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 企業研修講師としての仕事を始めて4年目。初めて新入社員研修にメイン講師として登壇しました。新入社員研修は研修講師として一番仕事のある時期、ではありますが、受講者と年齢差が大きいという背景から、新入社員と同い年の息子を持つような私には今までメイン講師としての登壇機会はなく、今年、お話しをいただいた時も、私でよいのか…と迷いました。

 日本の、世界の未来を担う新社会人のみなさまの最初の一歩をご一緒できることは本当にありがたいこと。だからこそ、私が登壇する意味。私だからできる研修とは何かを考え続けました。そしてようやくたどり着いたこと。それは、”仕事を、そして人生を愉しむ方法”のヒントを伝えることだと考えました。

 今年の新入社員の多くは、コロナ禍突入と共に大学生活がスタートし、恐らく一番最後まで学ぶ環境の制限を受けていたのが大学生だったと思っています。世の中が大きく変化し、就活もその変化の一つ。そのような背景の中、受講者のみなさまの真面目さには本当に頭が下がりました。その方たちへ伝えてきたことをもっと多くの新社会人のみなさまへ伝えたく、noteの記事としてまとめることにしました。

ヒント①
 成長は誰かがさせてくれるものではない。成長は自分自身で手に入れるもの。


 最近、「成長実感がない」という理由から不安になったり、成長できるかもしれない環境を目指して転職をする若者が多いと言われています。学生時代は、小学校が終われば中学校、中学が終われば高校…というように、文部科学省が決めたカリキュラムにそった学習で、試験があり、その点数で明確な評価があったので、自分が成長しているということを感じる機会は何も求めなくてもあったことでしょう。しかし、会社は違います。学校のように、年齢によって成長の基準があるわけでもないですし、これを学べば成長できますというものもありません。日常の仕事を通して、経験をしながら学び、できることを増やし、誰かの、何かの役に立ち、成果を出していく…もちろん会社での評価はありますので、評価されることで成長を感じることもできるかもしれませんが、その評価は学校のように明確ではない場合が多いです。となると、成長を感じるにはどうしたらよいのか。それは自分自身が成長の機会を作り、それをなし遂げることで成長したと実感すること。そこで私がいたリクルート社の創業者の言葉が改めて心に響きます。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

 成長の機会を自ら求めて、取っていく。そしてその機会を活かして、成功も失敗も学びに変えて成長していく。そうすれば、自ら成長を感じることができるのではないでしょうか。

~次回へ続く~


 

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