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食への想いとこれから実現したいこと。糖尿病の料理家、土岡由季。

13歳で1型糖尿病を発症し

約20年、毎日”血糖値”を測ってきた

料理家の土岡由季です。

これまで、Instagramや、

審査制音声メディアVoicy

発信を続けてきました。

気づけば、SNS総follower数は2万人近くなり、

多くの人に見ていただけるメディアに。



そしてフォロワーさんから
こんな言葉をいただく機会が増えたんです。

”ゆきさんの夢を知りたい”

”同じように、病気の人の役に立ちたい”

”国内外で活躍したい”


凄いことは言えないけれど
等身大の自分がみている世界なら、
伝えることができるかもしれない。

でも、写真や音声では限界がある…。

文章で、表現する場所を作れないだろうか…?

そんな想いから
noteをはじめてみることにしました。

これまで、他のメディアを見てくださった方も
noteを通じて初めて出会う方も

ちょこっと、私のことを知ってもらえるように、

糖尿病をもつ料理家がなぜ生まれたのか?
そして、これから実現したい未来
を綴ってみようと思います。



生まれた時からスパルタ食育が始まった(!?)


農家で生まれ育ち
公務員をしていた母と

研究者として化学を極める父のもと、

自然豊かな群馬県で育ちました。


”食べる”ことにおいては、とにかくうるさい母。


新鮮なきゅうりが食卓に並んだ日には、

今日のきゅうりは新鮮だよ〜
新鮮だとおいしいね〜
いつもと違うの、わかる?

と、半ば強制的に”鮮度クイズ”が始まります。


またか、と
冷めた目で応えていたけれど、

今思うと
”おいしいものとは何か”を常に考え
”味わう”という食環境
があったことは
すごく貴重な経験でした。



理系の道へ

病気を機に、身体の仕組みにより一層興味を持ち、理系の道に進みます。

SSH(文科省が定める、スーパーサイエンスハイスクール)プログラムに参加し、アメリカのNASAへ研修に行ったりと、課外授業でも貴重な経験をしました。

大学では、食の研究をしたいと強く願い、農学部への進学を希望していましたが、第一志望合格の夢は叶わず...。

ライフサイエンスを幅広く勉強できる、生命科学部に進学をしました。そこで、たまたま出会ったのが、味覚の研究です。

学会や研究会で様々な研究者の方の発表を聞く中、食を楽しむには、機能だけではなく味や香りを追求することも大切なんだ、ということを学びました。

日本味と匂学会にて、学生ポスター賞をいただきました。



大学卒業後は、筑波大大学院へ。
大学の研究室に所属しながら、農研機構 食品研究部門にて、温暖化に耐えうる米の研究を目指し、修士論文を書き上げました(農学修士)。

その後、外資系製薬会社へ。
13歳で糖尿病と診断された日からお世話になっていたインスリンを製造するメーカーに就職することに。

開発本部で、GLP-1受容体作動薬やインスリン製剤など、国内外の臨床試験のモニタリング業務を担い、臨床データの収集及び承認申請に携わりました。

1人の患者として過ごしていた時には全く知り得なかった、医療者の方々の苦労やアツい想いに、はじめて触れたのです。

発症から10年が経った頃でした。

医療ってすごい。


そう思う反面、
医療の限界にぶち当たります。

救えるのは、病気の人だけ


”病気”という認定がつかなければ
医療で救うことができない。

そんなジレンマをいつも抱えていました。

さらに、「栄養だけ」に拘ると

食べることがいつしか”健康のため”となり、

食べることにワクワクできない世界

そこにありました。



栄養価はバッチり。でも…。


心豊かに"食べる"には、
どうすればいいのだろう?

ずっと、模索し続け、
わかったことが一つあります。

それは…

”料理”の大切さです。


味付け、加熱、盛り付けを工夫すれば

食べること=義務でなく
食べること=”楽しみ”に変わる

そんな世界があることを知りました。


料理にセンスは不要?


料理のセンスがないんだよね〜
と嘆く人に時々出会うけれど、

家庭料理に
ほとんどセンスはいらない、
と私は思っています。

なぜなら、私自身、
料理のセンスがないから。

10年前の私の超大作。制作時間は3時間超。


料理教室の通っても、

教わったレシピを見返すことが億劫で

復習ができない。

自己流ならぬ「事故流」な

”とりあえず食べれる料理”

なんとか形にする日々を過ごしていたのです。


ヘルシー、おいしー、美しー料理を求めて


そんな私が、なぜ、

全国で料理を教える立場になり、

大手企業さんから
レシピ考案のオファーを多数いただき、

国内外で食空間プロデュースの依頼
を受けるようになったのか…?


それは….

センスだけでなく“科学”に立ち返り、

料理の知恵を活用したから。


味付けでは素材や調味料に含まれる
「うま味」や「香り」を活かす
ことで
塩分を緩やかに抑えたり、


盛り付けでは食材で複数の色を入れる
ことで見た目も華やかに。



栄養学や医学だけでなく
美味しいを科学することで生まれた
料理の知恵を活かす
ことで

誰でも簡単に身体に優しいうま味ごはんが

日常で楽しめるようになるのです。

ミーティングしながら作り、ミーティングしながら食べ、ミーティングしながら片付けたお昼ごはん。



私が創りたい未来


私の使命は、

誰もが食を心から楽しめる未来を創ること。

病院で解決できない食課題を
「台所で」解決することです。


これまで料理スクールを中心に
行ってきましたが、

それでは、社会の課題は解決しきれない。

なぜやなら、家庭の中では健康と美味しいが両立できても、外食では難しい、という悩みが尽きないからです。

だからこれからは、型に囚われず

オモシロイ人と、
オモシロイ食のカタチを
もっと貪欲に、
創造していきたいのです。


だって、

糖尿病があっても

血糖値に囚わず、心から食を楽しみたい。

自分だけ特別なものではなく
みんなと同じものを食べたいし、
同じ食卓を囲みたい。

どっちが理想?をInstagramストーリーで聞いてみた結果(2023年6月)


どっちが理想?をInstagramストーリーで聞いてみた結果(2023年6月)


おいしいものが好き。

美しいものが好き。

健康的な食事でありながら、

おいしいも、美しいも全部、

貪欲に叶える。

食人生を味わい尽くし、人生を謳歌する。

そんなメッセージを伝え、実現していきます。


糖尿病でも大丈夫。

大切な人と、笑顔あふれる食卓を。

心を込めて…*.。


Health Table 土岡由季



[2023年秋追記]
公式HPリニューアルしました!


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最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

また書きます (. .*〆

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