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2番目のユウウツ。〜アテネにこぐる日記⑧〜

小さいころ、海で流されかけたことがあります。
すぐに大人に助けてもらえたので大したことじゃないのだけれど、トラウマになっていて海はとにかく怖い。


『足がつかない』


深くて足がつかないところがとにかく怖い。
だいたいめがねをかけてるので、海でめがねを落としたらイヤだし、日焼けすると『因幡の白うさぎ』になるのもつらすぎる。←真っ赤に腫れ上がるんだもの。

だから海は苦手。
海を眺めたりビーチを散歩するのは大好き。
海の近くに住んでるし。
だけど、泳げません。
水の中に顔をつけるのも得意じゃない。
なんか鼻が痛くなるんだもの。←鼻で水、吸ってんじゃね?

小学校時代にスイミングスクールに通わせてもらったけど、水泳はちっとも上手にならなかったので、いまだに母に「無駄なお金を使った」と泣かれます。

そしてジャイロトニック®︎師匠にも言われます。

「なんで蟹座なのに泳げないんだ」


し、師匠!
そういうことなのでしょうか?
ま、たしかに蟹座だけども。


というわけで、どんなに夏でも頭の中に

『泳ぐ』
『水着』


の存在がありません。
だもんで、ギリシャにいるわたしはコースを受けてるみなさんに超絶驚かれるわけです。

「え?なんで泳がないの?」→怖いんだもん。
「なんで水着持ってこないの?」→トレーニングに来ることしか考えてないから水着の存在が頭になかったんだもん。

はああああー。
英語が話せないことと同じぐらい『泳ぐ』は苦手なのだよおおおおおー。
そういえば前回、ギリシャに来たときにもJacksonに言われたなあ。

「夏のギリシャに来て、ビーチに行かないって、意味ないだろー」←多分、こんな感じだった。

どんなに言われても苦手なものは苦手。
怖いものは怖い。
でも、誘われれば断れない。
自分のその優柔不断さのおかげで新しい発見をしてきたのも知ってるから。


だからきょうはみんなにくっついてビーチに行ってきました。
はあああー。
英語に続いて、2番目のユウウツ。



朝、スタジオに行くとMariarosaがいました。

本当にいつもやさしい

きょうの午後便でイタリアに帰るのに、彼女はビーチに行くのでした。
そ、そんなにビーチが好きなの?
泳げないわたしには謎です。


超ナーバスになわたしにMariarosaがひと言。


「浅いところから少しずつ、お風呂みたい入っていけば大丈夫」


そこへJackson登場。
娘さんの水着を持ってきてくれました。


「ユキエに貸してあげるよ」


もう、入らないわけにはいかない。
お城周りのお堀を完全に埋められて攻め込まれてる城主はこんな気持ちなのかしら?


というわけで、ビーチへ。

青過ぎなのでは?
きれい過ぎなのでは?

Jacksonの娘さんに借りた水着が着られなくてMariarosaに「へ、ヘルプミー」と着せてもらいます。普段着ないから着方がわからないオレ。


そして、昨日一緒にティーチングしたRebeccaとMariarosaが手をつないでくれて海の中へ。←はたから見ると多分、リハビリです。
水の中に入り、Mariarosaにメガネを預けミッションにトライ!


『頭のてっぺんまで水の中に潜る』

来月55歳になるのに小学生の水泳教室並みのミッションです。
でも、できたよ!イエーイ!
おめでとう。
がんばったね、わたし。

ゆきえあざらし🦭


最初は水が冷たくて「寒寒寒寒ーっ」と連呼するので「寒ってなに?」と聞かれるオレ。

それにしても夏のギリシャはマジ鬼門。
っていうか、試練がジャイロキネシス®︎だけじゃないってどういうこと?


と思うのだけど、人がごく普通にできることをできない自分を責めずにいられる。
これって本当に助けてくれる、周りの人たちのおかげしかない。

だって小さなことでもできたわたしをわたし以上に喜んでくれる人たちなんだもの。
うう、本当にしあわせ。本当にありがとう。


と、なぜか英語がまったくできないのに外国人に助けてもらえる不思議。
あまりにもできないからなのかー?


というわけで、ユウウツだった『ビーチに行く』も無事終わり、明日からまたトレーニング再開。残り3日。やるぞー!オー!


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