マガジンのカバー画像

次世代型の組織、経営、社会の探求

66
コワーキングスペースの運営、市民協働まちづくりプロジェクトの事務局、ワークショップのファシリテーターを経て、人と組織の可能性を引き出すには組織構造の変化が必要だと感じた2016年… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

【書評掲載】ブライアン・J・ロバートソン『[新訳]ホラクラシー―人と組織の創造性がめぐりだすチームデザイン』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1136号

今年度4月より、産労総合研究所が発行している専門誌『企業と人材』の書評コーナーの連載を担当することとなりました。 『人と組織の力を高める人材開発情報誌』である本誌ですが、『人を活かす組織づくりのヒント』と題して毎月、関連する書籍を紹介しております。 『人を活かす組織づくりのヒント』を提供する書籍として今回、取り上げたのはブライアン・J・ロバートソン著『[新訳]ホラクラシー(Holacracy)人と組織の創造性がめぐりだすチームデザイン』(英治出版)です。 昨年6月、吉原

レポート:本を通して新しいパラダイムの組織を学ぶ〜ティール組織ラボブッククラブ5月編『コーポレート・レベルズ』

今回は『ティール組織ラボ』が主催した、ヨースト・ミナー&ピム・デ・モーア著 『コーポレート・レベルズ:Make Work More Fun』を扱ったオンライン読書会のレポートです。 今回の企画は、株式会社コパイロツトに所属するABD認定ファシリテーターの長谷部可奈さんをファシリテーターとしてお招きし、『ティール組織ラボ』編集長・嘉村賢州さんからは今回の企画の位置付けや『コーポレート・レベルズ』に関しての紹介を、木戸伸幸さんがファシリテーターのテクニカルサポートを担当される形

レポート:共鳴ダイアログin奈良―自ら考え動く従業員が育つ組織づくりを考えるトークイベント〜チームに"対話"と"内省"を生む経営者のあり方〜

本記事は、一般社団法人ポリネ代表理事・荷川取佳樹さんと一般社団法人無限代表理事・石田慶子さんが対話に臨まれた共鳴ダイアログin奈良についてレポートしたものです。 奈良県立大学地域創造研究センター仕事文化研究ユニットが主催し、コワーキングスペースBONCHIで開催された本企画は、徳里政亮さん(一般社団法人ポリネ)の進行のもと、会場の参加者の皆さんと共に2人の経営者の実践について耳を澄まし、対話を深めていく時間となりました。 2時間という限られた時間であったものの、お2人が語

レポート:ナーディア来日記念!コンシャス・ユー〜自らの物語の主人公になる〜出版記念講演会&マネーワーク基礎講座@京都

本記事は、2024年秋以降の邦訳出版に向けて準備中の書籍『Conscious You:Become the Hero of Your Own Story』の著者ナーディア(Nadja)こと、ナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)の招聘プログラムについてレポートしたものです。 特定非営利活動法人場とつながりラボhome's viが主催し、Impact Hub Kyotoを会場に開催された今回のプログラムは、2008年に京都を拠点に立

レポート:本を通して新しいパラダイムの組織を学ぶ〜ティール組織ラボ-ブッククラブ3月編『関係の世界へ』

今回は『ティール組織ラボ』が主催した、ケネス・J・ガーゲン著 『関係の世界へ: 危機に瀕する私たちが生きのびる方法』(ナカニシヤ出版)を扱ったオンライン読書会のレポートです。 今回の企画は、株式会社コパイロツトに所属するABD認定ファシリテーターの長谷部可奈さんをファシリテーターとしてお招きし、『ティール組織ラボ』編集長・嘉村賢州さんからは今回の企画の位置付けや『関係の世界へ』に関しての紹介を、木戸伸幸さんがファシリテーターのテクニカルサポートを担当される形で進められました

レポート:会社はだれのもの?!短期利益ではなくパーパスに資する「スチュワード・オーナーシップ」の実践をヨーロッパからきく【Governance for Impactインタビューシリーズ/Zebras Cafe特別編】

今回は、Tokyo Zebras Unite/Zebras and Companyと一般社団法人World in Youの共催で開催された『スチュワード・オーナーシップ(Steward-ownership)』に関するトークイベントの記録です。 スチュワード・オーナーシップ(Steward-ownership)とは、既存の株主価値を優先する企業の所有構造に代わる新たな企業所有構造(a corporate ownership structure)です。 2022年、パタゴニア

レポート:アクティブ・ブック・ダイアローグ®︎で読む『フリーダム・インク―「自由な組織」成功と失敗の本質』

今回は『ティール組織ラボ』が主催した、アイザーク・ゲッツ&ブライアン・M・カーニー著 『フリーダム・インク―「自由な組織」成功と失敗の本質』(英治出版)を扱ったオンライン読書会のレポートです。 今回の企画は、株式会社コパイロツトに所属するABD認定ファシリテーターの長谷部可奈さんをファシリテーターとしてお招きし、『ティール組織ラボ』発起人・嘉村賢州さんからは今回の企画の位置付けや『フリーダム・インク』の紹介を担当される形で進められました。 本企画に関する前提共有ティール組

