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ぜんざいの話(スープジャーと小豆)

小豆をちょっとだけ煮たいとき、下ゆでにスープジャーを使っています。

❶ 小豆1/2カップを水洗いしたら鍋に入れ、水2カップを加えて火にかける。沸騰したら一度小豆をざるにとり、茹で汁を捨てる。これを2回繰り返す(渋抜き)
❷ 再度、鍋に渋抜きした小豆と水1.5カップを入れて火にかけて沸騰させる。
❸ スープジャー(400ml)に❷を移して、すぐにフタをし4時間ぐらい放置。

(❷の茹で汁を多めにして、沸騰したらスープジャーに湯をいくらか移し、2〜3分置いてスープジャーの本体内を温めたら湯を捨てます。こうして予熱した後に❸の工程に移ると、スープジャーの保温効力がさらに高くなります)

小豆は水に浸す手間がいらないのですが、渋抜きした後、小豆がやわらかくなるまで長いこと鍋を火にかけ続け、水が蒸発したら足し水したりして、結構目をかけていなくちゃいけないので、ちょっと面倒です。でもスープジャーに入れておけば放置。かなり気楽。しかも、少ない量でできる。小豆粥を作る時も、赤飯を炊く時も、同じようにスープジャーを使っています。
4時間ぐらい経つとスープジャーの中の小豆は、指でつぶせるぐらいになっています。これで下ゆで完了。

次に甘く味付けします。
❹ 鍋に❸を汁ごと移し、スープジャー1杯分(2カップ程度)の水も足したら火にかける。
❺ 沸騰したら火を止め、砂糖大さじ4〜5(ここは味見をしてお好みで調節)を加えて再度火にかける。沸騰したら弱火にして途中何度か優しく木べらで混ぜて10〜15分ぐらい煮て、最後に塩1つまみ加えて混ぜたら出来上がり。

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ちょっと気を抜いてたらグラグラ沸騰していたので豆の皮が破れましたがまあよし。今日のおやつは、これでぜんざいです。

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入れたお餅は、鏡開きして砕けなかったもの。実はこれもまた、スープジャーに入れて湯を注いで戻しました。2〜3時間放っておくとやわらかくなりました。火にかけるとお餅が湯の中で踊って溶けてドロドロになったりするのですが、スープジャーだとその心配がないです。カチカチお餅が戻っているの、わかるかな。

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話の中のぜんざいとしるこ

私個人は、ぜんざいでもおしるこでも、まあどちらでもいいと思っています。粒があって汁気が少なければぜんざい、汁気の方が多いようならおしるこかな、という程度。

その名もずばり『夫婦善哉』という織田作之助の小説の中、話も最後の方で、人気芸者と、妻子持ちでどうにもしょうもない若旦那のいわゆる内縁夫婦が法善寺境内のぜんざい屋に行って、2杯1組のぜんざいを食べます。それを読んで私も食べに行ったわけですが、思ったよりもずっとさらっとした椀で丸餅入り。ああ、関西は丸餅なんだなあ。

小川未明の『ねことおしるこ』という短編には、姉と弟が出てきます。しっかり者のおねえさんと、甘えん坊でおおらかで目の大きな弟が登場人物。なんだか我が家の娘と息子のようで、私はこの話がとても好きです。

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