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父の還暦に娘が思うこと

娘の私は父と母を連れて温泉地へ行った。
父の誕生日が近く、還暦という大事な節目なので
この機会にお祝いすることにした。

両親にたっぷり愛情をかけて育ててもらった私だけど、
幼少期に父が多忙でコミュニケーションが少なかったせいなのか、
現在も父との関係はどこかぎこちなく素直になれない。
そのことはいつも心に引っかかっている。

旅行は大成功した。
事前にリサーチして行動プランを立て引率したことを喜んでくれた。
宿で素晴らしいイタリアンのフルコースと美味しいワインをいただいた。
部屋で飲み直しながら、「人生を変えた曲」をテーマに
音楽を流しながらほろ酔いでお喋りした。
家族で過ごす楽しい時間を作れたことに私は満足している。

「60年間会社を勤め上げてよかったことは何?」と聞いてみた。
生活が成り立ったことだと、父は応えた。
厳しい時代もあり、まさか60年も勤められるとは思っていなかったと。

私と弟を育てるために、辛いことにも耐え
仕事を続けてくれたんだと思うと、切なくなった。
これからの時間は思う存分に人生を謳歌していただきたい。


旅行の2日間、一緒に過ごして気づいた。
私は父に似たんだなと。
私のコンプレックスって父譲りだ。

写真に写るのが苦手なところ。
うまく笑えないところ。
遠慮がちなところ。
不器用なところ。
真面目なところ。

父を見てると自分を見ているようで
コンプレックスが湧いてきてしまうから
直視できなかったのかもしれない。

本当は、堅実で穏やかで心優しくいつだって周囲から慕れるような
父から生まれたことは誇りに思っている。
私には到底真似できない立派な生き方をしていて尊敬する。

私はほんのちょっとでもそんな素敵なところを
引き継ぐことができたかな?

それで、思った。

お父さんに笑ってほしい。
もっと笑ってほしい。

そのためには私がもっともっと笑っていないと。
私がめいっぱい幸せを感じられることが
父が喜ぶことなんだろうと。

本当の意味で自分の人生を生きるために
日々もがいてる私だけど
もっともっと素敵に輝くよ。


大切な人のために、笑顔で生きよう。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。





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