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人間、時間の見積もりだけは甘い

例えば、夕べどんな夕食を取ったかで、自分の今日の体重は見積もれる。お昼の番組で牛肉の塊から300g を切り取るとその高級和牛がもらえるというゲームをやってるけど、多分主婦なら切り取れる。重さだけでなく1回に食べられるご飯の量とか、一度に抱えられるものの大きさとか、だいたい見積もれる。

だけど、人間、どうも時間の見積もりだけは甘いようだ。15分でできると思った支度が実際には30分かかって、待ち合わせに遅刻しそうになったり、30分で終わりそうな作業が、1時間かかったりする。

私は最近、いろいろな時間の見積もりと実際を比較して、ある法則を見つけた。それは自分の見積もりはかなり甘くて、実際には2倍ぐらいの時間がかかるということだ。いやいや、2倍なんてかからないだろうって思うかもしれないけど、ギリギリではなくて余裕を持ったフィニッシュが迎えられるのって、だいたい2倍ぐらい時間を確保した時だ。

例えば1時間はかかると思った仕事は、2時間確保すると、見直しをする時間が取れるほどしっかりできて、クリック!送信!ギリギリセーフ!みたいなスリリングな仕事ではなくなる。

20分で行けるかなと思った場所に行く時は、40分ぐらい前に出ると、何か突発的なトラブル、例えば信号運が悪いだとか、予定していた電車が遅れただとか、道に迷ったとか、そういうことが起きたとしても、待ち合わせ時間5分前には到着して、ほっと一息つける。

確かに「間に合わないかも」と自分にプレッシャーをかけたり、ちょっとハイテンションでラストを仕上げたりすると、達成感がある。たとえギリギリで仕事が仕上がったり、ギリギリに到着場所に着いたとしても、やり遂げた感がある。

でも、その達成感は、疑似達成感で、ハイテンション、ギリギリな分のアドレナリンが出ているからのような気がする。

2倍見積もってやり終えた時には、もっと穏やかな達成感がある。

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