うまいクロワッサンの黄金比【京都地元の名店2軒】
妊娠は女の人の身体を変えるとよく言われる。
2児の母である私も妊娠期から授乳期にかけて、それまで何とも思わなかった食べ物を無性に欲するようになってしまった。
何かって、クロワッサンである。
バターの香るサクサク、ふわふわのクロワッサン。
道端でパン屋さんを見つける度にクロワッサンはないか、と店を覗くようになり、色々と買い求めて味わうようになった。
そうすると、だんだんと店ごとの味わいの違いを感じて楽しむようになります。自分の忘備録を兼ねて、そのクロワッサンの味わいをまとめておこうと思います。
クロワッサンの味わいの指標
私はクロワッサンの味わいにはこんな風な指標があるように思っています。
視点としては、塩味、甘味、バター香の3つで、その強弱によってバランスが変化していく。
それぞれのお店の黄金比が、そのお店のクロワッサンを作っていく。
私は今日はたまごサラダと惣菜サンドにして食べたいから、塩味の強めのクロワッサンがいい、とか、今日は疲れ気味だから甘いクロワッサンで癒されたい、とかそれぞれのシチュエーションで選んでもいい。
例えば、
ル・プチメックさんのクロワッサンは、甘さを感じる配分です。
塩味はかすかに感じる程度に品よく。
バター香もしっかり感じますが、軽やかに感じるのは、生地が薄くサクサクしていて軽やかな食感だからかもしれません。
生地のハニカム(と勝手に呼んでいる)がしっとりしていて、余韻も軽やかにバター香が残ります。
きっと、クリームたっぷりのラテなどが似合うと思う味わいです。
対して、
HANAKAGOさんのクロワッサンは、旨味を感じるほどの塩味を楽しんでもらいたいクロワッサン。口に入れた瞬間「うんま〜!」と声に出てしまいそうなほどです。
バター香も濃厚で、まさに食事のお供としてのクロワッサンだと思います。
生地は外側はしっかりしていて食べごたえがあり、中の生地も軽やかです。あと味の余韻が複雑なので、きっと赤ワインに合いそうです。
と、こんなふうに塩味、甘味、バター香の3つの指標があれば、
2つのお店の味わいの違いを感じることができます。
それぞれのお店の黄金比を感じながら、クロワッサンを楽しむと、自分のその時の好みがわかるのも楽しい。
食べることは生きること。そして、新しい自分を作る原動力になること。ぜひ自分の好みのクロワッサンを見つけて欲しいです。
ちなみに…
無性に欲するまでのクロワッサン熱は、授乳期が終わると程よく冷め、今はパンオショコラや惣菜サンドなど色々な味わいを楽しんでいます。(結局食べている)
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