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TeamBloomの誕生:30年ぶりの再会が地域を活性化する挑戦へ

旧友と久しぶり卓球でもしようと話していたら、総勢20名で商店街でイベントを行うことになった、そんな話です。

30年ぶりの再会

先日、私は中学校時代の卓球部の友人と約30年ぶりに再会しました。再会のきっかけはFacebookで見かけたことでした。お互いに歳を重ねたものの、話し始めるとあの頃のままの親しみが蘇りました。
驚いたのはその友人が介護福祉の会社を立ち上げ社員が100名ほどいたこと。さらに我々卓球部の顧問だった先生は、その友人の会社の顧問になっていたこと。

一緒に卓球

再会を機に「今度卓球でもしよう」という話しになりました。

その友人、「うす君」は我々の地元、横浜市旭区にある「若葉台団地」の商店街で介護福祉の施設を運営しているとのこと。我々が中学生だった当時は部活が休みのときはその商店街のそばの地区センターで練習していたのを思い出しました。

そして後日、うす君の施設を見学をすることになりました。

白岩理事長との出会い

若葉台団地のショッピングタウンわかばという商店街のうす君の施設を見学しました。そして懐かしい商店街を一緒に散歩。

そのとき、ひまわりという多世代交流拠点のお店に立ち寄りました。そこにいらっしゃった白岩さんとの出会いから、このあと思いも寄らない方向へ進み始めます。

白岩さんと名刺交換。認定NPO法人若葉台の理事長でした。

商店街と団地の現状

ショッピングタウンわかば(若葉台商店街)と若葉台団地について白岩理事長から色々と教えていただきました。

まずは商店街。
49店舗中12店舗が閉店してしまったとのことです(約25%が閉店)。私は小学校から18歳くらいまではずっと若葉台に住んでいたのですが、その頃は全店舗開いてたはずです。25年以上の歳月で徐々にシャッターが増え、最近ではそのペースが上がっているとのこと。

そして若葉台団地。
2024年4月時点の団地住人の高齢化率は53.6%(65歳以上が人口に占める割合)となっており、全国平均約29%対してかなり高くなっているとのこと。(出典)

私自身、実家はまだ若葉台団地にありますが、訪れるのは年に数回のみで、こんなに深刻なことになっているとは気づいていませんでした。

商店街を盛り上げたい

白岩理事長はこの現状をどうにかしたい!と、とても熱く語ってくれました。そしてその熱が私の心を動かしました。

自分が生まれ育った、そして今でも大好きな地元若葉台をどうにかしたい!という思いが芽生えました。

そして私は若葉台に住んでいる同級生を中心に何人かに声をかけました。住んでいる友人たちは私以上にこの問題を毎日肌で感じているようでした。

そして10名の同級生が集まりました。

TeamBloom誕生

集まった10名の同級生、白岩理事長、そして白岩理事長のお知り合いが集まり、気がつくと総勢約20名のメンバーとなりました。

そのメンバーと商店街と団地の課題を解决するために何をするのが良いのか話し合いを重ねました。そしてだんだんと我々の目標が見えてきました。

商店街のシャッターを無くすことで、団地の魅力も高まるはず。

このイメージがメンバーの間でそろってきました。そして商店街の空き店舗を使ったイベントを行うことを決めました。

この時、今後この活動を行っていくチーム名は多数決でTeamBloomと決定しました。

Bloomは(花が)咲くという意味です。緑豊かな若葉台団地の中心にあるショッピングタウンわかばのシャッターが開き、新しい店舗が入ることで賑を取り戻すという思いを込めました。

TeamBloomの誕生

初めてのイベント開催までたった4週間!

初めて行うイベントは、このチーム結成時の4週間後に設定しました。

20人のメンバーがそれぞれイベントまでに何をしないといけないのか、ということを考えてくれ、自主的に動きました。

  • チラシを作って団地の全てのポストに投函

  • ポスターも作って自治会や学校、商店街への掲示の依頼及び掲示

  • フリーマーケットの準備

  • ネイルサービスの準備

  • ポップコーン販売の準備

  • わたアメ販売の準備

  • パターゴルフの準備

  • スタッフTシャツの作成

  • インスタアカウントの作成・運用

  • 当日のアンケートの作成

  • ラザニア販売の準備

  • 会場設営のシミュレーション

  • 空き店舗の視察

  • AI姿勢分析の準備

  • 手形アートの準備

  • 沖縄料理わらわさぁさんとの連携

  • まちづくりセンターとの連携

  • FMヨコハマへイベントについて投稿(読まれました!)

  • など

普段忙しいメンバー達がそれぞれ空き時間を作り、これら全て行いました。想定外の問題や課題が発生しましたが、それらも人ごとにせず責任感を持って各々がスピーディーに解決してくれました。

イベントのチラシ
オンライン会議の様子

イベント当日

そして迎えたイベント当日。
運良く快晴!

イベント共催の沖縄料理の「わらわさぁ屋」のオーナーさんがテントの張り方、テーブルや椅子の配置まで色々と手伝ってくれてとてもスムーズに用意ができました。本当に感謝です。

イベント開始すると早速お客さんが立ち寄ってくれました。チラシを見てくれた方、インスタを見て知った方、知人や友人、そして我々メンバーの親たちまで。みんなに頑張って応援され励まされとても心強かったです。本当にありがとうございました。

手前: ネイル 奥:アイシングクッキーワークショップ
フリーマーケット
テントも出店
沢山の募金どうもありがとうございました!

イベントを終えて

大きな問題も無く無事イベントを終えることが出来ました。メンバーの多くはこのようなイベントは初めてだったはずです。実はこんなにうまくいくとは思っていませんでした。

何事も初心者が心が折れるのは最初の大きな失敗の時です。そんな大きな失敗をしないために準備期間を短くして小さい失敗に留めたいと考えていました。

しかし、良い意味でTeamBloomのメンバー達は私の期待を裏切ってくれました。

この成功はメンバー達の頑張りと、それを応援してくれる方たちによってだったとつくづく感じています。皆さん本当に本当にどうもありがとうございました!

これからも我々はシャッターをゼロにするべく様々な活動を行っていきます。

我々のビジョン

おまけ

「今度卓球でもしよう」
と言っていたうす君とまだ卓球はしていないです。

でも我々の部活の顧問だった先生もこの活動を通して再会出来ました。いずれ卓球部だったメンバーを集めて同窓会ピンポンでもやりたいと思います。

最後まで読んで頂きどうもありがとうございました。


同級生メンバー

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