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仕事は現場にあるんじゃない、書庫にあるんだ

実は今年(令和4年)の3月で高知県佐川町のICTアドバイザーを退任しました。結果、週1日の物理出勤から解放されて少し余裕もできましたので、気が向いた時に町役場のICTアドバイザーよもやま話などをこちらで連ねたいと思います。

4年前にICTアドバイザー着任早々直面したのが、PCがない、関連資料をまとめた紙の冊子がない、結果情報が全くなくてこのままでは仕事ができない問題でした。「それなら役場の方に教えてもらえれば良いでしょう?」って、いやいや、ただでさえ「ICTに関して聞かれても困ります!」という方が多い状況だから呼ばれているわけで、そんな甘い期待をしてはいけません。それに4月は異動のバタバタで皆さん余裕もないんです。

ICTアドバイザーをお願いされたんだからPCぐらいは最初から準備されていると思う方、甘いです!町役場では予備のPCが少ないうえに、専門の担当者がいなくて、異動があった4月はサーバの権限変更などバタバタで、他の仕事と兼務する電算担当者(ICT関連を担当する職員をこう呼ぶ)は既存のICTサービスを止めない対応だけで精一杯です。当然、現状業務に影響のないICTアドバイザーの対応は後回しです。

ま、役場は紙文化ですからICTに絡む資料をまとめた冊子があるでしょうと思う方、甘いです!電算担当者が兼務で必要最低限のやっつけ仕事になるため、オペレーションに関する資料以外は机や近くの棚にはありません。そう、情報は役場の「書庫」にあるんです。

実は、過去に5年間 高知県吾川村(現仁淀川町)職員を経験していたことがあったので、私の場合は上記は想定の範囲でした。結果、最初から書庫に入る許可をいただいて、そちらで過去のICTに関する取り組みなどの情報を確認することができました。ですが、いきなり役場の現実(文化)を知らない方にとっては仕事すらできない状況に追い込まれますよね!

とまあ、こんな話題に事欠かない町役場のICTアドバイザーの経験でしたが、次回は「課題がわからないのが課題」あたりに触れてみたいと思います。


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