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GWの京都4日目: 伏見稲荷、河原町エリア

おはようございます。
今日は5日振りに東京に帰ってきて迎える朝。東京も恐ろしく清々しく爽やかな晴れの一日になりそう。

伏見稲荷

京都旅最終日は、せっかく朝一から京都で動き回れる絶好のチャンスと、休日に入ったGolden Weekの人出を見越して、まだ行ったことがなかった伏見稲荷へ。7時過ぎにホテルをチェックアウト、烏丸線で京都まで行ってスーツケースをロッカーに預けて(こんなに乗ることになるとは思わなかった)奈良線で東福寺・鳥羽街道を通り越して伏見へ。同様に考える旅行者も多いようで、部活の試合?などで同じユニフォームを着た部活仲間の学生達とで電車は朝から結構混み合っている。

いざ伏見についてみると、駅前に伏見稲荷の入り口があるので迷いようがなくスタスタ歩いて入っていく。まずは名刺がわりの大きな鳥居があって、その後ろでは狛犬ではなくお稲荷様が迎えてくれる。この5/3は稲荷祭(還幸祭)でそれに使われるであろう山車も右手にみえ、祭りの準備が進められている。

ここで1番大きな鳥居
お向かいさんもおいなりさん

そこから本殿をやり過ごしてするすると登っていくとようやく鳥居が存在感を増し始める。いわゆる連続鳥居の入り口が選りに選って工事中で白い囲いで囲まれているものの、そこを除けば朱色の門が作り出す通路に皆驚嘆しつつ、十分な映えに撮影渋滞が起きる。ここから幾らでも鳥居はある訳だしとスルーして歩き出すけど、やはり鳥居に囲まれたトンネルは少し不思議というか違和感を感じる。とはいえ、伏見稲荷の鳥居はお願いする祈念もしくは願いが叶った感謝を表すために奉納されるものだし、朱塗りは魔力に対抗する色であることに加えて稲荷大神様の力の豊穣を表す色でもある(ホームページ調べ笑。因みに朱の原材料は水銀=丹で昔から木材の防腐剤として使われてきている背景もある)。だから、この中は守られている参拝ルートと言えるだろう。

行きと帰りも鳥居でびっちり
終わりが見えない鳥居のトンネルは異次元感強め
なんかテクノのビジュアルにありそう
空の青、新緑の緑、鳥居の赤のグッドバランス

登り下りを繰り返し、時々人が切れるタイミングで皆思い思いに記念撮影をして登っていく。そうして、それなりに歩いたよね、となったくらいで山頂に登って行く道と迂回して下山する道とで分かれるポイントがあり、ここでお年寄りや小さい子供がいるファミリー層は下山。登り始めた以上は頂上を無条件で目指す僕のような人間はみな登山を続ける。そこから更にしばらく登っていくと、開けた場所、四ツ辻に出る。

晴れて向こうの山の縁まで見渡せる四ツ辻

そこから西側を見渡せば、京都市内が一望できて晴れているお陰で真西の桂やその先の京都盆地の逆側の山の連なりまでくっきり見える。ベンチもあるし売店や休憩所も複数あるので多くの登山者がここで休憩をしている。
山頂はここから左右どちらからでもぐるっと回って1周30分程度らしいので、取り敢えず時計回りでそのまま登り出す。なぜならいい加減お腹が減ってきて、昨日朝食用にフリアンディーズさんで買ってきたアップルパイを山頂で食べたかったから笑。登った時の達成感と同じくらい食欲に突き動かされて山頂へ登っていくが、本当にどこまで登っても鳥居が尽きることがない。

