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中国で作ったお雑煮 ~いちおう京風を意識~

昨日は、中国でおせちを作ろうと思ったときの
苦労話(笑)を書きましたが、

今日はその続き。

実家の父の出身が京都なので、
わが家のお雑煮は丸餅に白味噌です。
ところが、タオバオで日本輸入のお餅は手に入るのですが、
みんな関東風の切り餅ばかり。

お正月はやっぱり丸餅でなきゃ!
・・・ということで、毎年近所の中国伝統の食品店「稲香村」で
5つパックの丸餅を購入していましたが、
個別パックではないので、短期間で食べきる必要あり。

そこで、タオバオで中国の丸餅がないか探してみると、
湖南省のショップで丸餅の個別パックを発見。
湖南省とか湖北省、安徽省など、
中国でも南方一帯では広く丸餅を食べるようですね。
日本のお餅も中国南方に由来があるのかも!?
文化のつながりを感じます。
わたしは餅の中国語は「年糕」だとばかり思っていたのですが、
「糍粑(ciba) 独立包装」でタオバオ検索すると
丸餅を売っているショップがたくさん出てきました。

わずかに米粒が残っているようなつき具合で手作り感があり、
味は美味しく、焼いて食べるのには問題ありませんが、
なんとゆでると溶けてびっくり!
火が通ってすぐお湯から上げると大丈夫だったのかもしれませんが、
お雑煮を作りながらエビを焼いていて、
ちょっと目を離した隙にほぼ完全に溶けて
お汁粉のようになってました(笑)。
慌てて焼き直し。ははは。

白味噌もタオバオで購入。
かつて「白味噌」で検索して塩からい信州白味噌を間違えて購入し、
一口食べてビックリした年もありましたが、
今は失敗なく『西京白味噌』で検索して望み通りの甘い白味噌をゲット。
中国はパッケージ写真が同じように見えてもニセモノもあったりするから、
以前購入して当たりだったショップで買うようにしています。

お湯が沸いたら鶏肉を入れ、火が通ったら西京味噌を濃い目に溶き、
汁をお碗についでから、別ゆでしたお餅と正月人参、大根を入れ、
かまぼこやいくらで飾ります(今年はとびこ)。
正月大根は、この時期に市場に出回る
ミニ大根のような形状の赤カブが正月大根そっくりの細さと食感なので、
毎年これを使っています。
実家では仕上げに三つ葉とゆずを飾っていましたが、
中国では三つ葉もゆずも手に入りにくいため、
ミニほうれん草をゆでたものを浮かべています。

子供たちは西京味噌の微妙に酒っぽいお味が
あまり好きではないようですが、
わたしにとっては、これを食べると
「ああ、今年も無事にお正月を迎えられた~」
とほっとする味です。

(子供たちはお雑煮よりぜんざいにして!と騒ぎますが、
 元旦の朝だけは白味噌のお雑煮を食べさせます。
 ぜんざいは「京日」の粒あんをお湯でといて塩入れるだけで
 簡単にできるので、わが家の元旦のお昼はこれが定番。)

中国に住んで18年目になりますが、
お正月ぐらい日本を感じたい(というか、忘れないようにしたい笑)、
そして、子供たちにも日本の伝統を知ってほしい、という思いから、
毎年おせちを作り、お正月を過ごしています。

お料理に家事・育児を手際よくこなす主婦の皆様を心より尊敬しつつ、
毎年ドタバタしながら過ごすつばめ家のお正月です。

つづく。


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