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今日の参拝119 〜御礼参り〜

亡くなった伯母がそんなにも喜んでくれていた僕の参拝。

神への感謝を込めて御礼参りに伺おう。

平泉寺白山神社


本来なら、真っ先にお伺いすべきだったかもしれない。

前の夜、「明日は夜明けとともに伺おう。」と決めた。そして夜が明けるのを待って、僕は出かける。

対向車はほとんどなく、唯一すれ違ったトラックのナンバーは「8008」。ありがたいことである。

静かな道を車を走らせ、お宮に到着。ここにも誰もいなかった。

ご無沙汰いたしております。


そんな気持ちで一の鳥居をくぐる。
手水舍には柄杓も復活している。

参道の杉の並木を歩く。本当に久しぶりだ。
徐々に心が整っていく。

二の鳥居をくぐり、拝殿を抜け、神殿の前に立つ。

ようやくここに来た。

本日は御礼参りに来ました。


僕は神に、伯母のこと、そして自分の今のことを報告する。左右の相殿の神々にも同様に。

続いて、さらに上にある「三ノ宮」に向かう。

長い上り坂を登る。「ここは健脚じゃないとお参りできない。」何故かそんなことを思った。

楠公様の墓所に手を合わせ、三ノ宮の神にも御礼を申し上げる。
ここは女性に加護が厚いお宮だから、きっと神も、僕の報告に頷いて下さるだろう。

ここで折り返し、坂を下って「御手洗池」に向かう。

ここの龍神と御神木に、僕はいつも話しかけていたっけ。
静かな水面が、いつにも増して美しい。

最後は境内社の「八幡神社」
木の株に生えたが大きくなっていた。

元気そうで何より。


ここで僕は、自分の願いを一つだけ神に打ち明けた。

さる方の手記によれば、この神社の御祭神は巨大な「黒龍」で、白山の神のもと、本県をはじめとした西のエリアを守護しているという。
であれば、この神がおられるとすれば、杉並木の上空だ。何の根拠もないが、僕も神殿には神はいないように思う。

神様、あなたのお役割は地域の守護であり、一人の人間の話を聞くのはお仕事ではないと存じますが、話しかけさせていただきますよ。


そう言って僕は、伯母がこの神社への参拝を喜んでくれたことや、自分が3月末に早期退職して起業しようとしていることを報告した。

・・ゆっくりと。

首筋がジンジンして、ひょっとしたら神はそこにいて、僕の話を聞いてくださっていたかも知れない。

よし。


納得がいった僕は一の鳥居をくぐる。今度は夢で見たとおり、バイクで来よう。

駐車場の脇の六地蔵様と大きな木にも御礼を言って、僕は帰路につく。

総行程2時間。
山に朝日が昇る。

やはり来てよかった。

ありがとうございます。

伯母も見ているだろうか。



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