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CMC_Meetup Online Vol.24 地方で活動するコミュニティリーダーに聞く!地方における持続可能なコミュニティ運営のイロハとは?でいただいた質問の回答

先日、地方で活動するコミュニティリーダの一人として以下に登壇する機会がありました。

私自身が登壇者であることを忘れて、他の登壇者皆さんの話に共感したり、新たな発見や学びがあるなど、大変楽しい時間となりました。ただ、登壇者で盛り上がってしまった結果、終了時間を20分以上オーバランしてしまい、折角いただいた質問に回答できず、参加者の皆様に申し訳なく思っていました。

そこで、セッションの内容は以下のYoutubeのアーカイブやツイートを参照いただくとして、お答えできなかった質問についてこちらで回答したいと思います。

私自身ちょっと変わり者で的を得ているのか心配もありますが、回答が少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。

質問:地方コミュニティー(明確なスポンサーが居ないコミュニティーかな?)で、長く続ける秘訣

ありきたりですが「一緒に運営するメンバーを見つけること」が大切だと思います。勉強会の開催などをいつも1人で行うのでは、継続するのは厳しくなります。仲間がいることで負荷の分散や、多くのアイディア出しも可能となるなど多くのメリットがあり、コミュニティ運営を楽しみながら継続する余裕が生まれます。
また、一定のメンバー(特に高齢化したメンバー)で固まるのではなく、若い世代の運営メンバーを迎えて活躍できる場にすることで、世代交代を可能にすることも重要だと考えます。
とお答えしつつも、私の関与するコミュニティもこの課題は抱えたままで、特に若い方が運営で活躍できる場をどのように作るかなどの課題を抱えたまま模索中です。

質問:持続的なコミュニティの運営はどのようにやっていますか

持続的なコミュニティの運営を行うためには、先ずは無理をしないことでしょうか。例えば、運営スタッフの皆さんが忙しい時期を避けてイベントの開催時期を調整したり、自分自身が忙しい時は他のメンバーに頼ったりしています。
また、イベントの企画などは運営メンバーが興味あることや、楽しめるコトファーストで考えることなどで、コミュニティ運営に携わる皆さんにメリットがあるように心がけています。この場合、運営者だけが楽しむイベントになる懸念もありますが、コンテキストから外れすに参加者への配慮を忘れなければ大丈夫でしょう。
あと、費用面ですが、会場費などイベント資金が必要な場合は参加費を支出してもらう場合もありますし、Tシャツなどを準備して費用がかさむ場合は、運営メンバーで手分けしてサポーターになってもらえそうな会社にお声がけし、支援してもらうなどして確保しています。

質問:コミュニティ(活動)に対して、メーカーがどこまで役割を担うのか?

コミュニティ運営メンバーからの依頼があった登壇者の派遣や、イベント会場等確保のためのサポーター支援は大変有難いです。
但し、事前に予算を付けての開催依頼や、開催内容の条件付き登壇者派遣など、コミュニティの自主性をそこなうアプローチは、コミュニティ活動の継続性を損なう可能性が高いと推察します。
とにかく運営メンバーの自主性を尊重することが大切だと考えます。

質問:地方におけるコミュニティ活動で、関係性を深めるイベントやアクティビティにおすすめはありませんか。サウナとか。

それぞれがフラットな立場で参加する懇親会(高知だと飲み会が一番かな)に勝るもの無しだと思います。
コミュニティイベントの前夜祭や、後夜祭、懇親会的な位置づけではサウナ等も1つの手ですが、サウナが嫌いな方も楽しめるような内容も準備するなど、参加者が偏らないよう配慮できると良さそうです。

質問:社内での作り手を増やすためにはどうすればいいか

社内でコミュニティ活動を運営メンバーを増やしたいという主旨でしょうか?そうだとしたら、会社員でない私の意見は的を外しているかもしれませんが、先ずは何よりも同じコンテキストのメンバーで集まるコミュニティの場を楽しくすることが有効ではないでしょうか。
メンバーで楽しむ場ができれば、その中でも特に積極的な方などを運営にお誘いするのが良い流れだと思います。

質問:地域で、住民やいろんな年代・価値観の人たちを巻き込んでいく際に感じた課題や、どういったスタンスで日々コミュニケーションを取られているのかをお聞きしたい

”人を巻き込む課題” については、世代間ギャップでしょうか。私の場合、以外と思われるかもしれませんが中間年齢層(30代から40代前半)に感じることが多いです。大学生は接点さえあれば楽しみながら巻き込まれてくれますので、以外と接しやすいです。ですから、今ど大学との接点が少ないのが課題の1つでもあります。
また、中間年齢層(30代から40代前半)は、本来ならコミュニティの1番ピン的な立ち位置を担いやすい世代で、この層の参加者が少ないのは本当に困っています。これは切実な問題で、私も解決方法を模索中です。

”日々コミュニケーション” は、コミュニティの活動分野に興味を持つ方で、世代や、属性で仲間を増やしそうな方(直感なので具体に説明できませんが)に積極的にアプローチしています。最近ほとんどできてないので反省しきりですが。

質問:地元愛の「ある/なし」とかって関係ありますか?

地元愛は大いに関係があると思います。
私の場合、高知のような産業が脆弱で高齢化などの最先端の課題を抱えた地方では、IT技術の活用無しには将来が厳しいと考えていましたが、Uターンした時に高知のIT技術者や活用者の技術に対する学びや、スキル向上の興味の無さに愕然としていました。その解決につながるのが高知でのITコミュニティ活動と考えて、結果その運営に関わるようになりました。
地元コミュニティを運営する方で、このような地元への思いを持っている方が多いのではと推察しています。

質問:初参加する人に参加する事のメリットをどう伝えるか、参加したメリットをどう実感してもらうかについて、意識的にやっていることがあるでしょうか?

伝えるというよりは、楽しい場を体感いただくように取り組んでいます。
同じコンテキストに興味を持ち集まった皆さんと、フラットな関係で学び実践する楽しさをその場で共有し、次も来たいと思ってもらうようなアプローチは意識しています。
無論、他ではない学びや、コミュニティ転職などの実利的なメリットもお伝えしたりしますが、それ以前にその場を楽しめるかどうかがその後の参加継続につながるように感じています。

最後に:LTから抜粋したお勧めの内容

地方のコミュニティ活動について、合川さんのLTが非常に腑に落ちる内容でした。@otoyasumi さんの以下のツイートのように、地方コミュニティの課題は私も共感するところです。

コミュニティを成功させるポイントが @hide69oz さんのツイートのように、素晴らしいまとめをされています。

この簡潔に5つの要素でまとめた内容は、地方のコミュニティ運営のバイブルと言っても良いですね。私も忘れないようにしなければ!


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