても影…

私は、独立してから29年程創作品の製造販売のみで生活しておりますが(2023年時)子供の頃から…

私は偉い人の言葉を鵜呑みにしません

私は一般的に有名人の言として紹介されているものであっても鵜呑みにはしないので、例えばこういう話を鵜呑みにしません。 【〜技術は、つねに古いものを“否定”して、新しく創造し、発見してゆくものです。つまり、芸術について説明したのと同じに“革命的”ということがその本質なのです〜】 ・・・これは、昭和の時代の有名芸術家の言葉ですが、芸術や技術に関してのこういう言い回しは本当に良く使われますね。 しかし私は上記のような言葉は疑ってかかります。 私は、色々なものを調べた結果、芸術