鳥居が多すぎて木漏れ日みたいに浴びる太陽
ハンディ鳥居
大活躍

そして、上に行けば行くほど祠や石の神棚の数が増えていく印象で、そこにはハンディサイズのミニ鳥居がいくつも重ねて奉納されている。そして湧水がすごい勢いで出ているところもあって、霊的にも自然的にも清浄されていく感覚がある(その一方で食欲という煩悩に蝕まれていく僕…)。そうこうしながら登っていて手応え的には今回一番高い山なんだろうなと思ってやっと山頂に着いたら「稲荷山山頂233m」の表示、まさかのむしろ一番低い標高。山登りを続けた日々の疲労は思いの外積もっていたようだ。しかも山頂は狭くて扁額に「末廣大神」と書かれた社の5m四方の境内には神棚の上にミニ鳥居が所狭しと並べ、というかもはや重ねられている。そんな頂上には座って朝ごはんを食べるスペースがないので、参拝ルートから一旦外れてもはやただの山道のようなところでアップルパイを食べる。やっぱり安定の美味しさ、裏切らないフリアンディーズさん。そしてこのために持ってきていたコーヒーと共に美味しく朝ごはんを山頂横でいただいて、休憩もできたところで降り始める。
この頃には降りる時に左膝に痛みが出るようになっていて、右足を出して降りる時に残す左足がこのまま降りると不味そうな感じに。なので用心しつつ、一歩一段ではなく二歩で一段ずつ降りる様にしてなんとか四ツ辻へ戻ってくる。その後がノープランだったこともあり、一番長めの良い最前列のベンチに座って景色を見ながらコーヒー飲みつつ痛む膝小僧の下をマッサージしながらプランを考える。中心部に戻るついでに東福寺にも行こうかと思っていたものの、この膝じゃそこまでフルでは歩けない。なので、今回は諦めて電車で市内に戻ることに。そうと決まれば、マッサージのお陰で痛みが和らいだ膝に無理させることはせずゆっくり歩いて降りていく。この頃には上りは長蛇の列で登る感じになっていて、自分のペースで登れないのはしんどい。最初の分かれ道にようやく戻って来て、同じ道を戻ってもつまらないのでもう一つのルートで本殿へ戻る。地図でも距離としては少し長めに書いてあるがその分なだらかな道でありがたい。

狐の神社の、仏壇に祀られた猫
狐をよそに欠伸をする猫

途中からは山を抜けて一部一般居住エリアになり、そのまま本殿横に出てくる。楽しませていただいたお礼をしてから、一本で市内中心部に京阪に伏見稲荷から乗り祇園四条で降りる。

祇園四条〜河原町

祇園に着いたからはサクッとランチを食べて、小川沿い登っていくと、古くからある掛け軸屋さんや織物屋さんに加えて、Kyoto Grafieの会場やインテリアショップなど新旧入り乱れて様々なお店がある。

定番の祇園の小川スポット
鴨川がこんなに深い青だった知って驚いた

京うちわ:阿似波

そこから河原町側に流れて、どうしても夏前にお邪魔したかったお店に向かう。
そのお店の名は阿似波さん、3月に京都に来た時に見つけた京うちわ屋さんだ。その時は時間がなかったけれど、団扇として風を送る機能性を備えた上で団扇の中に施された紙細工のデザインとその緻密さが素晴らしく一瞬で引き込まれた。ぜひ我が家でも見た目と柔らかな風で涼しくなりたいと今夏前に改めてお伺いしたかった。
改めてお邪魔すると、団扇の丸い円の中に紙を切り出して表現されたさまざまな情景が所狭しと並んでいる。団扇という額の持つ季節感に加えて、金魚や鮎、美しい水面やかきつばたなど清涼感たっぷりの情景がより夏らしさの中にある清涼感を感じさせてくれる。僕は前回拝見して気になっていた金魚の柄を改めて拝見して(水色と若葉色で表現された鮎とも迷ったけれど)、結局こちらを譲っていただくことに。我が家にメダカがいて金魚を飼いたいと思っていたのもあるかもしれない。
お願いしてから団扇の面を取っ手に繋げて完成させてくださり、そして持ち帰る際に折れない様に箱に入れて渡してくださるのでありがたい。これが1ヶ月越しで京都に戻ってきた理由の一つでもあったのでとても嬉しい。夏は僕にとって4番目の季節だけど、今年の夏はこの団扇のお陰で楽しみだ。

洋服、テキスタイル;LINNET

そして、今回阿似波さんに行き着く道すがらでたまたま見つけた新たなお気に入りのお店がLINNETさん。ぱっと見は女性服のお店にしか見えないんだけど、店名が完全にLinenっぽいし外から見える洋服の素材が明らかに凝っているので覗いて見るとリネンのハギレなども扱っていらっしゃる様なのでお邪魔してみる。素材屋さんでありながらここで扱われている素材を用いたお洋服なども販売されている。素材はリネンに限らず、ヘンプやウール、コットンなども幅広く扱われていて、どの素材にしてもその素材感が良く、色合いが綺麗に出ているものばかり。ハギレと言ってもサイズも十分に大きく、素材・色共に気に入った素材の中からテーブルクロスやハンカチにできるものを5点購入させていただく。これからの季節から秋口や冬に入っても使える色合いのものも多く、阿似波さんに伺う前に偶然見つけた出会いにより一層テンションが上がってしまった。

