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書評・読書メモ

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安斎が読んだ書籍や文献の感想、メモ、レビューに基づくエッセイなどを書き残していきます。
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記事一覧

【裏話】新刊『問いかけの作法』に凝らした3つの工夫

新刊『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』が12月23日に発売され、早速全国の…

安斎勇樹
2年前
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創造性を支える「観察力」をいかに鍛えるか?

12月発売予定の安斎の新刊『問いかけの作法』では、チームのポテンシャルを引き出す「問いかけ…

安斎勇樹
2年前
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新刊『リサーチ・ドリブン・イノベーション』予約開始! アイデアの可能性を拡げる探…

昨年から書き進めてきた新刊『リサーチ・ドリブン・イノベーション:「問い」を起点にアイデア…

安斎勇樹
3年前
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探究の戦略(Strategy)と戦術(Tactics)

ここ最近はもっぱら"探究"というキーワードについて思索を巡らせています。 教育の領域では「…

安斎勇樹
3年前
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書籍『問いのデザイン』を書くときに工夫した3つのことと、発売後に感じた反省点、今…

新年あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2020年は書籍…

安斎勇樹
3年前
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6年前の「ワークショップ実践論」を振り返る

先日、嬉しい知らせが届きました。拙著『協創の場のデザイン』(2014年)が、初の増刷となった…

安斎勇樹
3年前
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"問いは、「良い答え」を導くためのものである"...は本当か?

なぜ問いを立てるのか。問いのデザインはなぜ重要なのか。問いをデザインすることの意義については、さまざまな意見があるように思います。 たとえば、問うことは人間の本能に近い営みのため、問うことは、生きることである、という意見もあるでしょう。ジョン・デューイも人間の根源的な衝動の一つに「探究的衝動」を位置付けていましたから、私自身もその考え方には共感するところがあります。 他方で、私が問いについて「デザイン」という言葉を使う際には、デザインの基礎的な態度である「問題解決」に主眼

新刊『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』好評発売中!

2015年に出版企画が立ち上がってから苦節5年、大変長らくお待たせしてしまいましたが、ようや…

安斎勇樹
4年前
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"10万年後の問題"を解決するための課題設定は可能か?

問いのデザインの手順を体系化する上で、ワークショップデザインやファシリテーションの技術ば…

安斎勇樹
4年前
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なぜワークショップでは「対話」を重視するのか:社会構成主義を学び直す

今週の「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)」の動画コンテンツ(※)は、ガーゲン夫妻の著書『…

安斎勇樹
4年前
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ワークショップを「空間」から発想する

学びの場作りとしてワークショップデザイン論を捉えた場合、上位概念としての「学習環境デザイ…

安斎勇樹
4年前
26

自己認識の科学:「問い」を通して、内なる「衝動」を耕す

組織心理学者のターシャ・ユーリックの著書『insight(インサイト)』を読みました。起業家や…

安斎勇樹
4年前
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"道具"を通して課題を問い直す:異なる専門分野によるリフレーミング

イノベーションプロジェクトにおける「問いのデザイン」のなかでも、プロジェクトデザイン段階…

安斎勇樹
5年前
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ワークショップは「知識伝達の場」ではない、と考える前に

今週の「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)」の動画コンテンツは、ミミクリデザインの竹田琢による書籍『講義法』(佐藤浩章編著)の解説でした。大学の授業における「講義」を効果的に設計し実施するための方法が、認知科学や教育学的な知見を基に語られています。僕もこの本は未読だったのですが、学問的裏付けと実践的ノウハウのバランスがよく、動画の解説を聴いて大変参考になりました。※トップ画像は、本書でも紹介されているボローニャ大学における1350年代の講義風景を描いた