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LIVE中継に利用するカメラと映像に関する注意事項

今年の5月にCLS高知2020初鰹編のアウトプットが理由か、たまにLIVE中継の依頼があるんですが、その中で最近カメラの選定と、業務用カメラの映像ではまったことをこちらにメモしておきます。

カメラの選定で失敗

先日CLS高知2020戻り鰹編の募集が始まりましたが、こちらのライブ中継に備えて、新規に中継用コンデジカメラを購入しました。

このカメラ購入に際しては、HDMI端子があって、レンズが良く、コストパフォーマンスが高いと感じた以下を購入しました。

ですが届いて試してみるとHDMIから出力する映像は、撮影した静止画と動画の再生表示のみしかできません。Amazonのポイントで安く買ったとはいえ、これはつらい。本当にうかつだったのですが、実は「HDMIモニタリングスルー機能」があるコンデジを購入する必要がありました。

HDMIモニタリングスルー機能

「HDMIモニタリングスルー機能」とは、カメラの映像をそのままHDMI経由で出力する機能です。

現在、UVC対応のカメラであればほとんどの最新のOSではドライバーなしに利用できるようになっています。多くのUSBカメラはUVCに対応しているので、ドライバーを必要しないです。一方、高品質な映像で配置して提供したい場合は、ビデオカメラや、一眼レフ、コンデジなどを利用しますが、その際に「HDMIモニタリングスルー機能」を利用する必要があります。無論HDMI経由の画像をPCで活用する場合は、UVC対応のビデオキャプチャーボードで取込みます。今回の失敗は、この「HDMIモニタリングスルー機能」はHDMI端子のある全てのカメラに付いていると思い込んだところにありました。(汗)

無論カメラスペックは確認していますが、以外と「HDMIモニタリングスルー機能」については説明がありません。どうも最近の一眼レフ、APSサイズのミラーレスには「HDMIモニタリングスルー機能」があるようです。私が普段使いしているSONY α6300は最初から「HDMIモニタリングスルー機能」がありましたので、先の思い込みが生まれました。

では、特にコンデジではどのカメラを買えば良い?となりますが、以下に素晴らしいnoteの記事を紹介します。以下の内容を参照すると良いでしょう。私の場合買ってしまった後の祭りですが、最初からこちらを参照しておけば良かった。(汗)

業務用カメラ映像がビデオキャプチャーボードで取り込めない

ちょうど今日、LIVE中継の仕事を無事終えることができましたが、実は事前の中継試験で、キャプチャーした映像が乱れるトラブルがありました。鯨飲は業務用のカメラからの映像の解像度が 1440×1080 で出力しているようで、私が使う安価なビデオキャプチャーボードはこの解像度に対応していないのが原因でした。

最初は映像が乱れる理由がわからず、映像スイッチャーのROLAND V-02HDを持っていたので、こちら経由で映像を取込み解像度を確認したところ 1440×1080 であることが判明。とりあえず、V-02HDからビデオキャプチャーボードにFull HDで映像を出力することで、無事PCのOBS Studio(ライブ配信用ソフト)でLIVE映像を配信することができました。とはいえ、この中途半端な解像度はFull HDの 1920×1080 でも、HDの 1280×720 でもなく、不思議だったので調べてみました。結論として、今回の業務用カメラは59.94iという規格で、Full HD普及前のものだったため、1440×1080 の解像度で映像出力されていたようです。

日本のデジタルハイビジョンのほどんどは59.94Hz(有効走査線数1080本/総走査線数1125本/インターレース)で出力されているようで、この規格が59.94iのようです。今回の業務用カメラは初期のハイビジョン対応だったため59.94i規格でも Full HD ではなく、1440×1080 の解像度で出力する機種でした。通常のTVでハイビジョンはHDの 1280×720 を指すため、これは間違いやすいですね。

59.94iの詳細については以下を参照ください。私の場合理解は厳しいですが、雰囲気は伝わってきました。(笑)

Full HD 未対応の業務用ハイビジョンカメラへの対応

Full HD 未対応のハイビジョンカメラ 59.94i 1440×1080 の映像入力への対応ですが、Raland や Blackmagic などの主な映像スイッチャーは対応しているようです。

逆に、1万円前後の安価なキャプチャーボードは対応していない可能性が高く、注意する必要がありそうです。ちなみに私が使っている以下は対応してなくて画像が乱れてしまいました。

まとめ

今回の教訓は以下の2点でした。

・ライブ中継に使うHDMI出力のあるビデオカメラやデジタルカメラは、必ず「HDMIモニタリングスルー機能」があるか確認

・Full HD 未対応のハイビジョンカメラは 59.94i 1440×1080 のHDMI出力の利用は、事前に映像を取り込める機器機器かどうか確認

この記事を参照した皆さんに、少しでもライブ配信トラブル回避のお役にたてれば幸いです!

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