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"心理的安全性の誤解"の誤解/キャリア目標を捨てよう。探究テーマの重要性/暗黙知を引き出すインタビューのコツなど【Voicy4月総集編BEST5】

2023年度を振り返ると、春に「軍事的世界観から冒険的世界観へ」という新たなスローガンを掲げて、冒険型の組織づくりのモデル「CCM」を開発して、今秋出版予定の集大成的な単著の執筆に取り掛かった1年で、まさに「大きなアウトプット」にすべてのリソースを費やした1年間でした。

単著はまだ現在進行形でブラッシュアップ中ではあるのですが、大型のアウトプットを通してやや燃え尽きかけていたというか、研究者としてのバランスを崩していたため、2024年は「小さなアウトプット」を積み重ねることを改めて意識し直して、知的生産のルーティンを再構築しました。

その一環で新たに始めたのが、音声プラットフォームVoicy「安斎勇樹の冒険のヒント」の毎日約10〜20分の音声配信です。

4月頭にチャンネルを開設して、毎日配信。4月は「30本」の音声コンテンツを配信しました。おかげさまでフォロワーが1000人を超えて、多くの方が聴いてくださっています。

4月のVoicy「安斎勇樹の冒険のヒント」人気コンテンツBEST5

本記事では、4月に配信した30本のコンテンツのうち、アナリティクス(視聴データ)を振り返って、リスナー数やいいね数などが多かった人気コンテンツBEST5を紹介します。※複数の変数があって機械的に順位づけができないので、順位は主観です

リスナーの皆さんは振り返りに、まだ聴いていなかった方はこの機会にキャッチアップいただき、ぜひ5月からリスナーになってもらえたら嬉しいです!

第5位:仕事がうまい人から「暗黙知」を引き出すインタビューのコツ(#15)

言葉とか図式でうまく表せない、けれどもなんとなくうまくいく....そんな無意識の知識を「暗黙知」といいます。営業、プロジェクトマネジメント、デザイン、ファシリテーション..どんな領域にも「暗黙知」は存在する。

なぜか仕事がうまくいくあの人から「暗黙知」を引き出すインタビューのコツを解説した#15がランクイン。そのコツは、漠然と仕事のコツを尋ねるのではなく「比較対象」を引き合いに出して、比べてもらうことで、解像度をあげるというものでした。

  1. 近しい他者と比べる

  2. 過去の自分と比べる

  3. 別の事例と比べる

MIMIGURI社内でプロジェクトマネジメントの暗黙知の塊である"N本"さんを勝手にネタにしたら、本人が反応してて笑いました。

第4位:世のほとんどの職場で「自己紹介」が足りてない説(#5)

4位には、チームビルディング・職場づくりに関する話題がランクイン。

私の5歳の娘は、「自己紹介が恥ずかしい」といいます。保育園で儀式的な自己紹介が始まると、恥ずかしくて好きでもない遊びを答えてしまうらしい笑。まあたしかに、言われてみれば38歳の自分も自己紹介は恥ずかしい。

この"自己紹介の恥ずかしさ"をどうハックするかが、良いチームづくりの鍵なのではないか?という話をしたのが#5でした。

第3位:起業をした本当の理由:キャリアを拓く"主語"のちから(#1)

記念すべき初回の放送ということで、再生数やいいね数も多かった#1。あまり外部で話すことがない、安斎の起業エピソードを話した回です。

普通は大学院で博士号を取得したら、大学教員のキャリアを突き進むはずが、なぜ2年も経たないうちに起業をしたのか。いくつかの思わぬ理由が重なって、現在のMIMIGURIに発展していることを話しました。

人生は何があるかわからない。けれどもキャリアの「主語」を変えてみると、視座が変わる。もしかすると「肩書き」や「主体」を意図的に変えてみることで、キャリアを揺さぶることができるかもしれない。そんなヒントをお話ししました。このエピソードにリスナーの方から反応が多くあったことから、意識的に「キャリアデザイン」の話題が増えていきます。

第2位:"心理的安全性の誤解"の誤解(#4)

第2位は、いま流行りの「心理的安全性」について、その誤解を指摘する「心理的安全性の誤解」というメッセージそのものに、誤解があるのではないか?という議論をした#4がランクイン。

音声でも話していますが、この回はCULTIBASELabで好評だった以下の動画コンテンツをもとにしたもの。

今後も、CULTIBASEの注目コンテンツをピックアップしたり、咀嚼したり、サマったりする回は、定期的に挟んでいきたいと思っています。CULTIBASE Radioの8本分のサマリをした回なども、地味に好評でした。

第1位:キャリア目標はもう要らない。探究テーマを支える「レンズ」の磨き方【最新版】(#25)

見事に第1位に輝いたのは、冒険的なキャリアデザイン論について繰り返し発信しているうちにたどり着いた「探究テーマ=レンズ×対象」という方程式を解説した#25。

"10年後のキャリア目標"なんてものを立てるのが無理ゲーすぎる現代において、長期目標を立てることを諦めて、現在の関心に基づいて「探究テーマ」を設定しよう!しかし探究テーマを設定するためには、自分の関心の「レンズ」を言語化する必要がある。そんなことを以下の図で解説しました。

レンズには「学問」「職能」「趣向」の3つがある

とにかくX(Twitter)で反響があった回で、新規リスナーの割合が多かった放送です。いつかこのネタを深めて煮詰めて体系化して本を書こう..と思いました笑。

というわけで、BEST5は以下。連休の隙間時間などにぜひご視聴ください!

そして5月以降も毎月配信予定。もし扱ってほしいネタなどあれば、ぜひVoicyにコメントください!

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