レンタルスペース:陣の花

そうこうしながら、お茶しながら抹茶味のスイーツを食べながら連日のnoteを書きたいなと、適当にカフェを探して抹茶モンブランをいただきながらnoteを書いていく。しかし、ちょっとお茶しながら書き終えられる量じゃなく、店舗も混んでいるのでいい加減出ないと、と当てもなく店を出る。鴨川も近いから川辺でも行くかと思いながら、京都河原町駅を鴨川側に越えて鴨川へ降りようとしても降り口がわからず一本手前の路地を南に降りて行くと飲食店ばかりが並ぶ。しばらく行くと他とは明らかに毛並みが違う門構えが。中から「もう行きます」「よくぞお越しくださいました、ありがとうございました」とお見送りをされているお婆様と旦那様。軒先の看板を見ると、飲食持ち込み自由で1時間¥300で鴨川に臨むバルコニー含め畳のお部屋でもどこでも使用しても良い、というレンタルスペースというにはあまりにフリースタイルな有料オープンスペース、陣の花さん。鴨川沿いの町屋の味わいとコンセプトが素敵すぎて「本当に1時間¥300でいいんですか?」と思わず聞いたところ「6時までになりますがそれで良ければ」と温かく迎えてくださった。時間的にもそんな感じで僕以外他にお客さんはおらず、貸切状態で僕が向かったのはもちろん鴨川に面したバルコニー。1脚しかないハンギングチェアに誰にも気兼ねせず腰掛けながら、天気も気温も心地よい中日が暮れる鴨川を2階から見守る。noteどころじゃなくなって笑、ずっとそこから鴨川土手で行き交う人々を見て過ごす。なんなんだ、このキツネにつままれた様な不思議な夢のような状況は。もう伏見稲荷へ参拝したご利益出たのかと思うレベル。元々はお食事処だったところを、今は手荷物預かりなどもしながらレンタルスペースをされているとのこと。今持って夢のような話だと思うので、京都の中心部で荷物を預けたい、時間を持て余したなんて場合はこちらでゆっくりされることを強くお勧めする。

開放的な玄関から鴨川対岸の緑まで見通せる
川床感もあるバルコニーで、ネクストレベルの鴨川ごっこ

梅湯

陣の花さんでゆっくりさせてもらってちょっと体力回復できたところで、町中華で晩御飯を済ませてそのまま南下、目指すは京都の銭湯、梅湯さんへ。サウナは元々好きで部活でもサウナに入って締める、ということはよくあるけれど旅の終わりにサウナに入って帰るのは今回が初めて。調べてみたら京都駅までバスでも歩いてもいけるロケーションにあり、4日歩き続けた結果左膝がぼろぼろでなんとかほぐしたかったし広いお風呂で骨の髄から体をほぐしたかったのだ。
着いてみるとこの銭湯の代名詞とも言えるネオンの看板が温かく、そしてポップに迎え入れてくれる。入湯料¥450に加えて貸しタオル¥50という地元客だけでなく、僕のような旅行者にも優しいお会計。番頭台はなくカウンターでの会計を済ませて共有スペースに目をやれば、オリジナルのサウナグッズや銭湯の入り方を説明したイラストのグッズなどが並び全国のサウナーにも人気があるのが伺える。
お風呂の中は普通の銭湯スペースが2つ、薬湯スペース、水湯、電気湯がそれぞれ1つずつ、そして誰もが自由に入れるサウナのキャパシティは大体8人ほど。ここの特徴は見立てローカルと僕のようなビジターが約半々と言ったところ。なぜわかるかというと銭湯やサウナのルールを探り探りでやっている方々がちらほらいて、そのほとんどが海外からのお客さんだからだ。まず最初に体を洗ってからサウナへ。温度が高過ぎず、かつロウリュウ禁止のドライサウナで比較的長くじっくり汗がかけるタイプのサウナ。平気で10~12分入れて、外国の方々なんか20分位入ってるもんだから逆に心配になるけど、楽しそうだからまあいっか。僕も2セットやってから膝治療のために薬湯風呂のスペースでマッサージした後、電気湯をやって上がる。
出る頃には女性の方ではロッカーがないので待ちが出ている状態とのことなので、早めに来て正解だったようだ。それにしても気持ちが良いお風呂、ありがとうございました。

ポップだけど品のあるネオンサイン

そして、京都様、充実をありがとうございました。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良いGolden Weekを。

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