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疲れたなーと思ってから、少しだけ踏ん張るようにした

昔、某運動部だった時のこと。「もうだめだ。1ミリも動かない」と思っても、「もう1回!」と先輩が命令すると動けた。結局、もう1回するだけの力は残っていたっていうことだよね。リミットを出しているのは、筋肉じゃなくて脳なんだよね。

でもこれが、一人仕事だと、全然踏ん張れなくて「今日はこんなものかな。結構がんばったし」となっちゃう。なんなら「ご褒美に何か食べるか」まで(笑)

最近「今日はもうおしまい。疲れたー」となった時に、頭の中で、「いやいや……もう1回できるでしょう?」と運動部の先輩が登場する。それが、結構いい。しかも、頭の中に登場する先輩は、厳しかった部長さんではなく、なぜか、レギュラーになれたりなれなかったりしていた、他の先輩。

「ゆかちゃん、本当はもう1回できるでしょう?」
黒い部分の多い瞳で、じーっと私を見つめる。

その先輩は、今、病と闘っている。

はい、先輩。私、できます。

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