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この違和感の正体は、それだったのか。

昨日の新型コロナ新規感染者数は
東京では3865人となり、
全国で1万人を超えました。

(「日本は検査数が少ないから、
実際にはもっと多い」と言う意見も。)

みなさま、とにもかくにも
自衛に努めましょうね。

そんな中、五輪のニュースが続いています。 

それぞれの選手の皆さんの活躍や努力、
支えて来た皆さんの取り組みは
本当に素晴らしいと思います。

でも、今の状況では
五輪の祝祭感に盛り上がる気持ちには
なれないのです。

「本当にこのコロナ禍で開催すべきだったのか」
と言う大きな問題だけでなく、
五輪開催までも、開催されている今も様々な問題がある上に、
コロナ禍やこの猛暑もやはり深刻で、
報道を見ても選手たちにとっても負担が多いことを感じます。

28日には女子テニスのスペインのバドサ選手が
試合中に熱中症で棄権したり、
男子テニスのロシアのメドベージェフ選手が
暑さに耐えかねて
「試合は終えられるが死ぬかもしれない。
死んだら責任を取れるのか」
と審判に詰め寄ったり。

29日には米国の棒高跳び選手が
陽性判定され、
この選手と濃厚接触した可能性がある選手を含め、
豪選手団の陸上競技メンバー63人全員が
宿泊先の自室で自己隔離に入ったとの
報道もありました。

この方達が仮に陰性で
試合に出られたとしても、
自己隔離期間は練習・調整もできず、
万全の体制で競技に望むことはできないですよね。

菅首相のtwitter投稿をみると、
「●●選手、金メダル、おめでとうございます!」
と言う投稿ばかりが続いていますが、
(もちろん、それぞれの選手の活躍は素晴らしいのですが)
こんな状態では
「日本、メダルラッシュ!」
などと喜ぶ気持ちにはなれないのです。

異様な祝祭感に違和感を感じていましたが、
「スポーツウォッシング」
と言う言葉を知って、すとんと腑に落ちました。

ラグビー元日本代表で
神戸親和女子大学教授の平尾剛さんが、
こんな記事を書かれています。

「『スポーツウォッシング』と言う言葉をご存知でしょうか。

政府や権力者が、自分たちに都合の悪いことをスポーツの喧騒(けんそう)で洗い流すと言う意味です。
サッカーの元米国五輪代表で米パシフィック大学のジュールズ・ボイコフ教授の言葉です。

東京五輪の開催をめぐり、国際オリンピック委員会(IOC)も日本政府も狙いはここにあると思います。

現実に彼らがやっていることは社会における「倫理の破壊」です。
新型コロナウィルスのパンデミック(世界的流行)禍で、人々の命や暮らしが脅かされる中、そこに目をつぶり、うそに嘘を重ねて五輪を強行するー。
社会のあるべき姿、倫理的な価値観を狂わせている罪はあまりに重い。

(中略)

今大会は競技としてもいびつです。
スポーツで最も大事なのはフェアネス(公平、公正)です。
しかし、コロナ禍で選手をとりまく環境はさまざま。
万全な体制で練習できた選手もいれば、そうではない選手もいる。」

その上で、平尾さんは
「いま、選手の頑張りを評価しつつも、東京五輪に反対し、異議を唱えることとは両立できると私は思います。」
と書かれています。

文中のジュールズ・ボイコフ教授の言葉は、
「オリンピック 反対する側の倫理」(作品社)の中の言葉で、
「スポーツ・ウォッシング」という言葉を使い、
五輪という「スポーツイベントを使って、
染みのついた評判を洗濯し、
慢性的な問題から国内の一般大衆の注意を逸らすのだ」
と書かれているのだとか。

今目にしている異様なものの正体は、
これだったのか。 

目から鱗、でした。

知らないと言うことは、怖いことですね。 

ベストを尽くそうとひたむきに努力する選手は応援したいと思いますが、
やはりおかしいことにはおかしい、
と言う感覚を持つことも大切ですね。

そして、くれぐれも熱中症と感染に気をつけて、
自衛して過ごしましょう。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

*月末恒例の、
大家さんへのお家賃のお支払いに伺う時、
山形の尾花沢すいか🍉をお裾分けしたら、
お土産をいただきました(^^)

大家さんは昨日が
2度目のワクチン接種だったとか。 

皆さんのワクチン接種も、進みますように。

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