見出し画像

戦略的リラクゼーション

 月が行き、二月が逃げ、三月が去り、四月も疾風の如く終了して五月がやってきた。月ごと年ごとに早い早いと言っている気がするが大抵の場合は過ぎ去ってからそう感じるもので、何かに取り組んでいる状態でのひと月は終わるまで、取り組んでいる何かが成されるまでが案外待ち遠しく思えるものだから人間の感覚も結構あやふやなものなのかもしれない。ま、それはさておき。
 そんな話をするからには続けたことがあったんだなコイツ、と思ったそこのアナタは優れた観察眼をお持ちで、まさに先月(4月)のあいだ目標としていたことが無事に達成されたのをここに書き留めておこう。といってもたいへん個人的な事柄であって高尚な願いや祈りは含まれないけれども。

脱・葛根湯』。4月の間にコッソリ掲げていた個人目標がこれだ。というのも、月に一度はほぼ必ずヒド目に体調を崩すときがあり、ときには丸一日動けない、などという日も結構な割合で発生する。その度に(しぶしぶ)書き物のネタにしたりもするのでご存じの方もいるだろうか。とにかく、そんな状況に陥ったときにやはりほぼ必ずお世話になるのが液体タイプの葛根湯だったのだ。
 風邪の初期症状以外にも、パッケージには『頭痛・肩こりに』と印刷されているものが多くある。つまりだいたいの葛根湯はコリに効く。で、私が体調を崩す要因の最も大きなものは『目の疲れ』と、そこからくる『肩こり』をはじめとする上半身のコリであろうと目星をつけていたので、まさに自分にうってつけの薬品ではないかと症状に見舞われるたびに買っては飲み買っては飲みしていた……が。

 月の薬代が500円前後、というのもそれなりに勿体ない。月に一度で済めばまだマシで、3月などは2度も服用してしまったから費用も手間も倍である。何より、ぶっ倒れたせいで作業が何ひとつ進まないのが非常にカナしい。せっかくの休日を7割8割吹き飛ばしてしまう羽目にもなってしまう。この症状というか疲労感というやつとももう十数年の付き合いになってしまったし、ここらで一度、改善を試みてみたわけである。そして1ヵ月、微妙に怪しい日もありながら、どうにか薬の服用まではいかずに乗り切ることができた。うん、それ自体はうれしい。やり方はごくシンプル、生活リズムに合わせれば誰でもできる……と思う。たぶん。

よ く 寝 る 。


 端に言えば取り組んだのはコレひとつ、良質かつ十分な量の睡眠を今まで以上に確保するよう努めただけだ。その為に新たに何かする、というよりは睡眠の妨げになる行為をスパッと削って時間をつくり、とにかく眠るようにした。睡眠というのは思っている以上に重要なもののようで、動画を見ていただければ普段の生活でどれだけ睡眠がないがしろにされているかが分かるかと思う。

 切な睡眠量には個人差があるものの、1時間から2時間足りてない日が10日ちょっと続くだけで脳のパフォーマンスは徹夜と同じような状態だと。それはヤバイ。ということでまず、

『早く寝る』

 よりも押さえるべきはとりあえず睡眠時間、これまでも日付が変わるより早く寝ていたから夜更かしの習慣はなかったものの、それでもなお1時間(以上)早めを心がけることにして、その日の仕事終わりの時刻によってムラは出るものの概ね22時までには就寝するようにした。ちなみに起きる時間は気持ち早まった気もしないではない、くらいであまり変わらず、だいたい5時から6時の間くらいだ。

『質を上げる』

 っかく早く寝るなら睡眠の質も上げたいわけで、その質を落とす最もわかりやすい、それでいて簡単に軽減できるのが『光』であろう。特に作業中はずっとPCの前であったりもするし、夜にあっては光の浴びすぎは目にもよくない。ついダラダラPC付けっぱなしにしたりスマホ見たりしちゃっていたのを、21時以降は意識して触らないようにし、照明も間接照明に切り替えて『寝る準備』に1時間ほどかけることにした。もともと朝型の人なので夜に行った作業を朝になって見直すとほぼ全修正になる場合もあり、低効率な作業するくらいなら良い眠りを得た方がマシ、ということもある。

 んなわけで、夜に透過光に触れる時間を減らして眠る時間を増やしたことにより、多少なりとも体調に改善の兆しが見えた……ということでこの1か月の実験結果をまとめておきたいと思う。なんか調子悪いなあ、と思っている方は、とりあえず習慣としていっぱい寝てみてはいかがだろう。

読んでいただきありがとうございました。よろしければサポートお願いいたします。よりよい作品づくりと情報発信にむけてがんばります。