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ほんの、てづくり その4


その3からの続きです。

 1. どんな本を作るか決める(内容)
 2. どんな本を作るか決める(仕様)
 3. 調べ物や資料集めをする
 4. 原稿を書く
 5. 印刷・製本をして仕上げる


2. どんな本を作るか決める(仕様)
・本のサイズ
・ページ数
・発行部数
・頒布価格
・印刷方法
・製本方法
・その他

前回、頒布価格の決定まで書きましたので、今回は残りの項目について書きます。

・印刷方法
自主制作本の印刷方法というと、オフセット印刷、オンデマンド印刷、コピーあたりが一般的なのではないかと思います。
印刷方法について書くと長くなるし、印刷会社のサイトなどに詳しい説明ページがあるので、ここでは割愛します。
(参考)
「印刷・DTPの基礎知識」(株式会社ウエーブさん)
同人誌の印刷サービス 比較一覧

本作りにあたって、私が思うメリットとデメリットを、それぞれの方法について考えました。

オフセット印刷
メリット: 印刷/製本の仕上がりがきれい、入稿後は何もしなくていい、たくさん刷れば刷るほど、1冊あたりの単価が安くなる
デメリット: 小ロットだと非対応または割高になる、入稿〆切が早い、印刷費用が高い

オンデマンド印刷
メリット: 印刷/製本の仕上がりがきれい、入稿後は何もしなくていい、ある程度まではたくさん刷れば刷るほど、1冊あたりの単価が安くなる、オフセットに比べて〆切が遅く、印刷費用が安く、小ロットに強い
デメリット: オフセットよりは印刷品質が劣る、コピーに比べると入稿〆切が早く、印刷費用が高い

コピー
メリット: 作る部数が自由自在、〆切が遅い(最悪、イベント当日までに出来上がっていればw)、印刷費用と1冊あたりの単価を安くできる
デメリット: オフセット/オンデマンドに比べて印刷品質が劣る、入稿から製本まで、すべての作業を自分でやらなければならない、たくさん作るには手間がかかるので不向き、作業がイベント直前ぎりぎりになりがち(笑)


今回作る本は極小部数なので、私の中ではコピー本1択でしたw 
オンデマンドなら、この部数でも印刷を引き受けてもらえますが、1冊あたりの単価が~(^_^;)

とはいえ、コピー本の場合、自分で面付け・印刷・製本をしなければなりません。この手間暇を時給換算したら、印刷会社に頼むのとそう変わらないかもしれませんね(笑)
私は結構この作業が好きなので、楽しんでやってますが、手間のかかる作業であることも確か。お金を払って全部業者にお任せするのもひとつの手です。


・製本方法
よくある製本方法といえば、中とじと平とじだと思います。こちらも、詳細は割愛します。
(参考)
第一印刷さん

個人的には平とじの仕上がりが好きなんですが、ある程度の厚みがないと、製本しにくいんですよね。今回はそんなにページ数が多くないので、中とじにすることにしました。

また、本文は横書きにするので、左とじ(英語の教科書と同じとじ方)にしました。ちなみに、文章が縦書きの場合は、右とじ(国語の教科書と同じ)にすることが多いです。


・その他
他に決めることとして、本文と表紙の紙および印刷の色があります。

オフセットやオンデマンドを印刷会社に依頼する場合、大抵はセット料金になっていて、紙やインクは使えるものから選択するパターンが多いと思います。

今回はコピー本なので、本文の刷り色は黒、紙は機械にセットされているコピー用紙を使います。
もちろん、本文をカラーにしたり、特殊な紙にすることもできます。ただ、カラーコピーにすると印刷代が高くなりますし、紙を替えると、紙代が別途かかります。もっと問題なのが、大抵のコンビニだと、持ち込み用紙へのコピーはできないということです。
プリントサービスなど、持ち込み用紙が使える所に行きましょう(どんな紙でも使えるわけではありません)。
(参考)
キンコーズ
(東京中心に各地)
秋葉原製作所(秋葉原)
プリントマン(横浜)
アイメックス・プリント・ソリューション(神奈川)


表紙はカラーコピーにして、少し厚めの紙を使うことにしました。
後で触れますが、今回はイラストを他の方に描いていただくので、カラーにしたかったのです。
また、コピー用紙だと、どうしても表紙にしては薄くてペラペラしたものになるので、厚手の紙を使うことにしました。


あとは、レイアウト関係。
表紙や本文の構成をどうするか。これは原稿を作りながら考えたりもするので、必ずしも事前に決めなくてもいいですけどね。ある程度イメージしておかないと、後で大変です(実体験w)。

私の場合、残念ながら自分で魅力的なイラストを描いたり、センスのいいデザインをするスキルはありません。
そこで、本の顔ともいえる重要パーツである表紙を、他の方にお願いすることにしました。
また、構想時に4コマ漫画のネタを思いついたので、こちらも併せてお願いすることにしました。

ものがスイーツ本ということと、私の求めるイメージにぴったりだったこともあって、表紙と漫画は、たたむすたさんにお願いすることにしました。
仕様を決めた時点で、内容を伝えて引き受けてもらえないか打診したところ、ありがたいことに快諾していただけました!そこで、詳細を送って正式に依頼させていただきました。

依頼するにあたっては、まずは自分の依頼内容を引き受けてもらえるかどうかお尋ねして、受けてもらえたらどんなものをいつまでに欲しいのかを伝え、なるべく作業時間を長く取れるように早めに依頼を出すよう心がけたつもりです。


今回はここまで。さらに続きます。

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