見出し画像

 企業研修講師としての仕事を始めて4年目。初めて新入社員研修にメイン講師として登壇しました。新入社員研修は研修講師として一番仕事のある時期、ではありますが、受講者と年齢差が大きいという背景から、新入社員と同い年の息子を持つような私には今までメイン講師としての登壇機会はなく、今年、お話しをいただいた時も、私でよいのか…と迷いました。

 日本の、世界の未来を担う新社会人のみなさまの最初の一歩をご一緒できることは本当にありがたいこと。だからこそ、私が登壇する意味。私だからできる研修とは何かを考え続けました。そしてようやくたどり着いたこと。それは、”仕事を、そして人生を愉しむ方法”のヒントを伝えることだと考えました。

 今年の新入社員の多くは、コロナ禍突入と共に大学生活がスタートし、恐らく一番最後まで学ぶ環境の制限を受けていたのが大学生だったと思っています。世の中が大きく変化し、就活もその変化の一つ。そのような背景の中、受講者のみなさまの真面目さには本当に頭が下がりました。その方たちへ伝えてきたことをもっと多くの新社会人のみなさまへ伝えたく、noteの記事としてまとめることにしました。

ヒント③
石の上にも3年。仕事をしていればいろいろあるけれど、とりあえず3年間はがんばってみよう!

 仕事をするということは、「サービス受ける側」から「サービスを提供する側」へ立場が変わるということ。これは大きな変化です。

 そして、あなたのお給料は誰が払っていると思いますか。
 会社ですか?
 会社はお給料を渡してくれるだけで、あなたのお給料はお客様が払ってくれているのです。あなたが、あなたの会社がサービスを提供し、その対価としてお客様がお金を払ってくださる、それがあなたのお給料になるのです。

 私はこの2つのことを新人時代にいつも意識をしながら仕事をしていました。といっても、それほど難しいことではなく、「誰かの、何かの役に立つこと」を意識していると、自ずといい仕事ができるようになっていくと感じていました。

 しかし、「誰かの、何かの役に立つ」ためには、様々な経験をしながら、学び続ける必要があります。時にその経験がつらいことや苦しいことであったり、理不尽なことであったり、いつも楽しいというわけではありませんし、努力したからといって、それが必ず成果となるわけでもなかったりします。その都度、「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と思い、「辞めてしまおうか」と思ったことも、一度や二度ではありません。

 それでも私は22年間、同じ会社に勤め、その会社の中で様々な組織へ異動し、たくさんの方と、お客様と仕事をし、結婚し、子どもを産み、育てながらキャリアを築いてきました。

 そんな私が思うこと。人生いい時もあれば悪い時もある。社会人として仕事をしていれば、嫌なこと、苦しいこともいっぱいあるけれど、その一つ一つの経験が自分を成長させてくれる経験であったこと。そして自分を成長させてくれる経験とするか、ただの嫌な思い出とするかは自分次第であること。

 だから、新入社員の方には、多少の苦難があったとしても、だまされたと思って、3年間は今、入社した会社でがんばってほしいのです。3年経つと、いろいろなものが見えてきます。そして強くもなります。働くということ、学ぶということがわかってきます。社会人として誇らしい自分に出会うために、もしこの先、「辞めたい!」と思った時は、このnoteの記事を思い出してくれたら嬉しいです。
(もちろん、労働環境として不適切な会社に入ってしまった場合はこの限りではありませんよ!)

 ~次回へ続く~


 

サポートいただけると励みになります!