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PlannedHappenstanceでサードプレイスをつくることになった、人生最期までの青写真。

#サードプレイス  をつくっている

ファーストプレイスが自宅、セカンドプレイスが職場、自宅とも職場とも隔離された自分らしい居場所をサードプレイスと言うらしい。

きっかけは、自分の職場で働く高齢者の行く末に不安を感じたことからだった。私の勤め先は、離職率の低い、働きやすい職場だ。私はそこで、人事、教育を担当している。

60歳定年、65歳まで再雇用、65歳以降も1年更新で働くことのできるしくみがある。再雇用で給与が一律6割ではなく、仕事内容の見直しをし職務にあった給与で再契約。年功序列制の名残りで右肩上がりだった給与を、同じ仕事をしている人に合わせ、全社の給与バランスを調整する。職務と給与は1年ごとに見直す。目標管理による賞与も支給される。

60歳で一度、職務と給与がリセットされる。会社全体から見れば、給与は職務に合ったものだが、本人にとってみれば実質給与が下がることがほとんどだ。60歳で新たな職場を希望する者はいないため、昨日までと同じ仕事をしていて、給与が下がったときに、自然とモチベーションが変わってくる。30年以上も働いている会社だ愛着がある。仕事ぶりは、いたって真面目。仕事に手を抜くのではなく、気持ちが一歩下がるのだ。「そこは若い人に・・・」「若い人の意見で・・・」と、職場の長老になっていく。聞かれれば答えるけど、新たな挑戦と言うものは、自分の役目ではないと言う思考になっていく。

60歳の時は、還暦のお祝いを職場で盛大にして、赤いちゃんちゃんことか着せられてひとくぎりを受け入れるが、65歳で引退する時にはそっと去っていくことを好むようになる。フェイドアウトを好むようになるのだ。

さて、65歳以降どうなるか・・・、65歳と言えばまだまだ体は動く。地域で新たな職を探す。週3回くらいのシルバー向けの職だ。これまで30年以上培って来たスキルはほぼ必要がない職。おそらく、その人でなくてもできる、誰がやっても同じ時給の仕事だ。

私はこれが、もったいないな・・・と思っている。30年以上も一つの企業で培ったスキルを、地域で活かす事はできないか?

#つよみ  とは、他の人が大変そうだけど、自分にとっては簡単にできること

地域で、他の人が「大変だ〜」と思っている事を、「簡単だからやってあげるよ」と手を貸してもらいたい。地域の個人や、小さな商いで使えるスキルはまだまだある。自分のつよみを地域で活かして、週3パートと同じくらい稼げたら、地域も喜ぶ、喜ばれれば自分も嬉しい、地域でお金が回る。

あら、これ、近江商人の #三方よし  じゃないですか

65歳退職を前に、今後のキャリアについて聞いてみると「何も考えてない」「しばらく好きなことをする」「地域活動はしていない」と言われることがほとんどだ。

65歳まで同じ会社で8時間以上働いていて、65歳以降、地域活動を始めるにはハードルが高すぎる。転職経験もない人が人生のキャリアを考える機会って結構ない。役職とか上昇志向がなければ、キャリアそのものも考える機会がそもそもない。会社としては、社員が自分のキャリアを考える習慣をつけられるように厚生労働省は、 #セルフキャリアドック  などというしくみを企業に求めている。

一方、地域にも受け皿が必要だ。自分のつよみをいかに使うか。これまで、職場が求めていたものに応えて、スキルを磨いてきた自分のつよみって一体なんだろう?地域が必要とすることで、自分が貢献できることってあるのだろうか?

まずは、 #自分の棚卸し をしよう

自分は何ができるのか、何が好きなのか、どう言う時に自分は喜びを感じるのか。自分のことを掘り下げてみよう。

自分は、どこで、どんな風に死にたいか? #最期の時をイメージ しよう

最期をイメージできたら、今、どう生きるかが見えてくる。

2017年に、在勤している区が主催の「コミュニティビジネス講座」に参加した。講座に参加して、自分は #キャリアコンサルタント  として、できそうな #コミュニティビジネス を考えた。

#じぶんブランド を考えるお手伝いをしよう

講座では、コミュニティビジネス事業者と地域や住民をつなぐ #中間支援組織  が必要だと言っていた。自分がコミュニティビジネスをするのではなく、それらの人を「つなぐ」中間支援組織をつくりたいと言うグループができた。

コミュニティビジネスに興味のある人が参加している区民講座。年代も考え方も違う人たちが集まって、コミュニティビジネスと中間支援組織について議論をするのだが、これが見事にバラバラで議論が紛糾する。超シニアも混ざっているから、議論の途中で「ところで今、なんの話ししてるんだっけ?」なんて、話の腰を折るなってもんじゃない爆弾をぶっ込んでくる。講座のコーディネートをするNPOは「皆さんで自主的に」と遠巻きだ。見るに見かねてファシリテートを買って出た・・・。

これがきっかけで、今、地域のコミュニティビジネス中間支援組織のNPO代表になっている。私の #PlannedHappenstance の例の一つになった。人生何が起こるかわからない。そして、今、ここが私のサードプレイスになっている。

このNPOのミッションは、関係者の議論の結実として、 #人と人をつなぐ とした。

仕事がきっかけで、場づくりを始めた。ここには、色んな人が関わっている。自分で何かやりたい人、何かやりたい人をお手伝いしたい人、ただ居場所として関わりたい人、ビジネスとしてこの場を利用したい人、自分の地域活動の参考にしたい人等々、想いはそれぞれだが、中間支援のプラットフォームだからそれで良い。

いろんな人が行き交う中で、 #袖触れ合うも他生の縁  いろんな縁をつむぐ。

「人と人をつなぐ」「人と人がつながる」ことで面白いことが生まれることが楽しい。年代に関わりなく「サードプレイス」があるのは、人生に「楽しい」が増えることなのではないかと思う。

「楽しむ」ためには、ちょっとした調整や工夫、時には頑張りやエネルギーが必要な時もある。それぞれの価値観のぶつかり合いでしんどい時もある。誰かの為にやっていると思うと疲れに負ける。心が折れる。

自分がいる場所を心地よくするため、自分を取り巻く人と楽しく過ごす為だと思えば、全ての煩わしいことも自分のためだと思える。

NPOは2年目の活動を終えた。まだまだ、試行錯誤、組織も固まっていない。地域での貢献もまだまだだ・・・。ゼロから組織をつくる。そんな面白いことそうそう経験できるものでもない。良いことも嫌なことも同じくらいある。良いことが嫌なことを上回るようになったら、代表を譲って、自分の好きなことに注力する予定だ。

好きなことをして、楽しかった、今日も頑張ったとお布団に入って、ある日、朝目覚めなくなる。そんな最期の日を迎えることができたら、幸せだなあ・・・。

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