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5月は フェアトレード月間

5月の第2土曜日の昨日(5/11)は、世界フェアトレードデー!

そして、5月は“フェアトレード月間”です。

私がサステナビリティやエシカル消費に興味を持ち始めたきっかけでもある、フェアトレード*

なぜ興味を持ったのか、そもそもフェアトレードとは?など、記しておきたいと思います。



フェアトレードとは?


“Fair Trade”は、直訳すると「公平・公正な貿易」。

開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」です。

この言葉が存在するということは、一般的に普及している貿易が「アンフェア」であるということ。

日本で驚くほど安い価格で日用品や食料品が手に入る裏側には、

  • 途上国で生産者に正当な対価が支払われない

  • 子どもたちが働かされる

  • 生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊される

  • 劣悪な労働環境により生産者の健康に害を及ぼす

といった事態が起こっているのです。


国際フェアトレード認証ラベルについて


フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守った製品にラベルを貼付して分かりやすく伝え、フェアトレードを広めていこう、として誕生したのが、「国際フェアトレード認証ラベル」。

その製品が、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしていることの証明になります。

フェアトレード ジャパンのサイトが、詳しくまとまっているので、興味ある方はこちらもぜひ^ ^

このYouTubeもわかりやすくて、おすすめ!


5月は”フェアトレード月間”


5月の第2土曜日の「世界フェアトレード・デー」には、 世界中で一斉にフェアトレードに関するイベントが開催されます。

日本では、この日に合わせて5月を”フェアトレード月間”として、ミリオンアクションキャンペーンが行われています。

日本でより多くの人にフェアトレードを知り、行動してもらうため、フェアトレードに賛同する全国の様々な企業・学生・自治体・NPO・飲食店などが一斉に啓発活動を行うキャンペーンです。


5/1〜5/31の1ヶ月間に

  • フェアトレード商品の購入する

  • #Fairtrade2024 をつけてSNSに投稿する

  • イベントに参加する

  • 寄付する

などのアクションをすると、1アクション=1円として寄付されます。

今年は、250万アクションの達成を目指しているそう!

私もできるだけお買い物して、毎週1投稿を目標にアクションしてみます!

↓ミリオンアクションキャンペーンHPはこちら


今年のテーマは「気候変動」


「貿易のしくみ」であるフェアトレードと環境問題は、一見すると関わりがないように感じるけれど、実は密接に関わっています。

気象災害で畑が壊れ、暑さや病気で植物が育たなくなったら、生産者の大事な収入源がなくなってしまう。

さらに取引するものが収穫できなかったら、フェアトレードも成り立たなくなり、生活改善を目指すこともできなくなってしまうのです。

化石燃料を燃やして電気を使い、車や飛行機に乗って排気ガスを出し、プラスチックをたくさん作って捨てて…と、気候変動の原因を作ってるのは先進国。

でも、暑くても冷房がなかったり、豪雨で家が流されてしまったり、収入源がなくなってしまったり、大きな被害を受けるのはほとんど原因を作ってない国の人々。

こんなの、フェアじゃない!

フェアトレードを推進するためには、気候変動を止めることは不可欠なのです。

単純に、美味しいコーヒーやチョコが食べれなくなるのも悲しいしね。

実際に、このままだと
コーヒー:2050年までに半減
バナナ:25年以内に病害の影響で生産地の75%が栽培不可能に
のような被害が出るみたい…!


キックオフイベントに参加しました


フェアトレード月間に先駆けて、4/23に開催されたキックオフイベントに行ってみました!

気候変動とフェアトレードの関係性について話を聞いたり、フェアトレード食材を使った美味しい料理が食べられたり、ケニアの生産者さんとzoomを繋いで生の声が聞ける時間もあり、とても面白かったです。

生産者さんとの通話の様子

会場では、キャッチコピーの「想像できる?【____】のない未来」の空欄に入る、なくなってほしくないものを書くアクションもありました。
私はずっとファッションを楽しみたいから「コットン」にしてみた!

フェアトレード ジャパンのイベントということで、国際フェアトレードラベルがついた商品がずらっと展示されていました。

フェアトレード商品たち

コーヒーや紅茶、チョコレートが多いけど、ごまやスパイスもあるの!

スーパーなどでも、意外なところに認証マークが隠れているから、探してみると面白いよ^ ^


ちなみに、サッカーボールもあるらしく、、

世界のサッカーボールの70%がパキスタンで作られていて、児童労働につながっているそう。

一つひとつ手縫いで作られているなんて、知らなかったから驚いた。

ボールもスパイクもユニフォームも、誰が作ったのか、何でできているのか、プレーしていた頃は考えたことなかったけど、サッカーを楽しむなら知るべきことだよなぁ…と思った。


渋谷にてPOP UP開催中!

「2050年の未来を味わい、現在の食と生活のあり方を考える」をテーマにしたPOP UPショップが、渋谷スクランブルスクエアにて始まりました。

キックオフイベントでも提供された、2050年の状況をイメージしたグラス容量の半分しかない「2050年コーヒー」、チョコレート量が極端に少ない「チョコクッキー」などが味わえるそう!

こちらのセットは、限定販売されているそうです

まだ行けていないのですが、期間中に必ず訪れたいと思っています*

ポップアップ開催概要
■期間:2024年5月9日(木)~5月22日(水) 
■場所:渋谷スクランブルスクエア 7階 「L×7」(エルバイセブン)(東京都渋谷区渋谷2-24-12)
■内容:フェアトレード×気候変動をテーマにした体験型ポップアップ


フェアトレードを知って感じたこと


高校生の時に、貧困や児童労働のことを知って 「世界には、自分と同世代か年下なのに働いていて学校に行けない子供たちがいる」 ということに衝撃を受けた。

貧困の原因のひとつが先進国による搾取で、 「普段使っているものや食事によって生産者を苦しめているかもしれない」 と考えたら、とても悲しくなった。

でも、解決策としてフェアトレードを知って、初めて地元のフェアトレードショップでお買い物をしたら、それまで感じたことがないあたたかくて幸せな気持ちになったんです。

その時買ったのが、山羊革のポーチとブレスレット。

初めて買った思い出のフェアトレード製品

インドで作られた山羊革のポーチは、生産者さんが手で革をなめして、型押しをして、染色をして、縫い合わせて、すべて手作業で作られている。

そんな話を聞いて、色や柄を悩み抜いて選んだキリン柄のポーチは、今も大切にしている宝物!

お迎えした時の感情は言葉にできないけれど生産者さんを支える小さな一歩を踏み出せたことが嬉しくて、愛おしくて、今思い出しても泣きそうになる。


そんな幸せなお買い物をしたからこそ、どうして皆フェアトレードを選ばないの?と純粋に疑問を持つようになって、国際協力を学べる大学に進学して自分にできることを模索するようになりました。

もう10年も経つのに私はまだまだ模索中だし、いつも作り手の見えるものを買えるわけではないけど、コミュニティに入って仲間をつくったり、エシカルコンシェルジュ講座を受けたり、少しずつ知識も行動も増えてきているはず!

知れば知るほど自分が無力に感じるし、何ができるのかわからなくなるけれど、「できることを、できる範囲で、より多くの人が」行動していけば、きっと良い未来になると思う!


初めて社会問題を知った時に感じた疑問や怒りと、初めて買い物をした時に感じた幸福感はずっと忘れずに、自分にできる最大限のアクションを続けていきたいと思います^ ^

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