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会社員最終日

タイトルの通り、今日で3年半勤めた会社を退職する。

人生最大級の決断をした気がするので、
決断までの出来事や気持ちを書き留めておこうと思う。



今の気持ち

3年半が短いのか長いのかわからないけれど、
とにかく一言でまとめると、“やっと”と感じてる。

でも、仕事が嫌で「“やっと”辞められる」という
ネガティブな感情ではない。

仕事は楽しくてやりがいもあるし、
私の価値観の軸である自己成長をたくさん感じられたけど、
やりたいことをやるために「“やっと”次に進める」という気持ちが大きい。


入社当初は、プライベートで仕事の準備や
キャリアアップのための勉強をするのも新鮮で面白かったけれど、
だんだんそれらに時間が奪われている感覚が強くなっていた。

心が惹かれる方向と自分が歩いている方向が、
少しずつ離れている違和感。

やりたいことや好きなことへの気持ちを抑えてまで、
今の仕事を続けたくはない。

そう感じ始めたら、自分に嘘はつけないね。


思えば、私は入社前から「いつ辞めるか」を考えていたような気がする。

学生時代からエシカルファッションに興味があり、
それに関わる仕事がしたかったから、
もともと長くこの業界にいる気はなかった。

それに、単純に一生サラリーマンをするイメージができなかった。

世の中の仕事や働き方のほんの一部しか知らないくせに、
「いつか自分の力でお金を稼いで生きていくんだ」と
根拠もなく思っていた。

じゃあ会社員になる必要ないんじゃないか、と言われると、
大学卒業後すぐフリーランスになる勇気はなかったし、
留学から帰国して数週間後には就職活動が始まったから、
正直そんなことまで深く考えてなかった。
(いつも行き当たりばったり、、笑)

以前からやってみたかった今の仕事は会社でしかできないし、
サラリーマンを経験して学んだことがたくさんあるから、
大事な通過点だったと思ってる。


いつ辞めようと思ったのか

「いつか辞める」とは思っていたものの、
辞めてから何をするか具体的に考え始めたのは、約1年前。

エシカルファッションを軸に働きたい気持ちは、
3年近く経っても変わらず、むしろ強くなる一方だったので、
上司との面談の際に正直に話してみた。

「元社員として活躍してくれることが、会社としても嬉しい」
という上司の言葉に背中を押され、
自分は何がしたいのか本気で考えるようになった。

関心の合いそうな人と繋がりをつくったり、
会社員以外の働き方をする人と話をしてみたり、
自分なりに少しずつ世界を広げていった。

転職をするつもりはなかったので、いきなり起業するのか、
しばらくはフリーター的に働くのか、いろんな人の話を聞いて
自分の本心を探っているような状態が半年くらい続いた。


自分の中で答えが見え始めたのは、今年の9月。

いろんな人と話す中で、起業の勉強よりも
学びたいことがまだたくさんあるし、
好きなことだけを追いかけて生きていきたい気持ちを再確認した。

直感で決めたら、不安や心配が吹っ飛んでしまうタイプで、
「遅くとも今年度中に退職したい」と、9月末には上司に伝えていた。

やってみたい仕事はいくつかあったものの、
できる保証もないのに、よく口に出したな…と少し思う。


転機の10月

上司に退職意思を伝えた約半月後、
大好きなコスチュームジュエリーブランドのスタッフ募集が告知された。

フランスやヨーロッパのヴィンテージパーツを
リデザインしてアクセサリーを作っている、maruo vintage。

大好きなフランスの雰囲気を感じられるお店と、
ホスピタリティ溢れるサービス、エシカルな取り組み、
デザイナーの生き方、すべてにおいて心から尊敬できるブランドで、
ここで働くことができたら…と考えただけでワクワクする。

しかも、なんて運命的なタイミング…!

心が突き動かされるままに応募し、オーナーと面談した後、
お返事が来るまでの数日間は、いつも能天気な私が珍しく不安定だった。

このブランドで働きたい気持ちを再確認すると同時に、
ここで決まったら、仕事を辞められる…!
と感じている自分に気付いた。


驚くほど未練がない

縁あってmaruoで働けることになり、
辞めたい気持ちは確信に変わった。

今の生活と次の人生を比較した時、
圧倒的に後者の方がワクワクする。

やりたいことが見つかったら、
これまでの仕事へのモチベーションがすべて、
次の人生へのモチベーションに変換されてしまった。

いざ退職を決めたら、少しは寂しくなるものだと思っていたのに、
不思議なくらい未練がない。

会社にいる間にやりたかったことや行きたかった場所は、
まだまだあるはずなのに、そんなことどうでも良くなるくらい、
これからが楽しみだった。


退職の話をしたら、多くの人に「もったいない」と言われたし、
私もそれには同意する。
大きな会社で、福利厚生もしっかりしてて、コロナ禍でも守られてた。

でもやっぱり、自分の好きなことやりたいよね。


きっと収入も減るし、福利厚生もないし、
確定申告や税金のことも全然わかってないけれど、
そんな不安も楽しみに感じてる。

この感覚、久しぶりで嬉しい!




これから自由なことが増えると思ったら、
今までぼんやりと抱いていたいくつかの夢が急に現実味を増してきて、
やりたいことがどんどん具体的になってきてる。

少しずつ実現に向けて動いて、
ちゃんとみんなに話せるように固めたいな。

来年は、大好きな人たちと一緒に働きながら、
学びたいことをたくさん学べる気がして、ほんっとうに楽しみ!!


相変わらずマイペースに生きている私ですが、
今後もよろしくお願いします^ ^

私の長い文章、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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