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『学び』をフレームワーク化する

あけましておめでとうございます。
年末年始になるたびに「今年こそはアウトプットを増やすぞ!」と思うわけですが、あっという間にまた年が明けてしまいました。

ということで、今年もきっとサボると思いますがまずは1本。

ときどき友人から「どうやって勉強続けてるの?」と聞かれます。
聞かれたきっかけはいろいろあるのですが、
・1年間で本を500冊読んだ
・3ヶ月で10kg痩せた(すでに勉強じゃない)
・英語の勉強をゴリゴリ進めてTOEICベースで1年で260点上げた
・音楽を掘り続けて主に日本の新しい人たちはほぼ聞いている
みたいなことが多かった気がします。

正直こんなことを書くのはおこがましいかなと思いつつ、
自分の思考の整理と、
まだ見ぬどこかの人の役に立ったらいいなと思い、まとめてみます。

『学び』をフレームワーク化する

僕が何かを学ぶ時にやることは、いつも下記のサイクルでやっています。

1. Define: 目的を決める
2. Try: まずやってみる
3. Train: とにかく継続する
4. Reward: 自分に報酬を与える
5. Rethink: 方法を見直す

DTTRR。
ドゥターーーサイクルとでも呼びましょうか。
ひとつずつ書いていきます。

1. Define: 目的を決める

何かを学ぶとき、ビジョンをしっかり持つのが大事だと思います。

英語の勉強ならば、
「英語を使った仕事でもスムーズに進められる」とか、
「外資系企業に転職しても問題ないレベルにする」とか。
ダイエットならば、
「シュッとして引き締まったカラダになる」とか。

このビジョンあるだけでアクションの正当性を評価しやすくなるので、
まずはぼんやりとでも持つことが大事だと思います。

と言っても、まずはスタートしないと意味がありません。
最初はノリと憧れで決めて、
段々と解像度を高めていくのがいいと思います。

2. Try: まずやってみる

なんにしてもまずやってみることが大事です。
「英語話せるようになりたいな」と思うなら、
いますぐ英語を話してみるべきで、それ以外に道はありません。

ほとんどの人はスタートする前に近道を探しますが、
英語やダイエットなどのボールドな分野ほど、
近道は存在せず王道をとにかく進み続けるほかありません。

つべこべ言わずに、いますぐ始めろ。
これに尽きます。

ここで選ぶ初手としては、
やれば確実に伸びるはずのベーシックな方法を取る
ということがいいかと思います。

「英語を話せるようになりたい」
という目標ならば、シンプルに『英語を話す』のがいいと思います。
英語はよくSpeaking/Listening/Reading/Writingの
4領域の力を伸ばすのがよいと言われますが、
SpeakingかListeningから手を付けるのが好手で、
ReadingとWritingから始めるのが悪手ということです。
たとえば、単語の勉強から始めるのは中でも悪手だと思います。
新しく覚える単語をすぐにSpeakingで使えるはずもないし、
もっと使い勝手のいいgetとかtakeとかshouldとか
そういうものをスパッと使えるようになったほうが目標に近づきます。
(と言いつつ僕は単語の勉強から始めた)

もう一度いいますが、
つべこべ言わずに、いますぐ始めろ。

3. Train: とにかく継続する

やり始めたことを継続する。
ここが最も重要で、骨の折れるパートです。

やり始めたことも3日坊主で終わってしまっては意味がありません。
とにかく継続することが重要です。

ここも
つべこべ言わずに続けろ。
と言ってしまいたいところですが、さすがにそれはガテン系すぎる。
「それで継続できるならこんな記事読んでねえよ!」
という声が聞こえてきます。つらい。

日々継続するために役に立つかもしれない、少しのtipsを書いてみます。

3.0 『自分は怠惰である』と認める
絶対忘れないぞと思っていたミーティングの内容を、
次の日にすっかり忘れてしまっている。
年初に決めた抱負を、春先にはすっかり忘れている。
こういうことよくありますよね。
人間の能力は期待したほど高くないものです。
継続力に関しても当然同じこと。
毎日続けようと強く思っても、寝て起きて忘れ、飲みすぎて忘れ、
さっさと心が折れてしまいます。
『自分は怠惰である』と認めてしまって、
仕組みによって強制的に継続力を高めたほうがうまくいきます。

3.1 毎日続けられるアクションを取る(What)
なるべく毎日続けられる、手近な方法を取り続けることが大事です。

特別な装置がないとできないことより、スマホひとつでできること。
特別な環境がないとできないことより、自宅でもカフェでもできること。
まずは「やるぞ」と思ったその瞬間にできるアクションを設定すれば、
億劫になる量を最小にしてアクションに到達することができます。

3.2 決まったタイミングにやる(When)
日常生活には必ず手持ち無沙汰なタイミングが存在しています。
たとえば通勤の時間とか、ひとりで食事をするタイミングとか、
ぽっかり空いた10分の時間とか。
そういう時間を最初のアクションに当てるのが一番早いかと思います。

たとえば通勤が30分だとして往復で1日1時間。
ここで英語の勉強をするだけで、年間365時間の勉強時間を確保できます。

この「毎日発生する空き時間」をアクションに当てれば、
無理なく必然的にルーティーン化することができます。

4. Reward: 自分に報酬を与える

たとえば1ヶ月勉強を続けたとします。
そろそろ褒めてほしいタイミングですね。
誰かに話してもなかなか褒めてはくれないので、自分で自分に報酬を与える仕組みを整えていくのがいいと思います。

