見出し画像

高校生で初挑戦!海外市場での価格交渉

日本の会社に勤めながら海外留学を経験し、自身のキャリアアップを果たしたYukiです。
今回は、初めての海外渡航で英語を使った価格交渉に挑戦した経験を振り返ってみたいと思います。

1.マレーシア修学旅行の学びと発見

小学生の頃から英語が好きだった私にとって、高校の修学旅行で訪れたマレーシアは、初めての海外体験となりました。クアラルンプールの滞在中、現地の家庭を訪れて半日を共に過ごし、モスクを訪問するなど、多彩な文化活動を通じて、異文化の真髄に触れることができました。

事前にマレーシアの文化について学んでいたつもりでも、実際に足を踏み入れてみると、想像していたのとは異なる多くの発見がありました。特に印象深かった二つの経験は私にとって、自分自身の価値観を見つめ直すきっかけとなりました。

1-1.食文化の違い

日本では一般的に、味覚が繊細であるとされています。こうした背景から、国内で提供される多国籍料理は日本人の好みに合わせてアレンジされているため、本場の味とは異なる場合が多いです。私がマレーシアを訪れた際には、この違いを強く感じました。

マレーシアは、マレー系、中華系、インド系の民族が共存する多民族国家であり、それぞれの文化が食にも反映されています。そのため、本場のマレーシア料理は、使用される香辛料の量や種類が日本でのそれとは大きく異なります。

例えば、現地で味わった焼き鳥はとても甘く、ゆで卵はとても塩辛く、そしてワッフルは味がしないなど、日本の食材から想像できる味とは全く異なりました。

初めての海外の食文化に触れた私は、これらの強烈な味の違いに圧倒され、時には新しい食べ物を口にすることに恐れを感じることさえありました。今でも、その時の感覚は鮮明に覚えており、食文化の違いが文化的なギャップとしてどれほど大きいかを知るいい機会でした。

1-2.交通文化の違い

日本では「歩行者優先」が一般的な交通ルールですが、マレーシアでは自動車が優先される社会です。さらに、歩道がほとんどないため、歩行者は特に注意が必要です。地方で育った私にとって、車の密集する地域での生活は非常に新鮮で、同時に多くの危険に直面することとなりました。

特に印象的だったのは、横断歩道がないにもかかわらず車が停まってくれるという日本の習慣を当てにして道を渡ろうとしたことです。この行動が、命に関わる危険な状況を招くことになりました。

幸い、一緒にいた現地の留学生が助けてくれたおかげで何とか無事でいられましたが、この経験は私にとってとても衝撃でした。

この出来事から、日本での常識が世界の常識とは限らないことを痛感し、異なる文化の中で生きる際の柔軟な対応の重要性を学びました。

自分の常識が他の国で通用しないことを実際に体験すると、世界にはさまざまな生活の形があることを理解しました。

2.セントラルマーケットで価格交渉に挑戦

公務員としてのキャリアを考えていた私ですが、高校時代の修学旅行中、マレーシアでの英語を用いた交渉に挑戦した経験が、私の進路選択に影響を与えました。

2-1.ショップごとの販売構造を知る

修学旅行となるとお小遣いの金額が定められています。決められた金額内で、友達とご飯を食べたり、お土産を購入したりしなければなりません。

限られた金額で、家族・親戚・学校外の友人へとたくさんお土産を買いたかった私にとって、できるだけ一商品あたりの価格が安いものを探す必要がありました。

クアラルンプールの観光客向けのショッピングエリアとして知られているセントラルマーケットで、自由行動の時間が設けられ、早速色々見て回ることにしました。木工製品、伝統工芸品、衣類、雑貨、アクセサリーなど。多種多様な商品が販売されています。

効率的に買い物をするために、マーケット内を探索していると、ショップによって価格が異なること、量を買えば割引が適用されることなど、賢く買い物をするための情報を得ることができました。

特に、市場の入口に近いお店ほど価格が高く設定されている傾向にあり、店舗をじっくり見比べることで、限られた予算でも工夫次第で満足のいくショッピングが可能かもしれないということに気付きました。

2-2.価格交渉に挑戦してみる

定価が存在しないマーケットでは各店舗で価格が異なるという事実を知った一方で、当時の私には価格交渉をするという発想がありませんでした。しかし、友人からの「交渉することで安く買えた」というアドバイスをきっかけに、私も挑戦する決意をしました。

初めて英語でコミュニケーションを取ること、価格交渉を持ちかけることという二つの挑戦に内心を不安を抱えながらも店員さんに話をもちかけてみます。バラマキ土産の定番と言われているなまこ石鹸をいくつか購入することを目指しました。

最初のアプローチでは値下げのみを依頼してみましたができないと断られました。次に、購入数を増やすことで合計金額を下げる交渉を試みました。最終的には、追加の数を買うことで一個あたりの価格をさらに下げることができ、目的の数量を満足する形で手に入れることができました。

この修学旅行中の小さな成功は、私の自信に繋がり、将来的には新たなキャリアパスを探求するきっかけとなりました。異なる文化の中で自らを表現し、目的を達成する経験は、国際ビジネスの場でも役立つ重要なスキルです。

3.最後に

当時の私は将来、具体的に目指していた職業があったわけではありませんでしたが、高校の修学旅行で訪れたマレーシアでの経験が、私の進路を変える一因となりました。数日間の滞在でしたが、未知への恐怖と新しい挑戦への面白さが10年以上経った今でも鮮明に覚えている理由だと思います。

特にマレーシアの市場での値段交渉を通じて、マーケティングの基本である市場調査や交渉技術を実践的に学ぶことができた体験は、後の会社員生活でも役立ちました。

当時、マレーシアは日本人にとって新たな移住や投資の地として注目され始めたばかりでした。留学や社会人生活を経た今、改めてマレーシアを訪れると感じることも変わってくるはずなので、また時間を作って訪れたいと思います。

この記事を楽しんでいただけた人、海外留学、海外旅行、キャリア形成に興味がある人は、フォローやいいね、シェアをしてもらえると嬉しいです。

個別で質問がありましたら、こちらのフォームよりお問い合わせください。

この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?