レポート:フラットな組織で個人の力を最大限に引き出す-ティール&ホラクラシーの現場から-【SOCIAL CAREER WEEK 2024】

今回はDRIVE キャリア(NPO法人ETIC.)が主催した『フラットな組織で個人の力を最大限に引き出す―ティール&ホラクラシーの現場から―』という企画のレポートです。 今回の企画は、社会課題解決の仕事、社会を変える仕事に特化した転職支援サービス「DRIVEキャリア」が8日間にわたって開催し、「社会を変える」仕事に出会い、ソーシャルキャリアについて考えるオンラインイベント『SOCIAL CAREER WEEK 2024』の一環として開催されました。 今回の企画の中では、一

レポート:アクティブ・ブック・ダイアローグ®︎で読む『ヒューマノクラシー「人」が中心の組織を作る』

今回は『ティール組織ラボ』が主催した、ゲイリー・ハメル&ミケーレ・ザニーニ著『ヒューマノクラシー―「人」が中心の組織をつくる』(英治出版)を扱ったオンライン読書会のレポートです。 世界で最も影響力を持つ経営思想家として知られるゲイリー・ハメル氏が著し、昨年12月に出版されたばかりの本書『ヒューマノクラシー』1冊を、アクティブ・ブック・ダイアローグ®︎という形式で一気に読み込み、対話しながら理解を深めていこう、という今回。 今回の企画は、株式会社コパイロツトに所属するABD

レポート:ソース原理基礎講座番外編『A little red book about Source』著者ステファン・メルケルバッハ講演会

本記事は、現在、邦訳出版準備中であり、世界で初めてソース原理(Source Principle)に関して体系的にまとめた書籍『A little red book about source』の著者・ステファン・メルケルバッハ氏(Stefan Merckelbach)の招聘イベントについてレポートしたものです。 2022年10月に出版され、国内で初めてソース原理(Source Principle)について紹介する書籍となった『すべては1人から始まる―ビッグアイデアに向かって人と

レポート:ティール組織や進化型組織の情報ポータルサイト誕生!~組織の再発明をしよう【『ティール組織ラボ』公開記念トーク】

今回は『ティール組織ラボ』が主催した、ティール組織(Reinventng Organizations)をはじめとする進化型組織の情報ポータルサイト公開記念イベントのレポートです。 2018年1月のフレデリック・ラルー著『ティール組織』出版以降、国内では新しい働き方・組織運営のあり方に関するムーブメントが巻き起こり、『ティール組織』をはじめとする様々な情報が積極的に発信されるようになると同時に、実際に書籍などの情報もとに実践する企業・団体が多く現れました。 そして、2023

レポート:関係から考えるデザイン-システミックデザイン(Systemic Design)とは?

『関係から考えるデザイン-システミックデザインとは?』は、2023年10月中に東京ミッドタウンで開催されていた企画展です。 本展示はTokyo Midtown DESIGN TOUCH 2023の一環として、Design Rethinkersと多摩美術大学TUB主催で開催されました。 本記事は、この企画展を訪れての気づき・学びに加えて、『システミックデザイン(Systemic Design)』とは何か?システムとは何か?などについて私自身でも独自に調べ、これまでの実践や探

レポート:「問いのデザイン」出版3年ちょっと記念企画―「探究」において問いをいかにデザインするべきか?(学校編/ビジネス編)

本記事は関西大学事業推進グループが主催した、安斎勇樹さん(株式会社MIMIGURI代表取締役 Co-CEO)と塩瀬隆之さん(京都大学総合博物館 准教授)が登壇された『問いのデザイン-創造的対話のファシリテーション』出版3年ちょっと記念企画のレポートです。 モデレーターを関西大学事業推進グループの松田佳織さん、当日のグラフィッカーを奥野美里さん、永阪佳世さん、サポートを谷芳明さん(おとん)が務められた本企画は、以下のように大きく4部構成で進められました。 そして、当日のグラ

レポート:ソース・プリンシプル&マネーワークの提唱者のピーター・カーニック、ビジョンワークのバーバラを迎えて、吉原史郎さんと探究する学びの場

本記事は、有限会社人事・労務が主催した、ソース原理(Source Principle)提唱者ピーター・カーニック氏(Peter Koenig)とピーターのパートナーであるバーバラ・クンツ氏(Barbara Kunz)の招聘イベントについてレポートしたものです。 2022年10月に出版され、国内で初めてソース原理(Source Principle)について体系的に紹介する書籍となった『すべては1人から始まる―ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力(英治出