【初投稿】愛とは

文才があるわけではない。というかむしろ致命的だと思う。日本という国で生まれ、日本という国で育ったのに、自分の思ったことをうまく言語化出来ない。
そんな時の言い訳はいつも、母親がフィリピン人だから。ちなみにわたしは、ばりばりの日本人顔だ。とっても致命的だと思う。これが20代前半なら笑えたのだろう。もう笑えない年に差し掛かってるのは、今は無視しておこう。

だから特にテーマにこだわらずに書きたいときにつらつらと書こうと思う。

私は今MISIAのアイノカタチを聴きながら、近所のドンキホーテに業務用トリスハイボールを買いに行ってる。

この歌を聞くたびに、愛とはなんなのかを考えてしまう。そんな時は大体酔っ払ってるのだけれども。なんせビール瓶2本1人で駅の居酒屋で飲んでいるのだ。

あのね大好きだよ 何万回も伝える

この歌詞を聞くたびに、とある人を思い出す。
私が一番苦く、苦しい恋愛をしていた男。

そういうと聞こえはいいけど、実際は見苦しく、とても醜いと今になって思う。

今となっては負の遺産と化してるけど、あの頃わたしは必死だった。

最初は私の方が惚れられてたのに、気がつけば立場は逆転していて、彼が好きだという芸能人に片っ端からなろうとしていた。
一時期ミランダカーが好きだというから、前髪を長く伸ばし、かきあげグリグリに巻いていた。

と思えば、相武紗季が好きだというから、突然ショートカットにした。
周りの友人も驚いていたが、何も聞いてこなかった。察しのいい友人しかいないから、みんな察していたのだろう。

どんな形でもいいから彼と結ばれたくて、週5で当たると言われる占いに通い詰め、部屋の模様替えを週5で行い、パワーストーンショップに通い詰め、恋愛に効くパワーストーンで数珠を作ってもらいどこかの部族のように5個も6個も付けていた。

それでうまくいけば、これのおかげでうまく行った!と思い込み、うまくいかなければ自分の行いを呪い、さらに願掛けをする。
相手にはストーカーのように毎日毎日好きを言い続け、ほんま俺のこと好きやなぁ。と言われる日を送っていた。

今思えば実にアホくさく若さを消費した日々だ。

あの頃に言い寄ってくれた、ハイスペ男子も、金持ちも、山本裕典に似た男ももう居ない。(これは後日まとめようw)

話は変わるが、私は今年愛する人と結婚をした。
苗字も変わり慣れ親しんだ居そうで居ない苗字から、夫の出身地独特の苗字に変わりやっと慣れてきた。

結婚をしてさらに、愛とは一体なんなんだろうと思う。

やはりあれは執着だったのだろう。
でも、なぜ人は愛と執着を紙一重に勘違いをし、それを愛だと思ってしまうのだろうか。

私もあの頃は、それが愛だと思っていた。

ちなみに、その彼とはある日を皮切りに全SNSをブロックされ連絡が取れなくなり関係が終わった。
私の初めてを捧げたのにも関わらず、あっけなく全てが終わり、とても絶望して生きててもいいことなんて何もないと思っていた。

大袈裟かもしれないけど、きっと私が人生において、若く美しい5〜6年を彼に消費したせいで、その後どうしていいかわからなく、4年ほどは絶望と共に生き、気がつけば30代になっていて、周りは私の人生より遥か先を歩いていて、子供がいたり、マイホームを持っていた。

話を戻そう。
とにかく人は目に見えないものを可視化しようとした時、きっと自分の感情に置き換え、自分主体で考えてしまうのだろう。

複雑すぎる。
でも、形がないからこそ、安心したり、不安になり、ときに嬉しく思い、ときに悲しいのだろう。

今の人と結婚して言われることが一つある。

感情が豊かで一緒に居て飽きない

私は正直その一言にとても驚いた。
私の前を去っていった男はみんなそんな私に飽き飽きし、去っていたはずなのに、そんな所ですら長所として捉えていてくれた。

初めて愛というものを感じたのかもしれない。と思った。とても恥ずかしい言葉だ。

きっと自分のコンプレックスや、自分の良くないところですら、認めてもらえたときに人は愛に満たされ、愛を感じるのだろう。

ありきたりで、単純。

今でもたまに、街中を歩いてると、私の青春時代を振り回した男の匂いがするたびに、ふと振り返ってしまうことがある。
似たような後ろ姿をみて、ふと振り返ってしまうことがある。

これは未練とかではない。
きっともう癖になってるのだ。いつか治るのだろうか。治したいな。振り返った後に、そんなことを思う。

どうか、過去の私よ、安らかに。
安心しろ、31の私は愛に満たされてる生活を送ってるから、どうかもう少し頑張れ。

過去の私にエールを贈る。

暑くもなく寒くない人通りの少ない道を、4リットルの業務用ハイボールを抱え歩いてる。

聞いてる音楽がいつの間にか、おジャ魔女カーニバルに変わっている。
私の人生のように巡り巡るプレイリストだ。

早くお酒が飲みたいな。
そんなことを思いながら帰路に着いた。

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