4.1 試験で成果を出す
一番わかりやすいのがこの方法。
英語ならTOEICを受けてみる。
ダイエットなら体重計に乗ってみる。
定量的な評価はわかりやすく嬉しいものです。
結果が出ることを恐れず、
自分の成果を定量化できる試験を受けてみましょう。

4.2 やった量を可視化する
「いや、そんなすぐ結果が出りゃあ苦労ねえよ」と思いますよね。わかる。
試験で成果を出すことを
「確実性:低い × 嬉しい度:高い」の象限とすると、
やった量を可視化することは
「確実性:高い × 嬉しい度:そこそこ」の象限にある方法
です。

継続していれば確実にやった量は増えます。
1日30分英語を話し続ければ、
1ヶ月後には15時間英語を話していたことになります。
1年で180時間です。

アクション量を可視化すれば、
「はるばる来たもんだぜ。。」という気分にもなれますし、
サボることへの抵抗にもなります。

自分なりの仕組みを作って、
誰に見せるわけでもなく積極的に可視化していきましょう。

4.3 体験的報酬を得る
上述が定量的成果ならば、ここで書くのは定性的成果についてです。
たとえば英語ならば、
海外の人と英語でコミュニケーションを取れたという経験は
何物にも代えがたい。
イラストみたいなものであれば、instagramにアップすると、
どこかで似たようなことをしている人が
きっとリアクションをしてくれます。

要は、
自分の能力を試すことを、試験ではなく体験でやるということなのですが、
ここで得られる報酬は直感的にうれしいものです。
続けるモチベーションに最も直結するものとも言えると思います。

一方で、ここにチャレンジするのはけっこうな勇気が必要です。
「伝わらなかったらどうしよう」とか、
「リアクションがなかったらどうしよう」とか、
そういう緊張感をおぼえるはずです。

これに関してはもう精神論でしかないのですが、
案ずるより産むが易し
です。

大抵の場合自己評価より良い結果が出ることが多いです。
世界は意外と優しい。

とにかく一度、外の世界に出てみましょう。

5. Rethink: 方法を見直す

ここまではかなり脳筋な方法を書いてきましたが、
一度ここで見直しをします。

たとえば英語なら、1ヶ月オンライン英会話を続けると
「毎回同じフレーズ使ってるな」と思ってくるはずです。
このまま続けても、場馴れしていくだけで上達幅は狭くなります。
ここで勉強方法を少し見直して、
半分はオンライン英会話、半分はフレーズ集のテキストをやるようにする。
すると、勉強したフレーズを次の英会話のときに使いたくなって、
しゃべれる幅が広がっていくという感覚になると思います。

1ヶ月ほど同じことを続けてきたからこそ、
他の方法の有用性を理解することができて
学びの幅を広げることができるようになる瞬間が訪れます。

やっていることが惰性になっているなと思ったら一度立ち止まって、
アクションを見直すとグッと視界が広がっていくかと思います。

『学び』を攻略するマインドセット

ここまで学びについてのフレームワークを書いてきました。
これをうまく実行する上で重要になるマインドセットを
最後に書いていきます。

バカになる→賢くなる→バカになる→…
上記のフレームワークのキモは「とにかく続けること」です。
最初に頭でっかちになるとそもそもスタートを切ることすらできず、
一歩も進まぬままフェードアウトしてしまいます。
近道を進もうとするのでなく、
とにかくバカになってスタートし、バカのひとつ覚えで同じことを続ける
これが最も重要なことだと思います。
そして一周する頃に気付きます。
「これもっといい方法あるんじゃね?」
そのときい目的と照らし合わせ、良い思う方法を取るのが良いと思います。
重要なのはこの順番で、
バカになる→賢くなるという順でないとそもそもスタートが切れません。
大体失敗するケースはこの逆で
賢くする→何も起こらない
というものです。
とにかくまずバカになってスタートを切りましょう。

続けるための仕組み化に頭を使う
3.0 にも書きましたが、人間は怠惰なのでなかなか続けられません。
それでもうまく続けられるようになるための方法は、
気分を新たにすることでなく、仕組みによって強制的に続けさせることだと僕は思います。
続けられない→では何があったら続けられるか
という問いを常に自分に突きつけ続けて、続けるための仕組みを作り続けることが自分の継続力をハックすることに繋がるかと思います。

他人と比べない。過去の自分と比べる。
受験勉強をしてきた身としては、
何かを始めたときに「世界にはもっと上手い人もいるし…」と思うことも
多いです。
その当時は同世代で自分がどの位置にいるかを見て、
ある閾値を他の人よりも早く超えるためにがんばるという進め方だったと
思います。
でも大人になってからの勉強は違う。
いま自分が英語ができるかどうかを誰かと比べることに、
全く意味はありません。
要は自分ができるようになるかどうかなので、
比べるべきは他人ではなく過去の自分。

1ヶ月前の自分よりできるようになっていたら、
「他の人はもっとできるし…」と思わず素直に喜べばいいと思うのです。
純粋に上達を楽しんでいくことが、続けるための重要なことだと思います。

以上、『学び』のフレームワーク化について書いてきました。
2021年もきっといろいろありますが、ガシガシ学んでいきましょう!
Learn or Die!!

最後に蛇足ですが、
2019年英語をやってみた僕の軌跡をまとめた記事もあるので、
「具体的にどうやんのよ?」と思った方は読んでみてください!





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