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7つのステップで読書感想文を書く

読書感想文の季節です。今日も、受講生が自分の読書感想文を完成させて見せてくれました。1年生の子が原稿用紙2枚にわたり、自分の考えや思いをたくさん書いてくれた作文や、高学年の子が深く考察したことを綴った作文を読んでいると、1冊の読書を通じた子供たちの成長を感じられて、本当に読書って素晴らしいものなものだと、心から感動しています。

今日は特別出血大サービスで、私の指導方法を紹介します。私の読書感想文は親子で取り組んでもらうものです。親子で取り組むと言っても、親が代わりに書いてしまうとか、親がこう書いたらいいんじゃないかと助言すること、アドバイスすること、全て禁止しています。ある意味、親の大きな大きな夏の宿題という感じでもあります。読書感想文指導のたった一つのコツについては、別に記事を書いてありますので、こちらの方をご覧ください。
簡単に言うと、本の選出から最後の仕上げまで、1回も子どもの選択を否定しない。それが私の読書感想文講座での、親への宿題なんです。

1 計画を立て、本を選ぶ

  • 短期間で仕上げようとしない

  • やらない日も作りながら、2週間程度を目安にゆったりとしたスケジュールを立てる

  • 大きめの本屋に行く

  • 好きな本2~3冊を子どもに選ばせる

注意)子どもが選んだ本を絶対に否定しないこと

2心が動いた文やシーンに付箋を貼りながら読む

  • 付箋紙は75mm×75mmがおススメ

  • 好きな付箋でテンションアップ!

  • 心が動いたところに貼る

  • その時の気持ちをメモをしておく

 注)子どもの感想のポイントや内容を絶対に否定しないこと

3 付箋を貼ったところについてインタビュー

  • まずは肯定「ここですごいって思ったんだね」

  • なぜここで心が動いた?

  • どうして気になる?

  • 自分だったらどうする?

  • もし魔法が使えたら、ストーリーを変える?

  • たくさん会話を重ねる

注)子どもの感想のポイントや内容を絶対に否定しないこと

4 近い内容の付箋紙をまとめる(段落作り)

  • 感動ポイントは人それぞれ。だから、完成したものは「世界で唯一無二の作文」

  • 移動、順序決め。付箋紙が大活躍!

  • まとめたものが段落になる

注)子どもの感想を上から目線で操作しようとしない、否定しない

5 書かないことを決める

  • その子なりのキーワードを見つける。

  • 関係のない話は書かない

  • 一時的に文字数が減る心配について

  • 浅くて長い文章より、深くて長い文章に

注)子どもの選択を否定しないこと

6 書いてみる

  • ストーリー作り

  • どの順番で書くか決める

  • 段落として付箋紙の固まりを移動

  • あらすじは必要最小限に

注)子どもの文章を否定しないこと

7 時間をおいて見直す、書き直す

  • 他人の目(時間を置く)

  • 他人の耳(音読)

注)自力で仕上げようとしている気力をそぐような言葉をかけないこと

おまけ

  • 『〇〇を読んで』なんて本、買わないよね

  • 付箋紙作業の時に出てきたキーワードを使う

  • 体言止めにしない方が今っぽい

注)子どもの選んだタイトルにケチをつけないこと。

子どもが写真集を選んだんだけど?
感動ポイントが多過ぎるんだけど?
習っていない漢字はどうするの?
など、こういう場合はどうするの?という質問があれば、コメント欄に書いてくださいね。

注意:私の読書感想文個別指導は内部生のみ受け付けています

追記
読書感想文の書き方講座、文京区の講演会がYouTubeにアップされました。

視聴期間があるそうです。リンク切れの場合はご容赦ください。

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