私が旅に出る理由

これまで、私が昔行った旅行のレポートや、旅に関するエッセイを「旅ネタマガジン」として書き綴ってきました。
振り返ってみると、思ったより旅の数は多くなかったですが、今思えばどれもいい思い出です。

私の旅は、大きく分けると２つに分類できます。
誰かと行く旅と、ひとりで行く旅。

家族や友人と行く旅は、目的がはっきりしています。
どこかへ観光に行くとか、なにかのイベントに行くとか、何かをしにいくとか。
目的もなくふらっと行くことはないですね。

それに対して、一人旅のほうは、ノープランで出かけることも多いです。
もちろん目的を決めて行く旅も多いですが、ふと思い立って、ふらっとでかけることも多いです。
まあ、一人旅ですし。企画・計画・実行、すべて私ですし。

私は一人旅が好きです。
友人と一緒に行く旅も、旅先で誰かに会うのも楽しいですが、それとはまた違う楽しみがあります。
どこかへ行こう、って考えたときに、一人旅を前提として考えることが多いです。

それはなぜかな？と考えてみました。
その結果、わかったとことがあります。
私にとっての旅（一人旅）は、日常を離れて気ままにすごすための旅なんだろうなってことです。
非日常にひたるため、リセットするため、心の洗濯、自分を解き放つ！
言い方はなんでもいいですけどね。解き放つって言っても、旅先のなんたらを楽しむほど開放的になってるわけでもないし。

一人暮らしをしていることもあり、普段から自分のペースで生きてはいるのですが、そこにはルーチンとなっている生活があります。
毎日起きて、会社へ行って、仕事して、帰ってきて、寝る。
ご近所、いつも乗る通勤電車、会社の同僚、よく行くお店などなど、直接的に関わりがあろうとなかろうと、日常的に触れ合う場にいる時は、意識的に、あるいは無意識に、そこに収まる自分でいるような気がします。

別に無理をしているわけでも演じているわけでもないのですが、時々、そういう「場」から離れて、自分をリセットしたいと思うのかもしれません。
こう、誰も自分を知らない、日常につながっていない場所に行きたいというか。
旅というほどのものでなくても、思い立ったときに、これまで知らなかった場所へふらっと出かけていって、リセットするとともになにかをチャージしてくるのかなと、そう思います。

そのために、私はひとりで旅に出るんでしょうね、ここではない、どこかへ。
さて、またどこかへ行ってみようかな。

2017年6月から1年以上続けてきた旅ネタマガジンですが、今回を持って終了いたします。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。

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